着陸許可からの9分間、事故機に何が? 韓国、今後の調査の焦点は

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真田嶺 ソウル=貝瀬秋彦 太田成美
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 韓国の務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸に失敗して炎上し、179人が死亡した事故で、韓国当局の説明などから、事故機が一度着陸をやり直し、旋回して逆方向から胴体着陸を試みたなど、当時の状況が一部明らかになった。着陸許可がおりてから事故が起きるまで、約9分間。事態はどう急転していったのか。

 韓国当局によると、事故機は29日午前8時54分に着陸許可を受け、57分に管制塔は「バードストライク」に注意するよう事故機に伝えた。59分にパイロットは鳥との衝突に言及しながら遭難信号を出してゴーアラウンド(着陸やり直し)を実施。旋回して午前9時に逆方向から再び滑走路への接近を試み、1分に滑走路(約2800メートル)に向けて着陸許可を受け、2分に車輪が出ないまま胴体着陸。3分に機体が壁に衝突し、炎上した。

 航空機の飛行状況を提供する民間のウェブサイト「フライトレーダー24」によると、遭難信号を出す直前とみられる午前8時58分50秒に、事故機から高度や飛行情報などのデータが送られてきた。

 そのとき、高度は500フィ…

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この記事を書いた人
真田嶺
国際報道部
専門・関心分野
北米、中南米、移民、AI、ポッドキャスト
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題