第2回討論会、真の勝者は「赤いセーターの質問者」?
(CNN) 米大統領選に向けた第2回討論会を受け、多くの識者がどちらの候補が勝利したのかをめぐり議論を交わしているだろう。だが次の人物を勝者として挙げることもできそうだ。討論会で環境問題に関連した質問をしたケン・ボーン氏だ。インターネット上では「赤いセーターの男性」としてにわかに同氏の人気が高まっている。
今回の討論会は対話集会の形式を取って行われた。聴衆が候補者に質問を投げかける形式だ。
ボーン氏の質問は「我々のエネルギー需要を満たす一方で、環境に優しい状態を維持しつつ労働者の解雇も最小限に抑えるため、両候補はエネルギー政策でどのような措置を取るつもりか」というもの。
質問は素晴らしかった。だがインターネット上で人気を集めている要因は、人気ドラマ「ルーク・ケイジ」に出てきそうな名前と、その服装だ。ボーン氏は赤いカーディガンに白いネクタイ、黒縁の眼鏡を身に着けていた。彼のとりこになる人が続出した。
激しい応酬が飛び交った討論会の中で、ボーン氏の安心感を与える物腰が、うんざりしていた視聴者にとって癒やしになった。
すぐにフェイスブックのページも登場。インターネット上では、ボーン氏が妻にやたらとバラをあげているに違いないというような臆測を披露する人も。パロディーのツイッターアカウントも作られた。
ボーン氏によれば、9日夜の時点での同氏のツイッターのフォロワー数は7人。そのうち2人は祖母だったという。だがその数は10日朝には数百人に増えた。同氏は「何で私の言うことに関心が寄せられているのかは分からないが、人々が政治的なプロセスに関わってくれてうれしい」と話している。
なお、投票先は討論会が終わった後も決まっていないという。