ステマ問題は、「はちま起稿」の管理人が引退宣言しても事態はほとんど変わらない。これは、ただの始まりにしか過ぎない!
1月16日、2chのゲーム版スレから、完全に著作権を無視してゲームニュース速報を報じていた自称、日本一の個人ゲームブログ「はちま起稿」の管理人が、自らのサイトで引退宣言をした。同ブログは知人に引き継がれ、現在も更新されている。
ゲームファンなら一度は名前ぐらいは聞いたことがある日本一の巨大なゲームブログとして、一日のPV数は100万以上で、年収はなんと1億円以上という。主にアフィリエイトの収入で稼いでいたと見られる。ところが実際の所はこのもっと酷い悪質なやり方だったことが露見されていく。
例えば、個人ブログと言いながら、実は企業が運営するブログだったり、あるゲーム関連会社から報酬をもらい、他のゲームメーカーの批判記事を書くことで、ゲームファン同士の対立を意図的に造り出し、ソフトやハードの売り上げを下げようとするなど、まさに炎上マーケティングに手法に則ったやり方で利益を得ていたことがわかった。
他にもゲーム関連だけではなく、対立が煽れる。叩くことができる記事なら、ジャンルを問わず対立を煽るような恣意的な方法がとられていた。
恣意的な方法とは、2CHにそのことが話題にされたレスを対立を煽るような記事だけを意図的に抽出し、まるで、2CHでは毎回、このような対立ばかりのレスが並んでいるような印象操作までしていたことを指す。
実際、2CHには様々な意見があり、噂やソースが明確ではないことは集合知によってほとんどが否定されていくわけだが、2CHのまとめサイトだけを見ているだけの人たちには2CHの印象は最悪に映ったのだろう。
今回の「はちま起稿」管理人の引退宣言でも、ステマ(ステルスマーケティング)疑惑が確信に変わった証拠を掴んだだけで、何一つ終わっていない。他の2CHのまとめサイトも個人をうたいながら、企業が絡んでいる可能性が浮上しているからだ。
しかも、今まであることないことで、散々ネガキャンされて、売上に響いてきたゲーム企業にとっては、はちま起稿をそのまま放置するようなことはしたくはないはずだ。下がった売上は元には戻らない。訴えられる可能性も十二分にあるだろう。
また、はちま起稿の内情を知りながら、ゲーム記事に対する報酬を与えていたゲームメーカーもこのままでは済まされない。内情を知りながらその行為を容認していたということは、炎上マーケティングに加担していたことになる。
Point of view
個人ブログと企業ブログでは雲泥の差がある。ゲームというものは、体験版でも配信されない限りは、どんなゲームなのかを実際、確かめるにはゲームのHP、PV、ゲーム雑誌の紹介、こうしたゲームニュースを特集するサイトで情報を得るしかない。実際、このサイトもはちま起稿で取り上げられたことがある。
その情報を速報として流すのは良いとしても、対立企業が徹底的にネガキャンして、売上減少に加担していたとなれば、ゲーム業界の対立が深まってしまうことになる。ゲームニュース記事は、ゲーム業界の活性化とゲーム人口の拡大を基本目的としていたはずだ。一体いつからこのようなことになってしまったのだろうか。
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