時効なくなったと聞いていたのに…重度後遺症の元警備員

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斉藤佑介
【動画】強盗殺人未遂事件の捜査打ち切りについて話す被害者の安田好孝さんと妻のいずみさん=斉藤佑介撮影
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 名古屋市で2002年、現金輸送車の警備会社員2人が銃撃された強盗殺人未遂事件が、18日午前0時に公訴時効を迎え、捜査が終結する。首を撃たれて重度の後遺症が残った安田好孝さん(52)は14日、市内で記者会見を開き、「犯人は逃げ得で終わる。理不尽だ」と無念そうに語った。

 この日の午前、安田さんと妻のいずみさん(48)は、愛知県警から証拠品だった衣類の返却を受けた。赤く染まったシャツは茶色く変色していた。「こんなに出血してたのか」。安田さんは当時着ていたワイシャツを見て思ったという。

 「一瞬の出来事だった」と振り返る。02年11月18日昼、名古屋市中区富士見町の駐車場で、パチンコ店の売上金を輸送車に積んでいた安田さんと同僚男性が2人組の男に銃撃され、約870万円を奪われた。首と足を撃たれるなどした安田さんは、今も胸から下は動かず、排便は家族の助けがいる。

 「約50年生きてきて、車い…

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この記事を書いた人
斉藤佑介
名古屋報道センター次長
専門・関心分野
地方自治、防災、ジェンダー