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脚下照顧―

■＜物語＞シリーズ セカンドシーズン 第4話 「猫物語(白) 第懇話 つばさタイガー 其ノ肆」

“過去”はいつまでも、人間の生き方に付きまとう

　さぁ、年頃の女の子なら想いを寄せる異性のベッドで熟睡など出来る
　はずはないのに熟睡できてしまったり、足の裏の汚れや枕から“白い”
　髪の毛を発見したことで、再びブラック羽川が現れている現実を知った
　翼ちゃんが、いよいよ自分の本質と本気で向き合わなくてはいけない時が
　きている「＜物語＞シリーズ セカンドシーズン」の第4話の感想ですよ♪

　とりあえず、自宅の焼失によるストレスがブラック羽川を三度生み出した
　原因だと考えている翼ちゃんだけど、翼ちゃんが何かしらの現実逃避を
　するからブラック羽川が出てきちゃうんですよね・・・

　翼ちゃんの心の闇、ゆっくりと少しずつ理解していきましょうね(^O^)

　さて、自分自身の心のストレスをブラック羽川に押し付けていることを
　理解し始めた翼ちゃんですが、暦が困ったら様々な知恵を貸してくれた
　アロハシャツがトレードマークの怪異の専門家「忍野 メメ」の大学の
　先輩に当たるメメと同じ怪異の専門家「臥煙 伊豆湖」と出会い、メメが
　一時期仮に住んでいた学習塾跡の廃墟が焼失したことを知らされたことで、
　ブラック羽川が自分のストレスの解消のために学習塾跡の廃墟を燃やした、
　つまり、ブラック羽川となった“自分”、あるいは、「虎」の怪異が自宅や
　学習塾跡の廃墟を放火した放火犯かもしれないと気づいたことにより、
　自分にとって都合の悪いことをブラック羽川に押し付け、自分だけが辛い
　現実から目を逸らし続けていても、自分にとっては何のためにもならない
　ことを、自分のストレスがきっかけで周りに迷惑をかけているかもしれない
　ブラック羽川の途方もない行動の恐ろしさを翼ちゃんがようやく痛感した
　からこそ、暦やひたぎちゃんが苦しみながらも直向きに自分自身と見つめ
　合ってきたことで成長してきたように、翼ちゃんがブラック羽川、すなわち、
　自分がこれ以上他人に迷惑をかけないようにするためには、暦達のように
　苦しみながらも自己を見つめ直さなければいけないと理解した翼ちゃんの
　心の本質の核心が遂に明らかになり始めるというのは、否が応でも期待と
　興奮を覚えてしまいますよね!!

　今まで翼ちゃんは暦によってブラック羽川の問題を解決していたけど、
　今回は暦が不在ということで、いつまでも暦を頼るわけにはいきませんよね♪

　まぁ、今回のブラック羽川は悪いことをしてないから
　完全に濡れ衣なんですけどね(笑)

　もちろん、自分自身を見つめなおす為のブラック羽川との対峙も翼ちゃんに
　とっては大切なことですが、翼ちゃんに色々考えさせるきっかけを作った
　様々な火事の原因かもしれない「虎」の怪異の正体を探ることもとても
　大切なことであり、翼ちゃん以上に何でも知っている伊豆湖が、翼ちゃんなら
　「虎」の怪異の名前を「苛虎」と名づけると意味深なヒントを翼ちゃんに
　出しては、「苛虎」がブラック羽川と同様に新種の怪異であると翼ちゃんが
　察知したり、ひたぎちゃんとの相談で気づいた「苛虎」と出会ってから
　翼ちゃんが直前に寝床とした場所が連続で燃えているという事実、そして、
　火憐ちゃんと月火ちゃんとの会話の中で火憐ちゃんと月火ちゃんの恋人に
　妹達が大好きな暦が焼きもちを焼いているという話題から、“火”に纏わる
　「苛虎」が身を焦がすほどの燃えるような“嫉妬”によって生み出された
　怪異なのではと推測したりと、「苛虎」がひたぎちゃんや暦の家を燃やして
　しまう前に、翼ちゃんがどんな一手を打っていくのかが非常に重要に
　なってくることでしょうね♪

　「苛虎」の正体についてはちょっとだけ先延ばしな展開になっておりますが、
　次回でしっかり分かってくることなので、ちょっと謎を残しておいた方が
　次回への期待が大きく膨らむのではないでしょうかね(>_<)

　翼ちゃんと「苛虎」の因果関係、どんな関係なのかなぁ・・・

　また、翼ちゃんが過去と対峙し、「苛虎」を退治することで、今までの自分を
　好いてくれた暦が、今までの自分とは違う自分にどんな反応を示すのか不安に
　駆られても、過去を乗り越えるために覚悟を決めた翼ちゃんの今の心の強さなら、
　誰よりも優しい暦が新たな自分に生まれ変わった翼ちゃんを否定するはずは
　ないと思いますけどね!!

　主人公である暦が一切登場せずに終盤を迎えようとしている「猫物語(白)」。
　あぁ、だんだん暦がいなくても大丈夫になってきちゃいましたね(+_+)

あとがき

　ふぅ、「傷物語」で登場するはずの人間と吸血鬼のハーフ「エピソード」が、
　劇場版「傷物語」よりも先に「セカンドシーズン」に登場してしまうのは、
　原作を読んでいる人達にとって非常に複雑な心境ですよね。

　本来なら「傷物語」でひと悶着があってからの翼ちゃんとエピソードの
　再会のはずなのに、「傷物語」を知らない人にとっては「誰なんだこいつ?」
　というような印象を与えかねませんからね!!

　もし、エピソードが気になる方は是非とも「傷物語」を呼んでください。
　「<物語>シリーズ」の原点を知ることはとても重要なことですからね(>_<)

　そして、妙にファンキーな衣装だった伊豆湖さんも派手な外見とは
　裏腹にかなり謎が多そうな魅力的なキャラでしたよね♪

　20歳前後の美貌を保ちながら中年の忍野や貝木、余弦さんの通った
　大学時代の先輩に当たる伊豆湖さんもかなり濃い人物だけど、
　伊豆湖さん達が通った神道系の大学ってどんな大学なんでしょうね!!

　ちなみに、現実でも神道系の大学は存在するみたいです、厳しそうだなぁ(+_+)

　それにしても、暦や火憐ちゃん、月火ちゃんのトレードマークの
　一つでもある“アホ毛”が、ガハラさんの父親並みにレアキャラな
　暦の母親から継承されたものだと明らかになりましたね♪

　暦達と同様に良く動くアホ毛が魅力的な凛々しい暦達の母親は、
　この子にしてこの親ありという諺がピッタリな印象ですよね(^O^)

　ホント、暦だけが登場してないんだよなぁ・・・

　次回、「猫物語(白) 第懇話 つばさタイガー 其ノ伍」 です!

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Entry ⇒ 2013.07.28 ｜ Category ⇒ <物語>シリーズ セカンドシーズン ｜ Comments (0) ｜ Trackbacks (47)