アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔 金森慧さんが監督「Origami」受賞に集まる期待
日本の学生として初めて第51回学生アカデミー賞銀賞を受賞した金森慧氏のショートフィルム『Origami』が、12月17日(現地時間)に、第97回アカデミー賞の短編アニメーション部門のショートリスト15作品のうちの1本に選出された。
アカデミー賞の選考対象となるには、LA地区の映画館で7日間以上有料上映を行うか、アカデミー賞公認の映画祭で受賞する必要がある。「学生アカデミー賞」もアカデミー賞公認映画祭のひとつであり、そこで銀賞を受賞した『Origami』も選考対象となる。
『Origami』は、まるで大地から生命が息吹くように、正方形の紙がさまざまな折り紙の生き物に折られていく様子を描きだしたフルCGアニメーション作品。最終的なアカデミー賞ノミネート作品を選ぶための、アカデミー会員による投票は2025年1月8日~12日に行われ、ショートリスト15作品の中からノミネート5作品が選ばれる。
そして1月17日(現地時間)に全23部門のノミネート作品が発表予定。『Origami』がアカデミー賞にノミネートされるのか、今から注目を集めている。
そこで今回は第97回アカデミー賞の短編アニメーション部門のショートリストに選ばれた『Origami』を手がけた金森慧氏に、現在の心境、そしてこれまでの制作環境について聞いた。
ショートリストに選ばれた心境
――『Origami』が日本初の学生アカデミー賞で銀賞に輝いたのに続き、第97回アカデミー賞のショートリスト15作品に選出されたわけですが、現在の心境はいかがですか?
学生アカデミー賞でいただいたのが銀賞だったので、ショートリスト選出は正直驚きでした。この日本文化をテーマにした作品が、学生アカデミーだけでなく本選のアカデミー賞の舞台で評価されたら、僕だけでなく日本にとっても更に大きな意味があることだと思うので、ノミネートされることを期待したいです。
自分にとって、折り紙というのはすごく思い出のあるテーマでした。小さいときから折り紙が好きで、CGと折り紙の共通性を見つけたということがCGを始めたきっかけでもあったので。ものすごく思い入れのある作品ですし、かつ折り紙という日本の文化をテーマにした作品が世界で評価されたということがいちばんうれしかったですね。
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