中学校に導入する時におススメのライトノベルとは
仕事中にたまたま会った外商部の社員さんから「中学校で最近よくラノベについて聞かれるんだが、なにおけばいいと思う? あとでリストだしといて」と言われた。
「いや、そんな時間ないっす……」「時間はないんじゃない。作るものだ!」
ってドヤ顔で言われて軽くイラっときたんですが、もともと上司だった人だし、ツイッターで投下してみたら、ラノベクラスタたちが案の定餌に群がるピラニアのごとくたくさんレスつけてなんだかんだ一時盛り上がったのでまぁいいかなと。
よく考えたらこうして、ブログ書くネタ1本できたわけだしねうん。
ぶっちゃけ口約束の類だとは思うんだけど、ここで全力でプレゼン作ってみたら将来的に近所の中学生で実際にラノベ導入されるかもしれないし、そうしたらお客さんになってくれるかもしれんし、そう考えたらラノベ業界の発展という要素を考えてもここは気合入れてリストアップしてもいいんじゃなかろうか。
ということで、ツイッター上での流れを「ラノベ365日」の管理人さんがまとめてくれたので、この記事も参考にしつつ
『中学校に初めてラノベを置くならどのタイトルがいいのか』
を結構真面目に考えてみた。
とはいえ、
結局この手の「初心者向け」系の話になると
・キノの旅
・イリヤの空、UFOの夏
あたりが出てきてしまうのでもうこの辺でいいよね。という感も。とはいえ、せっかく皆さまが意見をくれたのですから、上がってきたタイトルをとりあえず羅列してみましょうか。
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている(ガガガ文庫
・十二国記(ホワイトハート
・半分の月がのぼる空(電撃文庫
・ベントー(SD文庫
・阿智太郎作品(色々
・子ひつじ(スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの憂鬱(スニーカー文庫
・ビブリア古書堂の事件手帖(MW文庫
・ブギーポップ(電撃文庫
・東雲侑子は短編小説を愛している(ファミ通文庫
・羽月莉音の帝国(ガガガ文庫
・アクセル・SAO(電撃文庫
・生徒会の一存(ファンタジア文庫
・森の魔獣に花束を(ガガガ文庫
・雨の日のアイリス(電撃文庫
・ある日爆弾が落ちてきて(電撃文庫
・ロウきゅーぶ(電撃文庫
・天使の3P(電撃文庫
・狼と香辛料(電撃文庫
・ほうかごのロケッティア(ガガガ文庫
・問題児が異世界から来るそうですよ?(スニーカー文庫
・モンスターハンターシリーズ(ファミ通文庫
・フルメタルパニック(ファンタジア文庫
・とある飛空士への追憶(ガガガ文庫
・文学少女(ファミ通文庫
・ゴールデンタイム(電撃文庫
・先輩とぼく(電撃文庫
・BBB(ファンタジア文庫
・さよならピアノソナタ(電撃文庫
・マルまシリーズ(ビーンズ文庫
・マリア様がみてる(コバルト文庫
・彩雲国物語(ビーンズ文庫
・ドラゴンライズ(SD文庫
・撲殺天使ドクロちゃん(電撃文庫
・殺×愛(ファンタジア文庫
・いぬかみっ!(電撃文庫
・Missing(電撃文庫
・脱兎リベンジ(ガガガ文庫
・川上作品(電撃文庫
・戯言シリーズ(講談社文庫
・空の境界(講談社文庫
他多数
多すぎるよ!
