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日本語環境

Debianのetchでの日本語環境設定について記します。皆さんの設定の参考にしてください。(他の非西欧言語を使う際にも参考になるでしょう。)

細かいコマンド自体の説明はここではしないので、manpageを参考にしてください。

<!> 日本語環境のみによらず多言語環境をスムーズ設定・利用するには、Debian 4.0 (etch)以降では必ずUTF-8のエンコーディング使うロケールを選ぶようにしてください。

日本語環境に必要なパッケージ

以下に日本語環境整備に必要とされるパーケージをリストします。(日本語以外は言語環境taskを参考に探してください。)

localeとは

LANG環境変数にあたえ言語環境を定義する、localeですがxx_YY.ZZZZと言う構造なっていて以下の意味があります。

日本の言語地域はja_JPで、これだけだとデフォールトの昔の ja_JP.eucJPの意味になります。 米国(ある意味で一番標準でサポートが良い)の言語地域はen_USで、これだけだとデフォールトの昔の en_US.ISO8859-1の意味になります。

ちなみに日本に御縁のあるエンコードシステムですが:

これらはうまく工夫されていて、ASCIIのコード範囲に収まる文字だったら上記どのエンコーディング体系でも同じです。

もしja_JP.UTF-8のlocaleをなんらかの理由でまだ作成設定してないなら

$ sudo dpkg-reconfigure locales

をして作成してください。これが無ければUTF-8の日本語環境は無理です。

言語関連の環境変数の設定

各種プログラムの挙動は言語関連の環境変数(LANGやLC_ALL等)への設定によって変わります。

ここで注意が必要なのは、一部のプログラムはPAM(Pluggable Authentication Modules)を使っているので、PAMでの環境変数設定が優先するということです。

標準日本語インストール(2006年11月現在のRC1の前のバージョンの情報)では、日本語でのインストールを選ぶとPAMがアクセスする/etc/environment/etc/defaults/localeというファイルともに

LANG="ja_JP.UTF-8"

という内容を定義していると思います。

Debianでの日本語入力設定

Debianでの日本語入力設定はim-configを用いるのが簡単です。ただ何もしなくとも、ibus-mozcと共に導入すれば、Xに再ログインすればOKです。

<!> im-configコマンドは、コマンドがrootから実行されたかどうかで挙動が違います。

各プログラムとの連携

emacsの状況

$ XMODIFIERS=none emacs

です。このようにDebianのmenuを触るのは、/usr/share/doc/menu/htmlの手順にしたがって/etc/menuにカスタマイズした定義を置いてください。

vimの状況