Facebookから新メッセージが発表されたのは、2010年の11月。その際に新メッセージが多くのユーザーに行き渡るには数ヶ月かかると予告されていました。
実際、私のまわりには「新メッセージまだこないよー!」という声が多く見られ、Facebook上には「新メッセージまだこない」というグループまであるほどです。もちろん、そんな人たちは、とっくに優先的に新メッセージを受け取る招待枠には登録をすませていますので、あとはもう待つしかないという状況です。
私はと言えば、特に招待枠登録とかしていなかったのですが、ある日Facebookにログインすると、いきなりこんな画面が登場しました。
Webだけでなく、iPhoneのFacebookアプリでも、いきなりこうですからね。
ええ、ものすごくびっくりしましたよ。
でも、びっくりしたのは、そこだけ。あとはなんの苦労もなく使えてしまいます。かれこれ2週間ほど使っていますが、新メッセージが始まってからというもの、余計にという表現はおかしいかもしれませんが、まったく新メッセージを意識することはありません。
ソーシャル受信箱新メッセージでキーとなるのは「ソーシャル受信箱」という考え方です。ここには友達とのやり取りが基本すべてひとつのボックスに入ります。相手とのやり取りとは「メール、メッセージ、チャット、SMS」です。ケータイからのSMSは残念ながら、日本は対応していませんが、海外の友達からのSMSはもちろん受信できます。
ある友達とのやり取りは、常にひとつのボックスに入っている。要するにこれだけのことなんですね。でも、それだけのことが今までできていなかったわけです。始まってしまえば、あまりにすんなり受け入れられてしまうのは、チャットだろうがメールだろうが、大事なのはどこから何を使って送ったということではなく、誰からいつ送られてきたかということだからです。
件名のないメールチャットだからこういう作法で、メールだからこういう作法でという発想は捨てましょう。Facebookのメールにはなんと「件名」がありません。メールを使い慣れている人ほど、けっこう頭の根っこのところの考え方を捨てる必要があると言えるでしょう。Facebook上でやり取りされているのは、手紙ではなく会話なのです。
最後にFacebookのメールアドレス(◯◯◯@facebook.com)にメールを送るときは、ひとつだけ気をつけることがあります。それは自分がFacebookに登録しているメールアドレスからメールを送ることです。そうしないと受け取った人の「ソーシャル受信箱」にあなたのメールが無事受信されたとしても、Facebook上ではあなたからのメールと認識されません。メールアドレスとFacebookのIDがひもづかないというわけです。仕事とプライベートでメールアドレスを使い分けている人は、特に要注意ですね。
ということで、あまりにも普通に便利なFacebookの新メッセージ。まだのみなさんは以下のビデオを見て、もう少し待ちましょう。ええ、ホントなんか「便利!」とか叫ぶこともなく「そうそうこれこれ!」と思うはずです。
しかし、利用者誰にでも@facebook.comというアドレスを発行するっていうのも、なんともFacebookらしいです。
(いしたにまさき)