JR東の大規模停電、変電所の作業ミスが原因 社長謝罪

千葉雄高
【動画】JR浦和駅とJR東日本の蕨交流変電所=野津賢治撮影
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 5日午前、JR東日本変電所のトラブルで停電が発生し、山手線など首都圏の主要7路線の運行が一時止まり、約4万1千人に影響が出た。同社は午後、「変電所の作業員が点検の手順を誤ったことが原因」と説明した。

 停電は同日午前10時ごろに発生。山手線や京浜東北線埼京線、高崎線などが最大で約40分停止し、計75本の列車が遅れた。東京、浦和など14駅でも停電が起き、改札機やエスカレーターが停止した駅もあった。

 JR東によると、この日は埼玉県蕨市の蕨駅近くの「蕨交流変電所」で、同社の関連会社の作業員らが、変電設備の通電と遮断を切り替えるスイッチの点検をしていた。本来は電流を止めて行う作業を、通電したまま実施したため異常な電流が流れ、変電所全体が自動で緊急停止したという。

 同変電所は、各路線や駅に電気を送る変電所に電気を供給する基幹変電所の一つだったため、影響が広範囲に広がったという。

 同社の冨田哲郎社長は5日午後の定例会見で謝罪し、「再発防止に万全を期したい。こうした場合の電源供給のバックアップも考えていかないとならない」と述べた。

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