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Microsoft、“カメラ翻訳”が可能な「Bing Translator」をWindows 8/RT向けに無償公開
[共有]チャームを利用したほかのアプリとの連携やスナップ表示にも対応
(2013/6/10 12:22)
米Microsoft Corporationは6日(現地時間)、Windows ストアアプリ「Bing Translator」を公開した。Windows 8/RTに対応するフリーソフトで、現在“Windows ストア”からダウンロードできる。
「Bing Translator」は、もともとWindows Phone向けに開発された翻訳アプリ(アプリ名は「Translator」)。今回、Windows ストアアプリとして移植され、Windows 8/RTでも利用できるようになった。
本アプリのもっともユニークな点は、“カメラ翻訳”機能を備えることだろう。これは、デバイスに搭載されているカメラで撮影したテキストを、その場で翻訳する機能。たとえば、外国語で書かれた新聞やレストランのメニューを、「Bing Translator」のカメラ画面を通して見てみよう。すると、印刷されたテキストが自動的に認識され、その上に翻訳したテキストがオーバーレイ表示される。“AR(拡張現実)”のようで面白い。翻訳したテキストを読み上げる機能も備えており、旅行先では非常に役立つだろう。
もちろん、一般的な翻訳アプリのように、入力されたテキストを翻訳することも可能。翻訳エンジンは、同社の研究部門“Microsoft Research”で培った技術をベースにしており、40カ国語以上の言語に対応する。翻訳処理はオンラインサービスを介して行われる仕組みだが、言語パックをあらかじめローカルへダウンロードしておけば、ネットワーク回線が確保できなくても翻訳機能が利用できる。
ただし、このオフラインダウンロード機能は日本語に対応していないので注意。日本語のテキスト認識にも対応しておらず、カメラ翻訳機能で日本語からほかの言語へ翻訳することはできない。
また、Windows Phone版と異なり、音声入力による翻訳にも未対応だ。しかし、[共有]チャームを利用してほかのアプリとの連携が行えるのはWindows ストアアプリ版の利点と言えるだろう。たとえば、「Internet Explorer」でテキストを選択し、[共有]チャームで「Bing Translator」を呼び出すだけで、手軽に選択テキストを翻訳することができる。
また、“スナップ”表示にしてほかのアプリケーションと共存させることも可能。ごく簡易的な辞書アプリとして利用しても便利だ。
ソフトウェア情報
- 「Bing Translator」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 8/RT(x86, x64, ARM)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1530.1000(13/06/06)