写真を見てほしい。一見、キャラクターをあしらったかわいらしい通常のタオルだが、タオルを丸めた店頭に並ぶ状態では、もう野菜売り場の“ネギ”にしか見えない! しかもビニールの包装やあの紫のテープも貼られている凝りよう。なんとも素敵なフォルムだ。どうしてこんなグッズを!? 「ヨネギーズ」のネギ太くん教えてください!
「ヨネギーズ」は、ネギ太くんとネギ子さんの“夫婦”からなるキャラクター。米子特産の白ネギをモチーフとして2006年に誕生。その姿は「Yonago」の頭文字「Y」もかかっている。
ところで、ネギ太くんは去年の9月からTwitter「@negita_yonago」でつぶやいていて、7月16日現在、4000に届こうかというフォロワー数。すでに知っている人は多いかもしれない。ただし、ここでつぶやいていることは、ネギ子さんにはナイショらしい……。
とある日、そのTwitter上で、ネギ太くんが「グッズを作ってくれませんか」とつぶやいたところ、米子市のデザイン会社「D-MAGIC」(@dmaflo)の代表・吉田さんが名乗りをあげて、あれよという間に「缶バッジ」が3月に発売されることに。
そして今回は「ふだんの生活の中」で接してもらえるようにとハンドタオルに着目。ただ、ハンドタオルでいこうとはなったのだが「何かアクセントがほしい」と思っていたネギ太くん。
タオルづくりの工程では、通常は最後にふちまわりを刺繍するので、糸とタオルのデザイン色がマッチしなくなってしまう。そこで、タオルメーカーの方が、「ならば先に縫ってから色染めしましょう」と。
さらに、「D-MAGIC」の皆さんがタオルをくるくる巻いて、ラップして、紫のテープで止める作業をせっせと行い、あれよという間に「ハンドタオル」の商品が完成した。
そもそもネギ太くんがTwitterをはじめたのは、「コミュニケーションの一手段として、会話を楽しんで、縁づくりのきっかけとなれば」としてスタートしたとのことだが、そこでつながった人たちと実際に会ってヒントやアイデアをもらったり、イベントやグッズが生み出されたり、とTwitterでの出会いからさまざまな試みが花開いている。
この「ヨネギーズハンドタオル」、7月1日より発売されているのだが、売れ行きは好調。しかも、ネギ太くんも驚いたことに、“1本”買いではなく、「インテリアとして部屋に飾りたい」という人が“複数本”を購入するケースが多いという。これはキモチがわかる。写真のようにざるも買って部屋に置きたいところだ。「5本買い」が一番多いそう。
また、渡した相手のリアクション見たさにちょっとしたギフトとしても活用できそう。「店頭などに並んでいるのを足を止めてまずは見てくれるのがうれしい」とネギ太くん。
ところで、タオルをよく見ると、ネギ子さんのポシェットのところに矢印で「柏木さん」!? とあるが、ネギ太くん&ネギ子さんのみならず、「どんぐりの柏木さん」なるキャラも存在していた。米子市のサイトを見ると、「淀江町出身。強気な性格で、気弱になりがちなネギ太をいつも励まし続けている。いつか立派なカシワの木になるのが夢。」と書いてあった……。
7月1日より発売開始の「ヨネギーズハンドタオル」は、「dm design store」店頭(@dmaflo)&ウェブショップ、東急ハンズ広島店(@Hands_Hiroshima)、米子空港、また、米子市内の皆生(かいけ)温泉の旅館「海色・湯の宿 松月」(@kaike_shogetsu)などで発売なう。さらにハンズネット(@HandsNet)でも発売を開始したばかり! 都内の居酒屋などでも発売予定と、続々増加している。
今後もラインナップが控えているという「ヨネギーズ」のグッズたち、そしてネギ太くんのツイートにも注目です。
(dskiwt)