というかこのタイトル全部置いてあったら、普通の書店でもすごいわ。
上記のタイトルを見てると、読者の人たちは10代の頃読んで心に残っているモノがあがってきているという印象が結構ありますね。あとは自分が好きなのをねじこんで来ているというのもちらほらありますが。というか半分くらいそんな感じだけど。
そしてやっぱり電撃率高いですねー。電撃の古い作品がこれだけ上がってきて、書店に置いてあるかはともかく、未だ注文可能品も結構あるので、電撃の強みはこうした「ベーシックなライトノベル」という部分が強いってのもあるんでしょうな。
あと最後3つはもうなんか色々拗らせてるよね。というか西尾ときのこを中学校の時に読破しちゃったら完全にオタク業界に入り込んでしまう未来が見える。
閑話休題。
気になった意見として
「中学生が読みたい話と、大人(両親、先生)が読ませてもいいと判断する話と、ラノベオタが読ませたい話は別よね。配慮してあげたら」@ryp_a さん
というのがありました。まさにこれなんですよね。
今でも注文できるかどうかはともかく、この話題の肝は「『ライトノベル』というものをまったくしらない営業さんが、同じくライトノベルを全くわからない学校の先生に対して商談をする」という部分です。
自分たちラノベ読みはなんだかんだのルートを通じてライトノベルという存在に出会い、上記のタイトルを読んで影響を受けてきたでしょう。確かに上記の作品は全て「面白い」作品ではあります。同年代のラノベ読み達におススメするならなんら問題はありません。
しかしこれを学校という教育機関に置く、そしてそれを教育者が選定しなければいけないとなると選ばなければいけないタイトルは当然限られてきます。
かわいい女の子が全裸同然の表紙やカラーページを見て一般の大人の方はどう思うでしょうか? そんな作品を小学校を出たばかりの子が見るかもしれないのに学校に置こうと思いますか?
それともう一つ気になる意見がありました。
「学校の図書室なんてそう簡単に捨てたり出来ないから、長い年月置いても古くならないってのも考えた方がいいよ。実際は」@kasai_masahitoさん
なるほど。今流行っているモノより、10年後に読んでも問題ないかどうかというのは非常に重要なポイントですね。意見が出たものの多くが「ベストセラー」というより「ロングセラー」的な要素の方が強いですし。
あとは読者が実際に中学校の時に読んだラノベの傾向として「ギャグモノの受けがいい」という意見が多いですね。なるほどこれは非常に参考になりました。いまどきの中学生はどうかわかりませんが、自分が中学生だったころは男女の恋愛より、男友達とバカばっかりやってたような気がします。ギャグ的な面白さに比重を置いた作品はいいかもしれませんね。
こういったあれこれを鑑みると、やっぱり最終的には
「とりあえず『キノの旅』読んどけ」
に終始してしまうんですが、そこで終わってしまったらラノベ担当の名折れ。こうして数々の意見を戴いているのに申し訳が立たない!
ということで、戴いた意見を参考にし、注文できるとか出来ないとかを加味して、ついでに僕の独断と偏見を隠し味に、以下実際に中学校の図書室にどのラノベを導入したらいいのかのまとめ。
まず、以下に記載するタイトルを挙げた理由としての前提条件を明示する。繰り返しになる部分も多いがご容赦を。
①学校側からライトノベルを入れたいと言う要望があるが、生徒たちが何を欲しいと言っているのかはわからない。
②お金を出すのはライトノベルを知らない大人であり、それを売る書店側も同様である。僕はあくまでタイトルを提示するだけの存在である。
③こちらから商品を提案する以上、それを読んだ生徒が問題を起こした・起きた場合、売った側にまで責任問題が飛び火してくる可能性も考える。
④実際に生徒が何を読みたいかというのはひとまずここでは考えないものとする。というか実際今の中学生が何を求めているのか正直わからないので、この辺は要リサーチ。
