のび太「え…なにそれ」

ドラえもん「現金を使わないで物を買うシステムの事、これを使えば2～5％の割引になる場合があるんだ」

のび太「えぇ！？現金を使わないで物なんて買えるわけないじゃん！」

ドラえもん「いやのび太君、お父さんがクレジットカードで物を買うの見た事あるでしょ？そういうのだよ」

のび太「あ、そういえば…だったらこの前親戚のおじさんに貰った図書カードとかもキャッシュレスなの？」

ドラえもん「ううん、商品券とか切手，クオカード，図書カードなんかは対象外なんだ」

のび太「どうして？そういうのも現金を使わないじゃないか」

ドラえもん「そういうものなの」

のび太「ちぇ～え」

勉強になるなぁ

ドラえもん「そいつが優勝だ！！！」

のび太「でもどうしてキャッシュレスをすると安くなるの？」

ドラえもん「簡単に言うと、増税によって消費行動が落ち込むのを抑えるため」

ドラえもん「そしてキャッシュレスを普及させたいためかな」

のび太「ふ～ん…消費が落ち込むのを抑えるってのはわかるけど、キャッシュレスが普及するとなんかあるの？」

ドラえもん「まぁ、そこは色々な利害があるけど、今は説明を省くからまたの機会に教えるよ」

のび太「わかったよ…とりあえず今はキャッシュレスってのをしたら物を安く買えるって思えばいいんだね」

ドラえもん「そう」

のび太「でもクレジットカードか…結局年会費とか手数料とか考えたら逆にお金がかかるんじゃないの？」

のび太「それに僕の場合審査が通るかわからないし」

ドラえもん「のび太くん…今のご時世キャッシュレスの支払いはクレジットカードだけじゃないんだ」

のび太「えぇ！？そうなの！？」

ドラえもん「例えば交通ICカード…スイカとかパスモだね」

のび太「これ？電車乗る時に安くなるからってママから持たされているけど…」

ドラえもん「うん、そのチャージ金額で支払うのもキャッシュレス決済の一つなんだ」

のび太「へぇ～…じゃあこれで早速…」

ドラえもん「待って、交通系ICカードの場合はほとんどがWebで会員登録が必要なんだ」

のび太「そうなの！？ちなみに僕パスモなんだけど…」

ドラえもん「パスモはあらかじめメールアドレスとその他個人情報，カード番号の登録が必要なんだ」

のび太「へぇ～…他のカードはどうなの？」

ドラえもん「スゴカニモカは登録不要、キタカはそもそも還元対象外、あとは登録が必要だと思ってくれれば」

のび太「へぇ…でもそこらへんはどこでもドアを使わない限り縁がないから別にどうでもいいかな」

ドラえもん「そうだね」

ドラえもん「交通ICは審査が不要だからカードさえ持っていれば誰でも恩恵は受けられるんだ」

のび太「へぇ…」

ドラえもん「あと交通ICの他にアプリなんかもあるね」

のび太「アプリ…？例えばどういうの？」

ドラえもん「そうだね…例えばのび太くんメルカリやっているよね？」

のび太「うん、恐竜の骨とか売っているから」

ドラえもん「そのメルカリが出しているメルペイもキャッシュレスなんだ」

のび太「えぇ！？そうなの！？」

ドラえもん「うん、あとはペイペイとからラインペイなんかも聞いた事あるでしょ？」

のび太「名前だけは…」

ドラえもん「あぁいうので支払うのもキャッシュレス決済になるんだ」

のび太「へぇ～意外とあるんだね…キャッシュレス決済って」

のび太「でもそのアプリって審査とか登録はあるの？」

ドラえもん「審査はないよ、だけど登録はあるんだ。でもラインアカウントとかヤフーアカウント，メルカリアカウントとか」

ドラえもん「ネットをある程度やり込んでいるならみんな持っているようなアカウントで充分な場合がほとんどだよ」

のび太「へぇ～…でもメルペイはメルカリの売上が残金としてチャージになるけど他はどうなの？」

のび太「どうせペイペイもラインペイも銀行振込とかクレジットカードに紐付けとか頭が痛くなりそうな方法なんじゃないの？」

ドラえもん「そういうやり方もあるけどそれだけじゃないんだ」

ドラえもん「ペイペイならセブンATMに現金を入れるだけでできるし」

ドラえもん「ラインペイならローソンに売っているラインペイカードを現金で買えばチャージできるんだ」

のび太「へぇ…じゃあアプリさえダウンロードできればクレカも銀行口座も必要なしでキャッシュレス決済に参加できるって事だね」

ドラえもん「うん」

のび太「ドラえもんもキャッシュレスなの？」

