知事の会見、AIがすぐに文字化 徳島県が開始へ

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鈴木智之
【動画】徳島県がAIシステムを使った知事会見録の作成と要約の実証実験を発表=鈴木智之撮影
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 知事の会見録を人工知能(AI)がまとめます――。徳島県は30日から知事会見を即座に文字化し、ホームページ(HP)に掲載する試みを全国で初めて始める。これまで掲載は4日間後だったが数時間に短縮されるうえ、読む人が求める分量に要約する機能もある。飯泉嘉門知事は「発信力の強化や働き方改革につながる」と期待を寄せる。

 電子書籍事業を手がける「メディアドゥ」(東京都)が開発したシステムを試験的に使う。グーグルの音声認識システムを活用し、文字化された文章を独自の「AI要約システム」で要約する仕組みという。

 文章の分量は90~10%に自由に調整できる。重要度の低い文を順番に削除していく方式で、一文の長さや表現は変わらない。詳しい仕組みは明らかにされていないが、メディアドゥの担当者は「蓄積したデータと照合しているわけではなく、与えられた文章の中の単語同士や文同士の『結びつき』などを計算して、重要度を判断している」と話す。

 過去の記者会見のデータを使…

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この記事を書いた人
鈴木智之
科学みらい部|大阪駐在
専門・関心分野
科学、交通、難病