⑤学校側がどの程度のラインまでエロ・グロ等の描写やイラストを許容するのかがわからないので、ここでは最も問題が起きにくいであろうタイトルを提示することにする。
⑥実際に学校の図書室の存在意義や、生徒たちの利用状況、人間関係については考慮しないものとする。
⑦本を導入後、利用者、つまり生徒たちがどう思うかなどは考慮しないものとする。
⑧蔵書の保存期間は10年以上置かれ続けると仮定する。
⑨内容的にラノベかどうかはともかく、ここでの前提は「取次の売上分類的にライトノベルカテゴリかどうか」をライトノベルというモノの前提とする。それ以外は「ラノベ以外」と明記する。
⑩「世間的に売れている」と認識されているタイトルに絞る。絶版タイトルや入手が困難なタイトルも除外する。
⑪自分は懐古厨である。
これらの条件を元に、僕が独断と偏見でリストアップしてみた。
○ベーシックプラン
・キノの旅
・イリヤの空UFOの夏
・半分の月がのぼる空
・バカとテストと召喚獣
・文学少女
・十二国記
・GJ部
昔から「ライトノベルの入口」としては何度も出てくる定番のタイトルの中から更に厳選したのが以上6点です。中学校の図書室においても特に問題ないラインナップだと思います。この辺のタイトルをいくつか導入して生徒たちの反応を伺ってみてはいかがでしょう。
最近のライトノベルにありがちなエッチなイラスト・描写は少なく、メイン読者の高校生だけに限らず、幅広い年代層でも楽しめる作品群です。
○拡張プランA
・とある魔術の禁書目録
・ソードアートオンライン
・モンスターハンターシリーズ
・フルメタルパニック
・狼と香辛料
・涼宮ハルヒの憂鬱
・マリア様が見てる
・彩雲国物語
ライトノベルというジャンルに置いて「時代の節目」とも言えるその時々で話題になった代表作たちです。それだけに面白さは保障されております。
が、「中学生が読んでもわかりやすいかどうか」と聞かれたら必ずしも全てがYESと応えられる部分ばかりではなく、過激なシーンがある場合もあります。とはいえ、そこまで過剰に反応せざるを得ない場合を除いては特に問題はないと思います。
下2点は女子向けの作品となっておりますので(男性でも好きな人は多いですが)利用者に女の子が多い場合は導入をおススメします。
拡張プランB
・森の魔獣に花束を
・雨の日のアイリス
・ある日爆弾が落ちてきて
・ミミズクと夜の王
・とある飛空士への追憶
・旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで
・脱兎リベンジ
シリーズものが多いライトノベルというジャンルの中でも珍しく読み切り作品として有名なタイトル群です。長いタイトルが読めない学生さんでもこれならばライトノベルというモノの一端がわかるのではないでしょうか。学級文庫なんかにどうでしょう。
とまぁこんな感じでしょうか。この辺を中学校で読んであとは高校入ったらより深みに入っていってほしい。
また「一般的にみて、ベストセラー・ロングセラーかどうか」という部分を特に重視しております。個人的には推したいタイトル他にも一杯あったんだけど、全く見ず知らずの大人にライトノベル導入を進めるならまずはこのぐらいがちょうどいいかなと。
中学校の先生はこの記事を参考にして学校の図書室にライトノベルを導入しましょう!
追記。
某所で「もっと学生が読みたいモノを考えろ」って言われてましたが、僕がこのことを言われた時、冒頭で書いたけど「中学校に置いた方がいいタイトルって何?」ってただ漠然と言われただけなんですよ。本当に。
ただ、そんな古いタイトルばっかり置いては生徒たちが手に取るか? っていわれたら確かにそう思う部分もある。
結局は「相手側がどんな条件を求めてるのかをある程度具体的に提示してもらわないとわからない」って結論になってまうのは承知の上でこの記事は書いた。
ただ、明記した前提条件的にいくと大体こんなものじゃないかなとは思うけど、最後の条件はどうでもいいとして、それ以外の条件を考えた時「このタイトルなら大丈夫じゃないか」というモノがあれば是非教えていただきたい。随時追加していく。
