sinkin' in the rain

OSC2009Tokyo/Springのセッション「オープンソース地図の時代がやってくる」のメモ。まったく整理せず、そのまま貼り付けています。

• Open Street Mapは白地図に利用者が道、建物、山河などを書き込んでいく形で作られ続けている地図データ。
• Open Street MapのデータはCC-BY-SA2.0でライセンスされる。つまり原著作者のクレジットを表示し、二次著作物の頒布時はCC-BY-SA2.0を適用するという条件で、複製、頒布、展示、実演、二次著作物の作成が認められる。BY-NCとかじゃないので、商用利用も可。
• ヨーロッパ、特にイギリスやフランスなどではデータ登録が盛ん。イギリスではパブなどの登録も多い。
  （統計があった。これまでに打たれた点が6.5億ヵ所かな？）
• マッピングは(1)GPSトラッカーをもって道をたどる。(2)GPSトラッカーのログ（GPX形式）をアップロードする。(3)地図上に示されるログの軌跡に沿って、線を引き、道としての属性を設定する。
• アップロードを含む編集作業の環境としては、Flashベースでブラウザ上で利用できる手軽なPotlatchや、細やかな編集や大量処理に便利なJavaベースのJOSMがある。
• 国内では、東京はこれまで50名ぐらいが地図データの作成に参加してきている。
• 飯能は一人が歩き回って書いていて、裏道、小道、遊歩道などまで入っている。
• 子供（小学生？）が山に行った時の記録をOSMに登録し、夏休みの自由研究にした。
• 一人でマッピングを行うだけではなく、マッピングパーティーというイベントも行っている。有志で集まって、ある地域のマッピングを「いっせーのせ」（という楽しげな感じがした）で行う。第1回、第2回が鎌倉で、第3回が東京（駒場）で行われている。
  （鎌倉のビフォー・アフターが提示された。ウェブ上では第３回 東京マッピングパーティー　ビフォーアフターが見つかった。）
• 関東と関西はかなりまとまってきたが、たとえば仙台から北などはまだまとまっていない。

OSMはまったくの白地図からスタートしている。そしてユーザがそれを地図として書きあげて来ている。当日会ったyomoyomoさん（先日OSMに言及した記事を書かれている）の言葉を借りれば「本当にWikiで作っているのに驚いた」。

この先のマッピングの展開で思ったことが二つ。一つは、「ログをGPX形式でアップロード」とか言ってないで、携帯やカーナビから移動経路を直接登録できたら、参加が格段に楽にならないかな、ということ。もう出来ているのかもだけど。簡単で楽しそうな携帯アプリからこれが可能になったらいいと思う。

もう一つは、このマッピングパーティーを小学校の社会科の授業でやればいいのに、ということ。これについては後で書く。