う~ん、この百獣の王の家族写真って、どうやって撮影できたんですかねぇ? その秘密に迫るインタビューと、さらなるベストショットを数枚、続きに載せておきましたので、どうぞチェックしてみてくださいね。
いやはや、こんなに至近距離から野生のライオンを撮影するなんて、本当に夢のまた夢...。っていうか、当たり前なんですけど、こんなのノコノコとカメラを構えて近づいて撮ったら、もうその瞬間に襲われちゃって即死でしょうね。
「実はですねぇ、ぼくらは、ここでライオンたちの生活を、10年以上ずっと観察し続けてきたんですよ。そして気づいたことなんですけど、どうやらライオンというのは、さすがは他のだれにも邪魔されない存在だからなのか、もうわりと決まった生息パターンで毎日を過ごしてるんですよね。どこで水を飲み、どこで昼寝をするかとか、特に危険を感じて変えていく必要もないんでしょうかね...。だから、その生活リズムさえつかんじゃえば、あとはカメラを仕かけるだけでしてね」
そう笑って話す、アヌップさん&マノッジさんの仲良しコンビは、今回の秘策がゾウの糞にあったことを明かしてくれましたよ。どういうわけかライオンが寄ってくるなんていわれてる、野生のゾウの糞を大量に採集し、そこへ上手に赤外線センサーを内蔵したデジタルカメラを忍ばせつつ、あらかじめキャッチしておいた、わりとライオンが好んで立ち寄りそうな場所にセットしておくだけなんだそうです。
いやいやぁ、もうスゴい迫力ですね! ちなみにどうせ仕かけるのは、決してキレイとは呼べないゾウの糞の中なので、お二人いわく、そんなに高級なデジカメは使ってないんだとか。わりともうどうなってもいいような安いデジカメでも、タイミングさえ取れれば、被写体に文句なしですから、かなり良い写真が十分に撮れちゃうんだそうです。なるほど~、いくら高いデジカメとか用意してても、結局のところ写真の出来栄えって、いかにして何を撮るかに依存してることが大きそうですもんね。
「このライオンの子どもたちを撮影するのは、昨年7月の生後3カ月の時点からなんですけど、写真に写る姿を追っているだけでも、ともに成長の記録を残せてるみたいで、なんかとってもうれしいんですよね。このまま年内いっぱいくらいは、もうちょっと大きくなるまで撮り続けたいなって考えてますよ」
ケニアでゾウの糞と格闘しつつ、究極のライオン親子のベストショット撮影の挑戦を続けるアヌップさん&マノッジさん。無事に撮り収めた写真の中から、傑作選をチョイスして、「The Lions Of Mara」というタイトルのレア写真集を、2011年までにリリースすることが決定したんだそうです。
そうかぁ、道端のウ○コも、本当に使いようなんだなぁ。ちと我が愛しのマイカメラを潜ませて、驚愕の迫力ショットでも撮ってみるか...なんてチャレンジャーなあなた、ぜひぜひ傑作フォトが撮れちゃったら、ギズ編集部までお知らせくださいね。あっ、でも、ヤラしいのとかはダメですよん。
Jesus Diaz(原文/湯木進悟)
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