あと「××ってタイトルがないからこの記事はクソ」って言いたいのはわかるけど、もう取れなかったり僕の認識では一般文庫だったりするタイトルが多いんでその辺についてリストアップされてないのはどうしようもないんだすまん。
実際問題「今の中学生が読みたいラノベ」ってなんなのかまったくわからない。『図書室』に求める条件と『書店』に求めるタイトルが違うかもしれないしね。最近のタイトルは書店で買って、多すぎて少ない小遣いじゃ手が届かないような例えば禁書や伝勇伝とかが読みたいかもしれない。あるいは普通に「今売れてるタイトル」、例えばSAOなんかを導入して欲しいのかもしれない。でもそれらはあくまで10代後半~20代後半までの読者たちの想像であって、実際リアル中学生に話を聞いてみないことにはさっぱりわからない。
だからこそ、ひとまずお金を出す相手がまず納得するようなラインナップにした。
今後は学校側・学生側の意見のデータも集めていって、このリストをバージョンアップしていきたいと思ってる。
「いや、そんな時間ないっす……」「時間はないんじゃない。作るものだ!」
ってドヤ顔で言われて軽くイラっときたんですが、もともと上司だった人だし、ツイッターで投下してみたら、ラノベクラスタたちが案の定餌に群がるピラニアのごとくたくさんレスつけてなんだかんだ一時盛り上がったのでまぁいいかなと。
よく考えたらこうして、ブログ書くネタ1本できたわけだしねうん。
ぶっちゃけ口約束の類だとは思うんだけど、ここで全力でプレゼン作ってみたら将来的に近所の中学生で実際にラノベ導入されるかもしれないし、そうしたらお客さんになってくれるかもしれんし、そう考えたらラノベ業界の発展という要素を考えてもここは気合入れてリストアップしてもいいんじゃなかろうか。
ということで、ツイッター上での流れを「ラノベ365日」の管理人さんがまとめてくれたので、この記事も参考にしつつ
『中学校に初めてラノベを置くならどのタイトルがいいのか』
を結構真面目に考えてみた。
とはいえ、
結局この手の「初心者向け」系の話になると
・キノの旅
・イリヤの空、UFOの夏
あたりが出てきてしまうのでもうこの辺でいいよね。という感も。とはいえ、せっかく皆さまが意見をくれたのですから、上がってきたタイトルをとりあえず羅列してみましょうか。
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている(ガガガ文庫
・十二国記(ホワイトハート
・半分の月がのぼる空(電撃文庫
・ベントー(SD文庫
・阿智太郎作品(色々
・子ひつじ(スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの憂鬱(スニーカー文庫
・ビブリア古書堂の事件手帖(MW文庫
・ブギーポップ(電撃文庫
・東雲侑子は短編小説を愛している(ファミ通文庫
・羽月莉音の帝国(ガガガ文庫
・アクセル・SAO(電撃文庫
・生徒会の一存(ファンタジア文庫
・森の魔獣に花束を(ガガガ文庫
・雨の日のアイリス(電撃文庫
・ある日爆弾が落ちてきて(電撃文庫
・ロウきゅーぶ(電撃文庫
・天使の3P(電撃文庫
・狼と香辛料(電撃文庫
・ほうかごのロケッティア(ガガガ文庫
・問題児が異世界から来るそうですよ?(スニーカー文庫
・モンスターハンターシリーズ(ファミ通文庫
・フルメタルパニック(ファンタジア文庫
・とある飛空士への追憶(ガガガ文庫
・文学少女(ファミ通文庫
・ゴールデンタイム(電撃文庫
・先輩とぼく(電撃文庫
・BBB(ファンタジア文庫
・さよならピアノソナタ(電撃文庫
・マルまシリーズ(ビーンズ文庫
・マリア様がみてる(コバルト文庫
・彩雲国物語(ビーンズ文庫
・ドラゴンライズ(SD文庫
・撲殺天使ドクロちゃん(電撃文庫
・殺×愛(ファンタジア文庫
・いぬかみっ!(電撃文庫
・Missing(電撃文庫
・脱兎リベンジ(ガガガ文庫
・川上作品(電撃文庫
・戯言シリーズ(講談社文庫
・空の境界(講談社文庫
他多数
多すぎるよ!
