グーグル検索順位1番を取るために米百貨店JCペニーがやったこと

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グーグル検索順位1番を取るために米百貨店JCペニーがやったこと

グーグル検索結果のトップは「ドレス」も「寝具」も「カーペット」も「細身ジーンズ」も「テーブルクロス」もJCペニー。「グロメットトップのカーテン」なんてニッチな検索語までアマゾンでもメイシーズでもなくJCペニーです。

これ、どう考えたっておかしいでしょ!

...と、ここ数ヶ月の異変に気づいたNYタイムズ記者が、オンライン検索のエキスパートDoug Pierce氏に分析をお願いしてみたところ、なんと「ブラックハット」なSEO技法を駆使して検索順位を上げまくってることが分かりました。

誰かがお金を出して何百件というサイトからJCPenney.comにリンクを張ってもらってたんです。そりゃリンクを沢山もらえばもらうほどサイトの検索順位は上がりますからねえ...。

JCペニーと言えば曲りなりにも全米に1000もの店舗を抱える大手です。そんな有名ブランドがこんなあからさまなSEO操作をやるなんて、例を見ないそうですよ?

(Googleは)騙しのテクニックと見なされるものと、サイトの露出を上げる合法的手法、多くのコンサルティング会社が提供する『ホワイトハット』なアプローチとの間にかなり太い線引きをしている

JCペニーの検索結果はその線引きで言うと悪い方の成果だ、とPierce氏は言う。Googleの検索結果を操作する試みはいろいろ見てきた氏だが、ここまで大掛かりな試みは見たことがないという。

「というか聞いたこともないですよ、ここまで大掛かりな企ては。全容を知ってただひたすらぶったまげてしまいました。しかもあれだけメジャーなブランドですからね。普通はもっと常識わきまえた良い人材に囲まれてると思うじゃないですか」

J.C. Penneyはこうした技法は行われていないと否定していますが、NYタイムズがGoogleに通報した後、J.C. Penneyの検索順位はほぼオールラウンドの1位から70位まで転落。J.C. Penneyは検索エンジンコンサルティング会社「SearchDex」を解雇し、「自然な高い検索順位を心がけたい」と話しています。

NYタイムズのお手柄ですね。

[NY Times]

Casey Chan(原文/satomi)