日本で唯一の坑内掘り炭鉱が釧路にあるのをご存知だろうか。
2002年までに全国で相次いで商業利用の炭鉱が閉山したが、釧路では現在、海外の技術者の研修の受け入れ先として小規模な採炭を行っているのだ。
石炭グッズの企画、製造販売を行っているのは炭鉱を運営する釧路コールマイン(株)を中心とした地元の人々で、釧路炭鉱の情報発進をしているくしろ石炭ドットコムでは全国に向けてネット販売も行っている。
直径2センチほどに砕いた石炭を使った携帯ストラップやキーホルダー、メモスタンドやすみ(炭)までほれる耳かきといったものから昭和レトロな炭鉱の風景のポストカード、石炭を燃やしてできた灰、そしてなんと石炭そのものの量り売りまである。
「5キロとか大きな石炭の塊も売れてますよ。床の間に飾って眺めたり、インテリアとして使われているようです。最近の売れ筋はDVDです。『走れ!釧路の運炭列車』というもので鉄道ファンの方に人気です」とくしろ石炭ドットコムの新谷さん。
そんな商品の中でひときわ目を引くのが昨年9月に発売された通称“石炭アイス”と呼ばれている「掘りたてアイスtantan(炭譚)」(120ml 250円)。
新谷さんの一押しの商品でもある。
石炭アイスといってももちろん本物の石炭は入っていない。
「石炭だから黒いアイス? 北海道だからイカスミか?」と思っているあなた、甘いです。この「掘りたてアイスtantan(炭譚)」はブルーのソーダ味、ナチュラルブラウンのコーヒー味、黒いゴマの中に石炭代わりのチョコチップという三層アイスなのだ。
この「掘りたてアイスtantan(炭譚)」を製造しているのは釧路支庁内の厚岸町にあるグリーンウェーブあっけし。酪農家で作る牧場直送のアイスが人気のアイスクリーム工房だ。炭鉱なのになぜ三層なのか。実は釧路では太平洋沖の海底下320メートルの地点で石炭を採炭している。
「石炭をモチーフにしたアイスというと、黒いイメージで、すぐにイカスミなどが思いつきますがうちではそれは作りたくなかったんです。そこで、釧路ならではということで色々考えたんです。釧路は海の底を掘っていますからそういったものをストーリー性を持たせて作れないかな、と。海の青い色、海面下の土の茶色、そして海底炭の炭層をそれぞれソーダ味、濃い目のコーヒー味、炭層と石炭は黒ゴマとチョコチップで表現しました」と代表の小野寺さん。
実際に「掘りたてアイスtantan(炭譚)」を頂いたがこれが見た目の美しさをもしのぐ美味さ。ソーダ味、コーヒー味、ゴマ、チョコチップと三層まとめていただくとこれが絶妙なのだ。文字で表現すると沢山の味がごちゃ混ぜになってしまう印象があるが、実際に食べてみると、口の中に三種類の味が順々に一味一味やってきてこれが合わさって一緒になるのだけれど、さっぱり、すっきりとした味で何とも言えない美味しさなのである。
このさっぱりとした美味しさの理由を小野寺さんは次のように説明してくれた。
「掘りたてアイス炭譚はアイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪が3.0%以上)なんです。糖分も普通のアイスでは粉飴を使用するところが多いですが、うちは地元の甜菜糖を使っています。あと極力余分なものは入れないように植物性の安定剤を一つだけ使っています。 スタッフも男ばかりなんで酒を飲んだ後にも食べられるさっぱりしたのが好きなんですよ(笑)」
石炭アイス、「掘りたてアイスtantan(炭譚)」は大人気で遠くからもお客さんが毎日来てくれると小野寺さん。
すでに全国区になりつつある石炭アイスは6月に大阪の天保山で行われるアイス博覧会にも出展するそうです。博覧会は6月1日(木)〜7月10日(月)まで。
また今年から東急百貨店ではお中元商品として登場とのこと。
最後にミニコネタを一つ。
くしろ石炭ドットコムの石炭グッズはすべて陸送。理由は石炭は飛行機には持ち込めないということ。石炭そのものが発火することはないけれど、現行の法律では危険物扱いになってしまうのだそうです。ちなみに石炭アイスだけは石炭ではないので航空便で届きます。
(こや)