というかこのタイトル全部置いてあったら、普通の書店でもすごいわ。
上記のタイトルを見てると、読者の人たちは10代の頃読んで心に残っているモノがあがってきているという印象が結構ありますね。あとは自分が好きなのをねじこんで来ているというのもちらほらありますが。というか半分くらいそんな感じだけど。
そしてやっぱり電撃率高いですねー。電撃の古い作品がこれだけ上がってきて、書店に置いてあるかはともかく、未だ注文可能品も結構あるので、電撃の強みはこうした「ベーシックなライトノベル」という部分が強いってのもあるんでしょうな。
あと最後3つはもうなんか色々拗らせてるよね。というか西尾ときのこを中学校の時に読破しちゃったら完全にオタク業界に入り込んでしまう未来が見える。
閑話休題。
気になった意見として
「中学生が読みたい話と、大人(両親、先生)が読ませてもいいと判断する話と、ラノベオタが読ませたい話は別よね。配慮してあげたら」@ryp_a さん
というのがありました。まさにこれなんですよね。
今でも注文できるかどうかはともかく、この話題の肝は「『ライトノベル』というものをまったくしらない営業さんが、同じくライトノベルを全くわからない学校の先生に対して商談をする」という部分です。
自分たちラノベ読みはなんだかんだのルートを通じてライトノベルという存在に出会い、上記のタイトルを読んで影響を受けてきたでしょう。確かに上記の作品は全て「面白い」作品ではあります。同年代のラノベ読み達におススメするならなんら問題はありません。
しかしこれを学校という教育機関に置く、そしてそれを教育者が選定しなければいけないとなると選ばなければいけないタイトルは当然限られてきます。
かわいい女の子が全裸同然の表紙やカラーページを見て一般の大人の方はどう思うでしょうか? そんな作品を小学校を出たばかりの子が見るかもしれないのに学校に置こうと思いますか?
それともう一つ気になる意見がありました。
「学校の図書室なんてそう簡単に捨てたり出来ないから、長い年月置いても古くならないってのも考えた方がいいよ。実際は」@kasai_masahitoさん
なるほど。今流行っているモノより、10年後に読んでも問題ないかどうかというのは非常に重要なポイントですね。意見が出たものの多くが「ベストセラー」というより「ロングセラー」的な要素の方が強いですし。
あとは読者が実際に中学校の時に読んだラノベの傾向として「ギャグモノの受けがいい」という意見が多いですね。なるほどこれは非常に参考になりました。いまどきの中学生はどうかわかりませんが、自分が中学生だったころは男女の恋愛より、男友達とバカばっかりやってたような気がします。ギャグ的な面白さに比重を置いた作品はいいかもしれませんね。
こういったあれこれを鑑みると、やっぱり最終的には
「とりあえず『キノの旅』読んどけ」
に終始してしまうんですが、そこで終わってしまったらラノベ担当の名折れ。こうして数々の意見を戴いているのに申し訳が立たない!
ということで、戴いた意見を参考にし、注文できるとか出来ないとかを加味して、ついでに僕の独断と偏見を隠し味に、以下実際に中学校の図書室にどのラノベを導入したらいいのかのまとめ。
まず、以下に記載するタイトルを挙げた理由としての前提条件を明示する。繰り返しになる部分も多いがご容赦を。
①学校側からライトノベルを入れたいと言う要望があるが、生徒たちが何を欲しいと言っているのかはわからない。
②お金を出すのはライトノベルを知らない大人であり、それを売る書店側も同様である。僕はあくまでタイトルを提示するだけの存在である。
③こちらから商品を提案する以上、それを読んだ生徒が問題を起こした・起きた場合、売った側にまで責任問題が飛び火してくる可能性も考える。
④実際に生徒が何を読みたいかというのはひとまずここでは考えないものとする。というか実際今の中学生が何を求めているのか正直わからないので、この辺は要リサーチ。
⑤学校側がどの程度のラインまでエロ・グロ等の描写やイラストを許容するのかがわからないので、ここでは最も問題が起きにくいであろうタイトルを提示することにする。
⑥実際に学校の図書室の存在意義や、生徒たちの利用状況、人間関係については考慮しないものとする。
⑦本を導入後、利用者、つまり生徒たちがどう思うかなどは考慮しないものとする。
⑧蔵書の保存期間は10年以上置かれ続けると仮定する。
⑨内容的にラノベかどうかはともかく、ここでの前提は「取次の売上分類的にライトノベルカテゴリかどうか」をライトノベルというモノの前提とする。それ以外は「ラノベ以外」と明記する。
