堕ちゆく世界の迷走
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2019年夏「改元・改憲」焦点で幕を切る「第4次安倍政権」

憲法改正が国会から発議されるスケジュールも見えてきた (C)時事
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」。ブレーズ・パスカルが『パンセ』のなかに記したこの言葉を、若き日にエジプトのカイロで学んだ小池百合子東京都知事は、苦く噛みしめているに違いない。歴史の流れをごく些細な出来事が一変させてしまう。しかしその底流にはいつも大きなうねりが存在する。
1789年7月、パリのバスティーユ牢獄が民衆に襲われた時、やがてルイ16世と王妃マリー・アントワネットが絞首台の露と消えるフランス革命の端緒となると、誰が考えただろうか。1917年2月、ロシアのロマノフ王朝が倒れ臨時政府が成立した時、その年の10月にウラジーミル・レーニンの率いるボルシェヴィキ(共産党)が新たな革命で政権を奪取するとは、これまた誰が考えただろうか。

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