
ロシアが何の前触れもなく突然ウクライナに侵攻して既に丸3年が過ぎました。
お互い引くに引けない消耗戦が続く中、アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領に対し
12日にかけた電話による停戦へ向けての会談で、停戦交渉を早期に始めることで合意したとして、
その協議内容が話題となっていますが……
選挙戦の時に“自分なら1日で戦争を止めて見せる”と豪語した手前もあってか、何とか停戦させたい
トランプ大統領、電話会談の後も早速サウジアラビアで両国(
米・露)高官協議を設け、ウクライナ
大統領選の実施を第一に、それから停戦への合意案、などとふざけた協議を進めています。
ゼレンスキー大統領に対し“彼はカードを一切持っていない”と決めつけ、それこそトランプゲーム
かのように、ゼレンスキーの停戦交渉へ参加する意義自体にも疑問を持っているような発言もして
います。
身勝手な独断で卑怯な侵攻をしたプーチンに対し、当の被害者の頭越しに停戦交渉を進めようとする
トランプ。ディール(=取引)で押して押して押しまくり解決しようとする彼の手法は、不動産王と
呼ばれた彼が最も得意とする一手らしいですが、突然侵略されあれだけ破壊し尽くされたウクライナ
に対し、勝手に米・露“儲け話”のような論調で解決しようとする彼の提案は、果たして当の被害国や
世界に受け入れられるのか。それとも現実的な解決策として、こういう考え方もアリなのか、
一方的にウクライナ東部や南部の4州併合を宣言して侵攻してきたロシア、そこはレアアースはじめ
チタン、黒鉛、リチウム、ジルコニア、かつては欧州最大の埋蔵量を持つと言われていた地域です。
アメリカがロシアと協力してウクライナ東部のレアアース採掘共同事業に入り込み、ひいてはロシア
との経済協力まで視野に入れているようにも見え、いわば“レアアースは要求するが、ウクライナの
安全は保証しない”とでも言わんばかりの主張です。これだけのことをしでかしたロシアの責任は
どうするのか。正直せめてこの機に、ウクライナのNATO加盟位いかないと、この先いつになったら
ロシア侵略の脅威が無くなるのか、という話だと思うのですが……
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この記事をアップした直後、今からトランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談が始まる、と
見ていたTV.news23で報道が流れました