⑩「世間的に売れている」と認識されているタイトルに絞る。絶版タイトルや入手が困難なタイトルも除外する。
⑪自分は懐古厨である。
これらの条件を元に、僕が独断と偏見でリストアップしてみた。
○ベーシックプラン
・キノの旅
・イリヤの空UFOの夏
・半分の月がのぼる空
・バカとテストと召喚獣
・文学少女
・十二国記
・GJ部
昔から「ライトノベルの入口」としては何度も出てくる定番のタイトルの中から更に厳選したのが以上6点です。中学校の図書室においても特に問題ないラインナップだと思います。この辺のタイトルをいくつか導入して生徒たちの反応を伺ってみてはいかがでしょう。
最近のライトノベルにありがちなエッチなイラスト・描写は少なく、メイン読者の高校生だけに限らず、幅広い年代層でも楽しめる作品群です。
○拡張プランA
・とある魔術の禁書目録
・ソードアートオンライン
・モンスターハンターシリーズ
・フルメタルパニック
・狼と香辛料
・涼宮ハルヒの憂鬱
・マリア様が見てる
・彩雲国物語
ライトノベルというジャンルに置いて「時代の節目」とも言えるその時々で話題になった代表作たちです。それだけに面白さは保障されております。
が、「中学生が読んでもわかりやすいかどうか」と聞かれたら必ずしも全てがYESと応えられる部分ばかりではなく、過激なシーンがある場合もあります。とはいえ、そこまで過剰に反応せざるを得ない場合を除いては特に問題はないと思います。
下2点は女子向けの作品となっておりますので(男性でも好きな人は多いですが)利用者に女の子が多い場合は導入をおススメします。
拡張プランB
・森の魔獣に花束を
・雨の日のアイリス
・ある日爆弾が落ちてきて
・ミミズクと夜の王
・とある飛空士への追憶
・旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで
・脱兎リベンジ
シリーズものが多いライトノベルというジャンルの中でも珍しく読み切り作品として有名なタイトル群です。長いタイトルが読めない学生さんでもこれならばライトノベルというモノの一端がわかるのではないでしょうか。学級文庫なんかにどうでしょう。
とまぁこんな感じでしょうか。この辺を中学校で読んであとは高校入ったらより深みに入っていってほしい。
また「一般的にみて、ベストセラー・ロングセラーかどうか」という部分を特に重視しております。個人的には推したいタイトル他にも一杯あったんだけど、全く見ず知らずの大人にライトノベル導入を進めるならまずはこのぐらいがちょうどいいかなと。
中学校の先生はこの記事を参考にして学校の図書室にライトノベルを導入しましょう!
追記。
某所で「もっと学生が読みたいモノを考えろ」って言われてましたが、僕がこのことを言われた時、冒頭で書いたけど「中学校に置いた方がいいタイトルって何?」ってただ漠然と言われただけなんですよ。本当に。
ただ、そんな古いタイトルばっかり置いては生徒たちが手に取るか? っていわれたら確かにそう思う部分もある。
結局は「相手側がどんな条件を求めてるのかをある程度具体的に提示してもらわないとわからない」って結論になってまうのは承知の上でこの記事は書いた。
ただ、明記した前提条件的にいくと大体こんなものじゃないかなとは思うけど、最後の条件はどうでもいいとして、それ以外の条件を考えた時「このタイトルなら大丈夫じゃないか」というモノがあれば是非教えていただきたい。随時追加していく。
あと「××ってタイトルがないからこの記事はクソ」って言いたいのはわかるけど、もう取れなかったり僕の認識では一般文庫だったりするタイトルが多いんでその辺についてリストアップされてないのはどうしようもないんだすまん。
実際問題「今の中学生が読みたいラノベ」ってなんなのかまったくわからない。『図書室』に求める条件と『書店』に求めるタイトルが違うかもしれないしね。最近のタイトルは書店で買って、多すぎて少ない小遣いじゃ手が届かないような例えば禁書や伝勇伝とかが読みたいかもしれない。あるいは普通に「今売れてるタイトル」、例えばSAOなんかを導入して欲しいのかもしれない。でもそれらはあくまで10代後半~20代後半までの読者たちの想像であって、実際リアル中学生に話を聞いてみないことにはさっぱりわからない。
だからこそ、ひとまずお金を出す相手がまず納得するようなラインナップにした。
今後は学校側・学生側の意見のデータも集めていって、このリストをバージョンアップしていきたいと思ってる。