DELLのコンピューターを買う予算しか無いけどアップルのコンピューターが欲しい...そんなときにMac Miniという選択肢が浮上するわけですが、2012年モデルのMac Miniは違います。安価で小さくて素晴らしいコンピューターなのです。
今までのモデルはパワーが足らず、あくまで補助的な役割であるイメージが払拭できなかったわけですが、今回のMac Miniはかなり実用レベルで十分使えるほどにパワフルになりました。
価格は52,800円からでOS Xを搭載。ストレージ容量も十分でメモリも柔軟に変更可能、クアッドコアのCPUも搭載しています。タスクをこなすに十分なパワーです。
もちろん、キーボードやマウス、ディスプレイの周辺機器が省かれているものだということを織り込んでおかないといけませんけどね。
これは何?
小さい(約20cm×約20cm)デスクトップ型マッキントッシュコンピューターです。
マウス、キーボード、モニターは付属していないので別途用意する必要があります。
誰のためのもの?
新しいコンピューターが欲しい人なら誰でも。ただしモニターは要らないという条件付き。そして予算が少ない人にも。
デザイン
大きなApple TVのような四角いデザインで、重要なポート類は背面にまとまっています。とても静かですよ。
使ってみて
Mac Miniの底面のカバーを回して簡単に外すことができるので、ここからメモリなどの交換もすぐにできてしまいます。
一番良いところ
パフォーマンスです。重いゲームをプレイしたり動画を編集する必要が無いのであれば、iMacまたはその同等以上のものを買う理由はほとんどありません。同時に複数の1080pの動画をちゃんと再生できましたよ(そのようなシチュエーションは実際にはほとんど無いのですが、処理能力を図るために試してみたわけです)。
残念なところ
グラフィックスです。チップセットが統合されているのでゲームを100%楽しみたい人にはイマイチかもしれません。おかしなところ
こんなに美しくて良いものを作るのに、なんでヘッドフォンもUSBもThunderboltのジャックも何もかもコンピューターの背面にまとめてしまうのよアップルさん。
配線がかなりごちゃごちゃしてしまって、いつも周辺機器を抜き差しするような人にとっては毎日面倒な思いをすると思います。
テストノート
・ベンチマークのスコアはGeekbenchで11761でした。mid-2011モデルのMacBook Air Core i7 1.8Ghzのスコアは6189、2.7GHzの Corei5のiMacのスコアは8797でした。
・Geekbenchの公開リストを見る限り、1100ドルのDell XPS 8500がMac Miniと同等レベルでわずかにMac Mini を上まっていました、が、このPCは完全にフルタワーコンピューターですからね...。500ドルのInspirion 660は、Mac MiniのGeekbenchのスコアの約3分の2相当でした。
・ゲームも十分にプレイ可能です。ハーフライフ2(古いゲームですけど...)が1920×1080の設定で動作します。確かにメチャメチャすごいわけではありませんけど。Civilization Vの設定をマックスにしても動いていました。
・Fusion Driveの効果の違いを正確に測るのは難しいですが、読み書き速度はかなり良い感じです。書き込み速度平均301MB/秒、読み込み平均428MB/秒と、まずまずですね。Safariのように頻繁に利用するプログラムは1秒以内に開くことができます。
これは買いか?
Mac製品のトップラインほどのスペックは要らなくて、かつ「オールインワン」なiMacデザインを必要としていないなら、全然アリです。小さくて速くて安価なMacですからね。
ただし1点注意点があるとすれば、背面にまとまっているポートジャックの使いづらさには悩まされると思います。
アップル Mac Mini (テストした製品のスペック)
• CPU: 2.3 GHz クアッドコア Intel Core i7 (最大 2.7 GHz)
• メモリー: 4 GB (最大 16 GB)
• GPU: Intel HD Graphics 4000
• ハードドライブ: 1 TB Fusion Drive
• ポート: ギガビット イーサネットポート、FireWire 800ポート、HDMIポート、Thunderboltポート、USB 3ポート× 4、SDXCスロット、オーディオ出力・オーディオ入力
• Wireless: 802.11 a/g/b/n
ギズランクは3.5![Mac Mini]
mayumine( Sam Biddle 米版)