2017年10月15日
大航海時代に日本が侵略されなかった理由(13)ー戦国大名の農民支配について
《令和5年12月21日更新》
皆さんこんばんは。
今回はまた『哲学ニュース』の記事「大航海(だいこうかい)時代に日本が侵略されなかった理由wwwww」について検証してみようということで、
第1回 ヨーロッパと日本の距離について
第2回 日本から産出された資源について
第3回 日本の産業について
第4回 日本とヨーロッパの戦力差(前編)
第5回 日本とヨーロッパの戦力差(後編)
第6回 1501年時点での日本の統一状態について
第7回 1549年時点での統一状態について
第8回 本能寺の変直前の統一状態について
第9回 豊臣秀吉の天下統一時の様子とこれまでの統一状態の総括
第10回 「貫高制」について
第11回 室町時代までの武士の主従関係について
第12回 「寄親寄子制」について
に続いての第13弾です。
第13弾は…
戦国(せんごく)時代の支配体制を調べる上で、「農民支配」を調べてみようということですが、「<戦国大名の領国支配>」というサイトを参考にさせていただいております。
まずは「郷村(ごうそん)の指導者(地侍(ちざむらい)、土豪(どごう))の家臣(かしん)団編入」ということですが、これはよく考えましたね。
力をもった地元の有力農民や地侍、土豪(両者とも、元々地頭(ぢとう)として赴任してきた侍だが、何代にも渡り地元で暮らしているため、地元の人間として力をもった侍。いわゆる国人(こくじん))などをさらに上回る力で従わせるには労力や犠牲が必要となりますが、彼らにも利がある状況を作って家臣にしてしまえば血は流れなくて済むわけですね。
(上記サイトには「有力農民」については書いていませんが)
土豪関連の記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
雑賀・根来合戦から学ぶ―つまらない職場を楽しくする方法
同関連記事:
天正伊賀の乱から学ぶ―リーダーがいないと組織はどうなる?
戦国時代に活躍した武将(ぶしょう)の大多数は、鎌倉幕府(かまくら・ばくふ)の正式な歴史書である『吾妻鏡(あづまかがみ)』に登場した武士を先祖としていますが、実際はどの家も信憑性はかなりあやしいです。
(以前に書いたことがありますが(下記参考記事)、徳川(とくがわ)家や前田(まえだ)家などの有名な家を初めとするほとんどの武家の出自はあやしいです)
参考記事:
『真田丸』最終回―松代藩の偉人佐久間象山
鎌倉御家人についての関連記事:
『麒麟がくる』第36回―足利家について(1)
同関連記事:
『麒麟がくる』第28回―摂津晴門とは何者?
というのも、戦国時代は弱肉強食の実力主義の世界であって、実力があればある程度までは血筋など関係のない時代だったからですね。
(といっても別の側面では「血筋」が大事であったからこそ、ほとんどの家が鎌倉御家人(ごけにん)の子孫を名乗っているわけですが、それは「お約束」みたいなもので、本当は嘘だということはみんなわかっていたようですね)
鎌倉御家人出身の島津家についての記事:
『青天を衝け』第14回―島津家について
だから、豊臣秀吉(とよとみ の ひでよし)みたいに農民(身分は低かったが農民ではない、という説もあります)出身だったり、小西弥九郎行長(こにし やくろう ゆきなが)のように商人出身であったり、徳川家〔松平(まつだいら)家〕の祖・親氏(ちかうじ)のように得体の知れない旅の僧侶だったりした人が実力でのし上がっていって一大勢力を築いて、後付けで由緒正しい血筋だということにしたことが多かったようです。
(今大河ドラマでやっている井伊(いい)家の出自も相当あやしいものです)
その背景には上記のように戦国大名たちが実力のある地元の民を家臣化していったという動きがあったのかもしれませんね。
当時の戦国大名たちは土一揆(どいっき)や国人一揆が怖かったので、農民や地侍たちと戦いにならないようにうまく取り込んでいったわけですね。
乱世であってもこのような柔軟な発想があったからこそ、ヨーロッパに征服されずに済んだのかもしれません。
次回のこのシリーズは「指出検地(さしだしけんち)」について書こうと思います。
※写真はイメージです。
参考
大航海時代について
しばやんの日々
ナチュラリストの散歩道
るいネット
こん
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次回は「旧曲公開!(Like Rainbow)」。
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今期イチオシ曲!ぜひ聞いてください!
I Feel Glad (BGM Ver.) / Joshu Washiya
※筆者が中学生の時に作詞・高校生の時に作曲した曲を平成22年に自作RPGのBGM用に再アレンジしたものです。
第二次国府台合戦に学ぶ―小さな勝ちに酔わない
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田辺城の戦いに学ぶ―不都合な現実を直視する
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Posted by 鷲谷 城州 at 20:00│Comments(0)
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