海外サイト『Bloomberg』が報じたところによると、来る2016年、上海に「世界最低」の「5つ星」ホテルがオープンするらしいのですが……むむ? 最低なのに5つ星って、一体どういうこと!? まったくもって想像がつかないんですけどー!
と、混乱してしまったみなさま、ごめんなさい。
実は「世界最低」とは、文字どおり「世界で最も低い場所」という意味なのです。つまり再度言い直すと、世界で最も低い場所に5つ星級の高級ホテルがオープンする、ということなのっ。
2008年に建設計画が持ち上がったそのホテルの名は、『世茂深坑酒店・納米魔幻城』。
場所は観光地として有名な、余山国家旅游度仮区内の巨大穴、「天坑」。上海世茂集団の投資によって、採石場であった同地を、ホテルとレジャー施設を併設した一大リゾートにする。
そんな展望の元、大々的な着工を果たしたわけなのですが……当初発表された「2010年完成」の時期を大幅に過ぎた今もなお、建設作業は続行中。なんでも完成が延期され、2016年完成予定、と訂正されたようなのです。
底部の標高は海面下87メートル、地上3階・地下17階・水面下1階という、今までになかったトンデモ構造に世界が驚愕。総客室数370、部屋にいながら近距離で100メートルにもおよぶ滝を見ることができるんですって。
ちなみにみなさんご存知の通り、日本にも深刻な被害をもたらしている「PM2.5」問題など、中国の大気汚染は非常に深刻。同ホテルが地下に建設されているのも、どうやらこれが大きな原因となっているらしいの。
「正直安全面はどうなのか」「そもそもホテルは予定通り完成するのか」など、様々な疑問が浮かんでは消える、同ホテル。今後の展開に、要注目ですね。
(文=田端あんじ)
参考元:Bloomberg
▼この場所が……
▼こうなる予定らしいです
▼しかしいつ見てもこの大気汚染っぷりはヒドイわ
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