距離を正確に測る　その2　レーザーVL53L0X

　レーザーは直進性の良い光です。建築機材やゴルフの用途では、水平を出したり距離を測る機器によく使われています。価格も1万円前後と購入しやすいのですが、なぜか、測定用モジュールは市販されていないようです。

　ST Microelectronicsの距離を測るセンサVL53L0Xは人に危害を加えないclass1のレーザーを内蔵し、反射して戻ってくるまでの時間を計って距離を求めます。

●VL53L0Xのおもなスペック

　動作電圧は、レギュレータが入っているので3.3もしくは5Vで利用でき、I2C信号はレベル変換回路を搭載しているのでどちらの電圧にも対応します。

　Pololuのモジュールです。

　秋月電子通商のモジュールです。細くて取り回しの良いケーブルが付属しています。

●ライブラリの導入

　Web EditorのLibrariesから、FavoritesタブにあるLibrary Managerを起動します。

　四つ目に出ているVL53L0XがPololuのライブラリです。

●接続その1

　最初にPololuのボードをつなぎます。

●スケッチ

　サンプルのsingleを読み込みます。

　実行します。センサを天井に向けると8190の決まった数値になるので、測定不能状態の値と思われます。

●接続その2

　秋月電子通商のモジュールをつなぎます。

　スケッチのsingleを動かします。同様に動きました。

●測る

　そのまま秋月電子通商のモジュールを使って、机の上にメジャーを張り付けて、垂直に立てたA4用紙に対して測定をしました。100cmを超えるあたりから8190という値が出始め、測定できない回数が増えていきます。