ドラえもん「もちろん、近所のどら焼き屋がキャッシュレス対応で5％割引だからペイペイ使ってるよ」

のび太「あれ？どら焼きって食品だから軽減税率だよね？軽減税率の品目もキャッシュレス割引の対象なの？」

ドラえもん「うん、だから食品は増税前よりは実質安くなるんだ」

のび太「へぇ～………あ、ネズミ！」

ドラえもん「えぇ！？どこ！？」

のび太「嘘だよ、ドラえもん、ちょっとこのスマホ借りるねぇ～」

ドラえもん「あ、待ってのび太君！」

のび太「大丈夫！使い方はやりながら覚えるから！」

ドラえもん「まだとても大事なことが……行っちゃった……」

ドラえもん「まぁいいか…これも勉強になるんだろうし」

コンビニ
のび太「」ｺﾞｸﾘ

店員「いらっしゃいませ…モンエナ一本で206円です」

のび太「ペイペイで……」
<ﾍﾟｲﾍﾟｲ
店員「はい、レシートですありがとうございます」

のび太（どれどれ…お！支払いが201円になっている！凄いぞ！よし！他にも！！）

スーパー
店員「300円です」

のび太「…ペイペイで」

店員「はいありがとうございます！」

のび太（支払額291円…凄いぞ！キャッシュレス！！）

空地
のび太「あ、お～い！みんな～～！」

しずか「あ、のび太さん…」

のび太「どうしたの？みんな元気ないね」

ジャイアン「当たり前だろ、増税したんだぞ！いままで108円で買えた物が110円だぞ！」

スネ夫「まぁ僕ちゃんは数円くらいなら痛くも痒くもないけど、本当に社会保障に使われるか、使い道が不透明な税金が増えるは癪だね」

のび太「ふっふっ、みんなキャッシュレスしてないのかな～？」

ジャイアン「あ？キャッシュレス？」

しずか「テレビでやっているやつよね？」

のび太「うん、キャッシュレスをしたら会計が安くなるんだ、食品なんかは増税前の価格で買えるんだよ」

ジャイアン「だけど俺、クレカなんか持ってないしな」

しずか「私も」

のび太「スマホのアプリがあればできるんだよ」

ジャイアン「そうなのか！？おいスネ夫！早速ダウンロードしろ！」

スネ夫「えぇ…もうしょうがないな」

ジャイアン「それじゃあ早速プラモ屋に行こうぜ！」

プラモ屋
ジャイアン「いやぁ、キャッシュレスのおかげで増税前の価格になるなんて」

スネ夫「ジャイアン…ほらレシート」

のび太（ふふっ…レシート見たら驚くぞぉ……）

ジャイアン「」

スネ夫「」

のび太「ん…どうしたの？」

ジャイアン「おい！安くなってないじゃないか！」

のび太「えぇ！？そんな！？じゃあアプリとかは？」

スネ夫「ダメだ…購入の1％は付いているけどそれ以外は……」

ジャイアン「どういうことだ！スネ夫！お前のスマホがおかしいんじゃないのか！？」

スネ夫「そんなぁ～これ、つい最近パパに買ってもらったxperia1だよ？」

ジャイアン「…じゃあのび太～！お前……俺様に嘘吐いたなぁ……」

のび太「あ…あぁ……」

家
ドラえもん「おかえり～…どうしたの？そのコブ」

のび太「ドラえもんの嘘つき！キャッシュレスのお店でお金払ったのに安くならなかったよ！！」

ドラえもん「…君はいつも人の説明を最後まで聞かないからねぇ……」

のび太「何さ！キャッシュレスで安くなるってドラえもんが言ったんだろ！！」

ドラえもん「あのね…キャッシュレスを導入している店=必ず2％や5％安くなるわけじゃないの」

のび太「え？」

ドラえもん「キャッシュレスで2％、5％割り引かれるのは政府が認可したお店だけなの、それ以外はキャッシュレス会社独自のポイントがあるだけなの」

のび太「つまり？」

ドラえもん「政府認可のお店は、政府とキャッシュレス会社の２つの割引が貰えるけど」

ドラえもん「政府認可じゃないお店はキャッシュレス会社１つの割引しか貰えないの」

ドラえもん「テレビでよく騒いでいるのは前者の場合、後者は1％くらいしか見返りがないの」

のび太「じゃあキャッシュレス決済できるお店が必ずしも2％とか5％割り引かれるってわけじゃないの？」

ドラえもん「そういう事」

のび太「なんだよ！それを早く言ってよぉ～！」

ドラえもん「言う前に君が出かけちゃったんじゃないか」

のび太「そういうのってどうやって調べればいいんだよ！」

ドラえもん「まずはお店のレジやドアにこのマークがあるか確認だね→

」

ドラえもん「これがあれば2％ないし5％の割引が適用されるんだ」

