Google Apps for Your Domain (Google アプリ 独自ドメイン向け)
Google Apps for Your Domainは、Googleが提供している企業向けホスティングサービスです。
ベータ版が発表されたので早速レビューしてみました。
Google Apps for Your Domainを登録すると、利用者はGmail、Google Calendar、Google Talk、Google Page CreatorといったGoogleのサービスを利用者自身のドメインで利用することができます。
Gmailを独自ドメインで利用するサービスは既に「Gmail for Your Domain」というサービスがありましたが、その拡張版になります。
Google Page Creatorで自社のホームページを作り、GmailやGoogle Talkを自社ドメインのアドレスとして利用し、Google Calendarで社内の予定共有ができるわけです。
ユーザーインターフェースも、自社のロゴに置き換えることができるので、ASPのグループウェアと似たようなことが実現できると言えます。
MicrosoftもOffice Liveで似たようなことをやろうとしていたと認識していますが、Googleもその企業向け分野に正式に参入を表明したというところでしょうか。
日本では企業がASPにデータを預ける事を比較的嫌がると言われていますが、Googleのサービスを社内専用にしかも無料で利用できるというのは、特にベンチャー企業のような初期ステージの企業にとっては非常にメリットがあると言えるでしょう。
今後はWritelyやGoogle Spreadsheetもラインアップに加える予定もあるようで、2GB以上の利用については有料オプションの提供も検討されているようですから、独自ドメインのホスティングサービスというよりは、最終的にはSocialtextやJotspotのようなWikiベースのコラボレーションツール事業までがターゲットに入っていることになります。
(TechCrunchではOffice 2.0と表現しています。)
これまで比較的Googleは、企業向けにはまだまだ影響力が弱いイメージがありましたが、どこまでその影響力を強めることができるのか注目です。
【Google Apps for Your Domainの主な機能】
・独自ドメインメール
Gmailを独自ドメインで利用することができる
・独自ドメインチャット
Google Talkを独自ドメインで利用することができる
・独自ドメインウェブサイト
Google Page Creatorで独自ドメインのウェブサイトを作成することができる
・独自ドメインカレンダー
Google Calendarを独自ドメインで利用することができる
【Google Apps for Your Domainの概要】
運営:Google
開始:2006.8.28
収益:広告(2GB以上は有料版も予定)
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関連タグ:カレンダー , メール , 独自ドメインアプリ , Google ,
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