これをマジでやり遂げたのは圧巻でしょう!
米国はニューヨークのラガーディア空港から、ノースカロライナ州シャーロットへと向かっていた、US Airways(USエアウェイズ)のエアバス「A320」が、離陸直後にバードストライクに見舞われつつも、Chesley Sullenberger(チェスリー・サレンバーガー)機長の明敏な判断と並外れた操縦能力により、マンハッタン島のハドソン川の水面へと緊急着陸し、乗員乗客全員が無事に救助された奇跡のニュースには、本当に心を打たれましたね。
あの感動をもう1度…との思いで、ここはコックピットのサレンバーガー機長の視点から、緊迫の不時着までをフライトシミュレーターで検証してみましょう。まずは離陸後60秒で、エンジンが煙を吹き、炎さえ上がるのが客席からも確認できます。おまけに現場の上空周辺は、世界でも有数の飛行機の大渋滞地点だったんですね。他の飛行機と接触事故を起こしても、まったく不思議ではない状況だったようですよ。
その後、エンジン停止でグライダー状態のまま、一気にハドソン川の水面着陸へと突っ込んでいくわけですけど、当のシミュレーション制作側も、練習の機会さえ1度もなかったにもかかわらず、これを成功させたのは、本当に奇跡的としか言いようがないと絶賛してますね。かぶって出てくる衝撃の映像は、同じように水面への緊急着陸を強いられたものの、大破して大惨事に至ってしまったエチオピア航空961便の実写映像…。ハイジャック機で操縦能力を奪われていたとはいえ、本当に無事に不時着が成功してよかったですよね。
でもこれって、フライトシミュレーターのコースに追加されたら、病みつきになっちゃうだろうなぁ。
John Herrman(原文/湯木進悟)
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