旅は、人生の栄養補給。見たことない景色や、初めて触れる文化は、自分の視野を広げてくれるもの。その中でも自然は、心を解放し、言葉にできないほどの感動を与えてくれます。
美しい自然を満喫したいーーそう思い立って、ニュージーランドへ行くことに決めました。
今回は、新しく手に入れたiPhone 16 Proと共に旅の記録をお伝えしつつ、その楽しさを何倍にも広げてくれる機能をご紹介します。
飛行機に乗って12時間、やっとニュージーランドの大地が見えてきました。日本とはスケールが違う大自然に驚きながら、これから始まる日々に心が弾みます。
早速、iPhoneのFusionカメラで、窓の奥の景色にフォーカスを合わせ、この旅1枚目の写真を撮りました。
せっかくの新しいiPhone。大幅に向上したカメラ機能を使って、絶景を写真や動画に収めてみようと思っています。ただ、撮るだけではもったいない。撮った動画は、Vlogにまとめてみるというのが密かな楽しみです。
心奪われる瞬間を収める
今回は、手付かずの自然が残るというニュージーランドの南島を、キャンプをしながら周ります。車を借りたら最初の目的地、プカキ湖を目指します。
街を抜けると、景色はすぐに見渡す限りの大自然に。日本のそれとは違う、岩肌が見える雄々しい山々の間を縫うように走ります。数時間後、目の前が開けてきました。眼前に伸びる真っ青な湖が、今日の目的地、プカキ湖です。
プカキ湖が見えてくる景色はきっと感動的だろうと思い、フロントガラスに寄せてiPhoneを固定し、動画を撮影してみました。徐々に湖と、雪化粧をした岩峰が目の前に広がる瞬間を、自分が見たのと同じように動画に収めることができました。
喧騒の中でも、確実に録る
湖に沿って車を走らせ、ついにキャンプ場に到着です。しかし、現地は飛ばされてしまいそうなほどの強風。苦労しながらテントを立て、一息ついたところで、Vlog用に到着したことを報告する動画を撮影してみることに。ただ、この強風の中、撮影はできるのか。
案の定、マイクに風が吹き込み、自分の声が潰されてしまいました。そこで、「風切り音の低減」機能を使ってみます。風のノイズを自動で検知し除去してくれて、声が聞きやすくなりました。これから野外での生活が続くので、常にオンにしておくことにします。
撮った動画を見返しながら、もう少し声を聞きやすくしたいと思いました。動画の音声を編集できる新しい機能、「オーディオミックス」を使い、「シネマティック」という効果を適用させてみます。声がより聞こえやすくなりました。
悪天候も、感動の場面に
拠点が作れて一段落ついたので、近くにあるニュージーランド最高峰の山、マウントクックへ散策に出かけます。車を走らせ到着すると、標高が高いためか、キャンプ場とは違い雪が降っています。せっかくの散策は断念。しかし、この雪、スローモーションで撮ったら綺麗になるのではないかと思いつきました。
iPhone 16 Proでは、4K/120fpsの動画が撮影できます。通常でも非常に滑らかな映像になりますが、その真価はスローモーションにした時に発揮されます。
降り注ぐ雪にカメラを向けて、「スロー」撮影。雪がゆっくりと落ちていく、幻想的な映像が作れました。
一瞬の軌跡を、逃さない
さて、今夜の食事は、途中のスーパーで仕入れたカレーです。キャンプ場に戻り、鍋で具材を煮詰めながら、ゆっくりとした時間を過ごします。すると、遠くの方に、虹が出ているのが見えました。
湖のほとりから、雪を積らせた山を背に伸びる虹。突然の出会いに心奪われて、iPhoneを取り出し写真を撮ります。ただ、ここからでは距離がありうまく撮影できません。早くしないと虹が消えてしまいます。
そこで、iPhone 16 Proの光学5倍ズームを使います。この通り、周りの景色も含めて、非常に綺麗な写真に仕上がりました。
大自然の中、自分だけの主人公を探す
次の日は、ワナカという場所にあるキャンプ場へ移動します。ここは、とても綺麗なキャンプ場でした。青々とした湖や、陽の光を反射してキラキラと光る木々はあまりに美しく、キャンプ場を歩き回りながら、気づいたら何枚も写真を撮っていました。
超広角カメラで全体を写したら自然の迫力が伝わるかな、今度は思いっきり寄って撮ってみようなど、色々と考えていると、キャンプ場での散歩が何倍にも楽しくなりました。まるで、Vlogという自分だけの映画の主人公を、探しているような気分です。
いつもだったら「この景色綺麗だな」そんな感想だけで終わっていたかもしれません。それが、「この景色は、どこから見たら一番綺麗だろう」そんなことを考えながら過ごしていたので、普段よりもはるかに丁寧に、景色を味わうことができました。
満点の星空を切り取る
美しい景色の中で、気持ちのいい時間を過ごしていると、徐々に陽が沈んできました。あっという間にあたりは暗くなり、今度は美しい夜空が顔を覗かせました。
周囲には、ほとんど明かりがありません。空気も澄んでいるここからは、まさにこぼれ落ちそうなほど満点の星空が見えました。とても感動し、アウトドアチェアに腰を下ろして、しばらく星を眺めていました。そこでふと思います。これも写真に撮ってみたい。
しかし、iPhoneで綺麗に撮れるでしょうか。疑問を抱きながらも撮影してみると、綺麗に写すことができました。
ポイントは、カメラを動かさないこと。iPhoneを車の屋根の上に置いて撮りました。役に立ったのがカメラコントロールボタンです。本体の横についているので、画面を操作できない状態でも、ボタンを押すことができました。iPhoneでも、十分に感動的な夜空を写せます。
またいつでも出会える、大切な記憶
楽しかったニュージーランド旅行も終わり、帰りの飛行機の中。今回撮った写真や動画を振り返り、旅が終わったことへの切なさを感じる一方で、今回撮った絶景を、これからVlogにまとめられることにワクワクしている自分もいました。
帰宅し、いよいよ本当の旅の締めくくり、Vlogの作成です。撮った動画はどれもお気に入りで、厳選するのが悩ましい。ただ、自宅で撮影した動画たちと向き合い編集していると、改めて旅を咀嚼し直す機会になって、旅がしっかりと体に染み込んでいくような感覚を抱きます。
そして、動画が完成しました。もちろん初めてのVlogで、完成度が高いわけではありません。それでも、大きな達成感と、旅をしっかりと締めくくられたという喜びを与えてくれる、自分にとっての大切な宝物になりました。
作った動画は、嬉しくなっていろんな仲間に見せていました。ただ、何より嬉しかったのは、旅の思い出が、記憶だけで終わっていないということです。記憶は徐々に薄れてしまいます。しかし今回は、出会ったたくさんの感動を、見たままの景色で美しく編集して残せたので、これでまた、いつでも見返すことができるようになりました。
旅している時だけが楽しいわけじゃない。美しく残すことができれば、何度でもその感動が蘇る。iPhone 16 Proと、素晴らしい旅ができました。
All Photo & Video: 小野寺しんいち
Source: Apple