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過酷な運命でも抗うべし―

■＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第9話 「傾物語 第閑話 まよいキョンシー 其ノ參」

世界を滅ぼした原因は“誰”にあるのか・・・

　さぁ、真宵ちゃんの運命を改変するという大きな仕事をやり終え、暦が
　7歳の頃の11年前の過去から現在へと帰ってきた暦達に世界の滅亡が
　待ち受けている展開に、誰もが驚きを隠すことが出来ないであろう
　「＜物語＞シリーズ セカンドシーズン」の第9話の感想でございます!!

　暦達が真宵ちゃんの怪異化を防いだ運命の改変が、世界を
　滅亡へと導くだなんて運命はなんて恐ろしいものなんでしょう(>_<)

　ふぅ、見慣れた街がゴーストタウンとなっている現実に対し、
　暦達が簡単に現実を受け入れられるわけないよなぁ・・・

　さて、11年前の過去から何らかの原因で世界が滅亡している現在へと
　帰還し、動揺を隠せないながらも世界の滅亡の原因を真宵ちゃんを
　助けたことによって歴史が大きく変わってしまったと真っ先に考え
　付いてしまう暦達ですが、最後に届けられた新聞の日付から世界の
　滅亡の始まりをある程度断定し、6月14日から6月15日にかけて世界が
　滅んだきっかけを調べてみようと、本来なら暦の夏休みが終わり、
　2学期が始まるであろう8月21日から、世界の滅亡が始まったであろう
　6月14日に戻るために、忍ちゃんと共に再び北白蛇神社に溜まる霊的
　エネルギーを利用したタイムスリップを試みるというひょんなことから
　過去へと旅立ち、生前の真宵ちゃんを助けたいという暦達の当初の
　気持ちが、運命をも巻き込んだ大騒動に発展するとは本当に驚きの
　展開となっていますよね♪

　とりあえず、11年前の過去において真宵ちゃんを助けたことによる歴史の
　改変と、6月14日の夜に起こった世界の滅亡の始まりとの因果関係の
　可能性が限りなく低いと分かったのは、暦達にとってささやかな朗報ですよね!!
　
　まぁ、暦が過去に戻って夏休みの宿題をどうにかしたいと
　嘆かなければ、こんな事件は起こらなかったんでしょうけど(笑)

　しかし、11年前の過去の改変後の北白蛇神社には忍ちゃんがワープホールを
　作り出すための霊的エネルギーが無くなっていたことで、暦達が世界の滅亡の
　事の発端となる6月14日にタイムスリップすることが出来なかったり、日中では
　二人きりしかいなかった暦達の街に、夜になると埋め尽くされるほどのゾンビの
　登場、そして、ゾンビに襲われたことでゾンビのことを吸血鬼化された元人間の
　なりの果てだと忍ちゃんが気付いた事で、全人類を吸血鬼化させ世界を滅亡させた
　のはこの歴史における忍ちゃん自身であると断定し、6月14日という日付の裏には、
　忍ちゃんが学習塾跡の廃墟から家出をし、2度目のブラック羽川にやられそうに
　なった暦が忍ちゃんに助けられ、暦が吸血鬼化した以降不仲だった二人の関係が、
　現在のように良好になるきっかけを背景があったことから、現在の世界の滅亡の
　原因は、6月14日に暦がブラック羽川に殺され、お互いの吸血鬼としての力を縛り
　あいながら生きていた暦と忍ちゃんの関係のバランスが崩れ、忍ちゃんが本来の
　吸血鬼の力を取り戻しての自暴自棄の暴走行為により世界は滅亡し、元々は自殺を
　するために暦達の街へとやってきた忍ちゃんは念願だった自害を果たし、残された
　吸血鬼もどきが世界に残るという6月14日に忍ちゃんが家出したことを真っ先に
　気付いた真宵ちゃんが怪異化されずに暦と出会わなかったことや、自暴自棄と
　なっては暦に振り向いてもらいたいがために家出を敢行した忍ちゃんの軽はずみな
　行動などの色々な要素が重なってこの世界の歴史が形成されている事実に、暦達が
　世界を滅ぼしたのは自分達の責任だと嘆いてしまうのは当然のことですよね。

　北白蛇神社の霊的エネルギーが消えたのは、「なでこスネイク」時に
　駿河ちゃんが貼り付けた忍野に頼まれていたお札の種類の違いから
　の変化であり、6月14日の出来事は「つばさキャット」、暦と真宵ちゃんの
　出会いは「まよいマイマイ」だし、暦と忍ちゃんのお話になると「傷物語」まで
　遡るという今までの「＜物語＞シリーズ」をしっかりと理解していないと付いて
　いくのが必死な「傾物語」の展開は、「セカンドシーズン」から見始めた
　人達にはかなり酷な内容ですよね。

　うぅ、しっかりと付いていかねば(>_<)

　もちろん、暦は自身と一緒にいる忍ちゃんは何も悪くないとしっかりと
　励まし続け、世界に二人しいない状況を生き抜くために一致団結したり、
　一見滅びたと思えた世界にもひょっとしたら人間が生きているかもしれ
　ないと盛大に花火を打ち上げては周囲の反応を観察してみたら、花火の
　音に釣られて吸血鬼もどきのゾンビが大量発生するといった危機的状況を
　暦達がどう切り抜けていくのかも気になってくるのではないでしょうかね♪

　ゴーストタウンで浴衣になって花火を楽しむ暦と忍ちゃんのささやかな
　娯楽が、今回のお話のたった一つの癒しとなってしまうとはなぁ(T_T)

　あぁ、次回は「傾物語」の最後のお話だから、
　最後の最後まで100%シリアス展開が必至ですね・・・

あとがき

　バッドエンドでデッドエンドの暦が主役の「＜物語＞シリーズ」。
　運命が変わればこうも物語が変わってしまうとは｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

　ということで、「＜物語＞シリーズ」の過去の内容を思い出しながらの
　お話になってきた「傾物語」ですが、暦が2度目のブラック羽川との対峙で
　忍ちゃんに助けてもらえなかった未来が世界の滅亡を招いてしまうなんて
　原作を読んでいない人には全く予想だにしない展開だったことでしょうね!!

　一応、いつも自分なりに色々とまとめて分かりやすい説明を出来るよう
　心がけていますが、今回のように詰め込んで説明していかないと全容が
　把握できないほどの情報量だとしっかりとまとめるのは難しいですよ(T_T)

　全4話構成のハイペースで進行する「傾物語」、あっという間ですね!!

　それにしても、今回のお話は重たかったなぁ・・・

　次回、「傾物語 第閑話 まよいキョンシー 其ノ肆」 です!

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Entry ⇒ 2013.09.01 ｜ Category ⇒ <物語>シリーズ セカンドシーズン ｜ Comments (0) ｜ Trackbacks (42)