カーター元大統領が死去、100歳 ノーベル平和賞受賞

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カーター元大統領が死去、生涯を振り返る

(CNN) ジミー・カーター元米大統領が29日、南部ジョージア州の自宅で死去した。100歳だった。同氏が設立した非営利団体(NPO)「カーター・センター」が明らかにした。

カーター氏は昨年2月以降、自宅で終末期のホスピスケアを受けていた。

同氏は民主党の上院議員、ジョージア州知事を経て、1977年に第39代大統領に就任。在任中には中東和平仲介の功績を挙げる一方、米経済低迷やイランの米大使館人質事件で支持を失い、80年大統領選で共和党候補のレーガン氏に敗れた。

退任後は人権外交を掲げて世界を舞台に活躍を続け、2002年にノーベル平和賞を受賞した。

ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が94歳で死去した後、米大統領経験者の最高齢記録を更新していた。

妻ロザリン氏は77年間に及んだ結婚生活を経て、昨年11月に亡くなった。

バイデン大統領はカーター氏の死去を受けた声明で「米国と世界は素晴らしい指導者、政治家、人権主義者を失った」と弔意を表し、「思いやりと明確な倫理をもって病気の撲滅や平和構築、公民権と人権の推進、自由で公正な選挙の促進、ホームレス救済に尽力し、一番弱い人々を支援してきた。世界中の人々の命を救い、向上させ、改革した」と称賛。首都ワシントンでの国葬を指示した。

トランプ次期大統領はSNSに「大統領を務める幸運に恵まれた者だけが、歴史上で最も偉大な国を率いる重大な責任に共感できる」と書き込み、「カーター氏はすべての国民の生活向上に全力を尽くした。そのことに、だれもが感謝すべき恩義がある」と述べた。

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