2002年までに全国で相次いで商業利用の炭鉱が閉山したが、釧路では現在、海外の技術者の研修の受け入れ先として小規模な採炭を行っているのだ。
そんな釧路では数年前から「石炭を観光PRに」と石炭を使った様々なグッズの販売を行っている。
石炭グッズの企画、製造販売を行っているのは炭鉱を運営する釧路コールマイン(株)を中心とした地元の人々で、釧路炭鉱の情報発進をしているくしろ石炭ドットコムでは全国に向けてネット販売も行っている。
直径2センチほどに砕いた石炭を使った携帯ストラップやキーホルダー、メモスタンドやすみ(炭)までほれる耳かきといったものから昭和レトロな炭鉱の風景のポストカード、石炭を燃やしてできた灰、そしてなんと石炭そのものの量り売りまである。
「5キロとか大きな石炭の塊も売れてますよ。床の間に飾って眺めたり、インテリアとして使われているようです。最近の売れ筋はDVDです。『走れ!釧路の運炭列車』というもので鉄道ファンの方に人気です」とくしろ石炭ドットコムの新谷さん。
そんな商品の中でひときわ目を引くのが昨年9月に発売された通称“石炭アイス”と呼ばれている「掘りたてアイスtantan(炭譚)」(120ml 250円)。
新谷さんの一押しの商品でもある。
石炭アイスといってももちろん本物の石炭は入っていない。
「石炭だから黒いアイス? 北海道だからイカスミか?」と思っているあなた、甘いです。この「掘りたてアイスtantan(炭譚)」はブルーのソーダ味、ナチュラルブラウンのコーヒー味、黒いゴマの中に石炭代わりのチョコチップという三層アイスなのだ。
この「掘りたてアイスtantan(炭譚)」を製造しているのは釧路支庁内の厚岸町にあるグリーンウェーブあっけし。酪農家で作る牧場直送のアイスが人気のアイスクリーム工房だ。炭鉱なのになぜ三層なのか。実は釧路では太平洋沖の海底下320メートルの地点で石炭を採炭している。
「石炭をモチーフにしたアイスというと、黒いイメージで、すぐにイカスミなどが思いつきますがうちではそれは作りたくなかったんです。そこで、釧路ならではということで色々考えたんです。釧路は海の底を掘っていますからそういったものをストーリー性を持たせて作れないかな、と。海の青い色、海面下の土の茶色、そして海底炭の炭層をそれぞれソーダ味、濃い目のコーヒー味、炭層と石炭は黒ゴマとチョコチップで表現しました」と代表の小野寺さん。
実際に「掘りたてアイスtantan(炭譚)」を頂いたがこれが見た目の美しさをもしのぐ美味さ。ソーダ味、コーヒー味、ゴマ、チョコチップと三層まとめていただくとこれが絶妙なのだ。文字で表現すると沢山の味がごちゃ混ぜになってしまう印象があるが、実際に食べてみると、口の中に三種類の味が順々に一味一味やってきてこれが合わさって一緒になるのだけれど、さっぱり、すっきりとした味で何とも言えない美味しさなのである。
このさっぱりとした美味しさの理由を小野寺さんは次のように説明してくれた。
「掘りたてアイス炭譚はアイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪が3.0%以上)なんです。糖分も普通のアイスでは粉飴を使用するところが多いですが、うちは地元の甜菜糖を使っています。あと極力余分なものは入れないように植物性の安定剤を一つだけ使っています。 スタッフも男ばかりなんで酒を飲んだ後にも食べられるさっぱりしたのが好きなんですよ(笑)」
石炭アイス、「掘りたてアイスtantan(炭譚)」は大人気で遠くからもお客さんが毎日来てくれると小野寺さん。
すでに全国区になりつつある石炭アイスは6月に大阪の天保山で行われるアイス博覧会にも出展するそうです。博覧会は6月1日(木)〜7月10日(月)まで。
また今年から東急百貨店ではお中元商品として登場とのこと。
最後にミニコネタを一つ。
くしろ石炭ドットコムの石炭グッズはすべて陸送。理由は石炭は飛行機には持ち込めないということ。石炭そのものが発火することはないけれど、現行の法律では危険物扱いになってしまうのだそうです。ちなみに石炭アイスだけは石炭ではないので航空便で届きます。
(こや)
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