のび太「…そういえばあのプラモ屋…ペイペイのマークはあったけどこのマークはなかったなぁ……」

のび太「でも、行ってわかるなんて不便だよ！政府何やってんのさ！」

ドラえもん「君みたいな人のために対象店を地図にしたサイトを公式で配信しているから確認しなよ」

ドラえもん「https://map.cashless.go.jp/search」

のび太「…こういうのがあるなら早く出してよ！！まったく！！」

のび太「ふんふん…なるほどコンビニはほとんどが対象なんだね」

のび太「あれ？」

ドラえもん「どうしたの？」

のび太「このスーパー…地図では対象店舗になってないけど、僕が物を買った時安くなったよ、ほらレシート」

ドラえもん「どれどれ……」

ドラえもん「もしかするとお店独自の割引かもね」

のび太「え？」

ドラえもん「一部のお店は政府に認可を受けないけどキャッシュレス決済で独自の割引をするっていう制度をとっているお店もあるんだ」

のび太「え？どうして？」

ドラえもん「今申請中だけど認可が10月1日に認可が下りなかった店、そもそも申請していないけど今のこのキャッシュレスムードに便乗して売上を伸ばしたいお店とかね」

のび太「へぇ…つまり非公式でやっているお店もあるんだ……」

ドラえもん「そう、まぁあったらラッキー程度に考えて貰えば」

のび太「でも意外と少ないんだね、テレビであんなにキャッシュレスキャッシュレスやってたんだからもっとたくさんあるかと思ったよ」

ドラえもん「そうだね、今後の動きでは増減もありえるよ、10月前に申請したけどまだ認可を受けていない店が結構あるから」

のび太「ふ～ん…増はわかるけど減は？」

ドラえもん「実を言うとその地図…手違いが報告されているんだ」

のび太「え？」

ドラえもん「まぁレアケースだけど本当は認可店じゃないのに認可扱いになっていたりね」

のび太「へぇ…でもそんなの知りようがないじゃないか」

ドラえもん「そ、こればっかりは運がなかったと割り切ってもらうしか……」

ちなみに僕の近所の本屋が認可店に指定されているから行ったら、レジに「経済産業省の不手際で認可店になってますけど実際はなってないので還元はできません」って張り紙があった

ドラえもん「あと対象店でもお店やキャッシュレスの方法で実際の会計から割引か％分を残高にチャージされるか違う場合があるから」

ドラえもん「そこは自分で使うのはあらかじめ勉強しといた方がいいね」

のび太「教えてくれないの！？」

ドラえもん「これも勉強の一つだと思って」

のび太「ちぇえ」

のび太「まぁでもこのキャッシュレス決済をうまく使いこなせば対象店なら消費税を感じなくて済むんでしょ」

ドラえもん「2020年6月30日までね」

のび太「…え？それ以降は？」

ドラえもん「キャッシュレス会社独自の割引…会社によって0.5～2％の割引と考えて貰えば」

ドラえもん「もちろん今のこの倍率が将来同じかはわからないけど」

のび太「ふ～ん」

ドラえもん「でも、人によってはいくら割引があっても現金を支払うって感覚が消えて、無駄遣いしやすいって人もいるけど」

ドラえもん「キャッシュレスが楽しくなって無駄遣いする人、キャッシュレスをする自分に優越感を感じるから無駄遣いする人…そういう人はトータル的には現金払いの方が節約になるかもね」

のび太「そっか～そこは使ってみて考える事にするよ」

政府「ただし、9ヶ月限定」ヽ(･ω･)/ｽﾞｺｰ

月に20万消費するとして、その全てにキャッシュレス還元受けられたと仮定する
9ヶ月で180万の消費、10％なら18万取られるのが
2%還元で3万6千
5%還元で9万

手間と利益と個人情報を天秤にかけたら果たして得なのかどうか微妙だな

ドラえもん「キャッシュレスに色々な陰謀はあると思うけど、得できる内は割り切って乗るのも一つの手段だと僕は思うよ」

のび太「でも認可店は増えてほしいなぁ」

ドラえもん「そうだね…中小企業とか個人経営は結構導入しているけど大手は思いのほか導入してないからね」

ドラえもん「だけど本当にあくまで来年の6月30日までの特別措置」

ドラえもん「軽減税率もそのうちなくなり増税は否応なし来るんだから、それに対しての資産運用と防衛策を……」

のび太「ちょ…ドラえもん！いきなり難しい話は止めてよ！」

軽減税率という名の複数税率

ためになったわ乙

キャッシュレスは完全に規格を単一化してから推進してくれ