犯人の母親は射撃マニアで、アスペルガーで友だちのいないアダムを射撃場に連れていって射撃を仕込んでいたようです。まさか最初に殺されてしまうとは...やはり銃は人間が持ってはならない技術なのかもしれません。
米コネチカット州ニュータウン市のサンディフック小学校で金曜朝、アダム・ランザ(20)が銃を100発乱射し、6~7歳の児童20人を含む27人が死亡する痛ましい事件が起こりました。自宅からは母親も遺体で見つかり、犯人も自殺、死者の数ではヴァージニア工科大乱射に次ぐ米学校史上2番目の被害規模となっています。
なのに乱射発生直後の記者会見でホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官は...
「今日は銃規制の政策論議の日じゃないでしょう」
と言ってます。銃が酷たらしい結果を生んだ時に限って銃規制の話は自粛ムードって、全くおかしな話ですよ。
アメリカには武器を保有・携帯する権利を定めた合衆国憲法修正第2条があり、これが銃推進派の論拠となっているわけですが、あれは外国に占領された記憶が生々しかった頃に制定された220年前の法律です。もうイギリスは攻めてきません。レッド・ドーン(ソ連軍の侵攻)も架空の話。そろそろ銃なんかやめて、こんな簡単に人が大量に殺せないようにすべき。
余りにも多くの人が死んでます。コネチカット。コロラド。ニューヨーク34丁目。次はどこ? いったい何人の人が死んだら、これが人間の責任能力の範疇こえてることに気づくのか...。
今日もまた銃推進派は同じ台詞の繰り返しです。
「今日コネチカットで起きた悲劇を政治に利用してはならない」
「今日は銃規制の話をすべき時ではない」
「状況が落ち着くまで待とう」
here's a tip before you politicize a tragedy: do some reading about gun control. specifically in Israel and Switzerland. you sound ignorant.
— hot and bravoed (@hotandbravoed) December 14, 2012
なんだかなぁ...。
技術は人に資するものであり、人を害するものであってはならないとGizmodoは考えます。
銃も技術です。技術は人の害になることもありますが、産業革命時代の昔から害とわかればすぐ法で規制して再発防止に努めてきました。チャレンジャー号爆発の時にも直ちに原因を究明したし、10月に髄膜炎感染が全米で広まった時にも原因のステロイドをすぐ特定し、死者が出なくなるまで静観するなんてことはしなかったはずです。トヨタ車がソフトウェアのバグで動かなくてリコールを発表した時にも誰も「問題を政治利用してる」なんて言わなかった。問題が起これば対処する、それって当たり前のことじゃないですか...。
「いやいや、銃が人を殺すんじゃない、人が人を殺すのだ」
それはそうだけど、その論法でいくと「車が人を殺すんじゃない」って言い方もできますよね。しかし運転にはスピード制限もあれば、シートベルト着用義務もあって、運転免許の試験も受けなきゃならなくて、なんか仮免とる方が銃所持許可証とるより遥かに難しい! それもヘンな話だなって思います。
I don't want to politicize the tragedy that has occured, however, you can NOT blame guns. After 9/11, we didn't blame airplanes.
— Gino DiDomenico (@DiDomenicoGino) December 14, 2012
「9/11の後、飛行機が悪いなんて誰も言わなかった」
まあ、でも事件当日は全飛行機に着陸命令発動して安全が確認できるまで飛行禁止にしたし、事件後は怪しい人が乗らないよう検問も強化したはず。なんで銃だけ野放しなの?
アメリカの発砲とちょうど相前後して中国の小学校では36歳の男が校門に現れ児童ら23人に斬りつける事件が起こりましたが、あちらは武器がナイフだったので全員命には別状はないとのこと...ほんとに銃が絡むと本当に被害が桁違いに大きくなってしまうので、先延ばしにしないでなんとかしないと...。
オバマ大統領は緊急記者会見で犠牲者に涙を流してましたけど、口で言うばっかりで何もやってない...二期目はクリントン見習ってしっかりやって欲しいと思います。