パイロットも赤ちゃんと一緒なんでしょうかね。
ファーストクラスで隣の会話盗み聞きしてる映画・TVのシーン見るたびに、「聞こえるわけない!」と本気で腹立ててたんですけど、あのエアバスA380はバッチリ聞こえるようです。それも「静か過ぎて眠れない」とパイロットから苦情がくるぐらい。
まあ、客席をたっぷり取るため、乗務員の休憩室が(←加筆!)乗客がトイレと間違える妙な場所に配置になったせいもあるんですが、休憩時間中も「赤ちゃんの泣き声、乗客のいびき、トイレの水を流す音が全部聞こえる」ので、まったく休めないんだそうです。ドバイのエミレーツ航空エド・デイビッドソン機長は『Flightglobal』にこんな風に語ってます。
「苦情がたくさん来てますね。[...]他の飛行機だったらエンジン音がキャビンの騒音も一緒に流してくれるんですけど。パイロットは耳栓して寝てます。それでもキャビンの騒音が直に耳に貫通してくるんです」
これについてライバルのボーイング社マーケティングVPは去年、ブログにこう書いてます。
「A380搭乗体験の記事を読むと、窓際に座ってても反対の席の人や、何列か離れた人たちの会話まで聞こえる、という話もあった。乗客の中には、ちょっといらいらすると伝えたら機内の盗聴は慣れるしかない、と言われた人もいた」
なんでも、「A380の方が音圧レベルは低いのに、調査でボーイング777の方が静かと出る」(同ブログ)のは、ランダムなノイズ(隣の飲み物を注文する声やおしゃべり)を掻き消すレベルに背景のノイズを保っているからなんだとか。
いやあ、NY-ドバイ往復1万4000ドルの豪華フライトに乗る富豪をうらやむ気持ちが、少しおさまりましたよ。
[Wired]
Wilson Rothman (原文/訳:satomi)
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