fc2ブログ
朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店、若林佛具製作所から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
202502<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202504
作業興奮とは?

作業興奮とは…


最初は気が乗らなかった作業でも、実際に手を動かし始めると脳が活性化し、

やる気が出てくる現象を指します。

この概念は、ドイツの心理学者 クレペリン(Emil Kraepelin) によって提唱されました。

 


作業興奮は、主に脳の「側坐核」という部位が関与しています。

私は名前くらいしか知らなかったのですが、この側坐核の役割としては、

 

・「やる気や頑張り」をつかさどり、運動機能の回復を支える

・報酬や感情の処理に関与するネットワークを形成する

・痛みの信号が脳に伝達された後、痛みを和らげる物質を放出する仕組みに関係している

・生体にとって良い行動をプラス評価して学習・記憶させる作用がある

・快感ホルモンのドーパミンを分泌している

 

といったものがあるらしいです。

 


その上で、作業興奮は次のようなメカニズムで発生します。

 

「とりあえず作業を開始する」

どんなにやる気がなくても、まずは手を動かしてみることが重要。

例えば「5分だけやってみよう」と決める。

 

「動くと側坐核が刺激される」

側坐核は「やる気」や「快楽」と関連する部位であり、作業を続けることで活性化する。

 

「ドーパミンの分泌が増える」

側坐核が活性化すると、ドーパミン(やる気を高める神経伝達物質)が分泌される。

すると、「もっと続けたい」という気持ちが生まれる。

 

「やる気が持続する」

作業に没頭することで、最初の「面倒くさい」という感覚が薄れ、むしろ楽しくなってくる。

 

私がマラソンを走っていた時のことを考えると、まさにこれが当てはまります。

取り急ぎやってみることは、とても大切です。

 

通常、これをやります!と言ってやらない人が大半。

まあ人間である以上、仕方のないことだと思う反面、

ちょっとでも、まずはやり出すことが大切であることもよくわかります。

 

私も含めて皆さん、まずは手を動かしてみましょう!

 


まず強く思うこと!

今回ご紹介するのは結構有名なお話で、松下幸之助さんの話を聞いて、

稲盛和夫さんが強い気づきを得た、という内容です。私も強く同意します。

 

 

ある講演会でのこと。

松下幸之助氏は、熱心に「ダム経営」の大切さを訴えました。

ダム経営とは、日頃から水を蓄え、必要に応じて水を供給するダムのように、

経営においても不測の事態に対処できるよう資金、設備、技術や人材など、

あらゆる面にゆとりを持たねばならないという考え方です。

言うのは簡単ですが、とても難しいお話だと思っています。

 

質疑の時間になったとき、一人の経営者が質問をしました。

「私もダム経営に感銘を受けました。

しかしいま余裕がないのを、どうすれば余裕ができるのか、それを教えて欲しい」

 

確かに、経営の神様に対する質問として、良き答えをいただける気がします。

すると松下氏は少し考えてから答えました。

 

「そんな方法は私も知りませんのや。

知りませんけれども、余裕がなけりゃいかんと思わないけませんな」

 

もっと具体的な方法を期待していたのでしょう。この答えに聴衆はざわめきます。

なんだ、そんな答えなのか。というような感覚でしょう。

 

しかしその答えに深い感銘を受けた経営者がいました。

創業間もない頃の京セラの稲盛和夫氏です。稲盛氏は後に次のように語っています。

 

「そのときわたしはほんとうにガツーンと感じたのです。

余裕のない中小企業の時代から

“余裕のある経営をしたい”“オレはこういう経営をしたい”

と、ものすごく強い願望をもって毎日毎日一歩一歩あるくと、

何年かの後には必ずそうなる。“やろうと思ったってできやせんのや。

なにか簡単な方法を教えてくれ”というふうな、

そういうなまはんかな考えでは、事業経営はできない。

“できる、できない” ではなしに、まず “そうでありたい”。

オレは経営をこうしよう”という強い願望を胸に持つことが大切だ。

そのことを松下さんは、言っておられる。そう感じた時、非常に感動しましてね」

 

 

いかがでしょうか。

以前にも「ダム経営」の話は、このブログでも書いたかもしれません。

 

松下幸之助さんは、おそらく自然に正直な気持ちでおっしゃったのだと思います。

まず思うこと、願うこと、しかもその程度は強くなければならない。

ということだと思います。

そして、強い思いは行動に結びつきます。

行動が始まったらもう半分は達成したようなものです。

 

この基本的なことを常に意識して仕事ができれば、

時間は掛かってもほとんどのことは達成していくのでしょう。

 

達成できないということは、まだその思いが足りないことになります。

私もまだまだそうなのかもしれません。

 


Jリーガーの松山さん!

先日のクオリア経営者塾は、私と同い年でもある松山吉之さんのお話でした。

 

“松山兄弟”と聞いて知っている人はおそらく50歳以上の方々でしょうね。

弟さんとともに、京都の山城高校が全国高校サッカー大会に出た時のエースです。

 

その後、お二人ともJリーグにてご活躍。

特にお兄さんの吉之さんは一時期、日本代表でもありました。

ガンバ大阪、京都サンガでもプレーされた有名選手です。

 

現在は家業であるゆば料理の「松山閣」を継いで、経営者として、

サッカースクール「NPO法人 松山T.F.C」主宰として、

またサッカー解説者、Jリーグのマッチコミッショナーも勤めていらっしゃいます。

 

IMG_7842.jpg


松山さんの講演は下記のようなものでした。

 

 

早稲田大を卒業して古河電工に入社、

Jリーグの初代チェアマンとなる川渕氏が職場のすぐ近くにいて

Jリーグをつくるから準備をしておけと言われていた。

Jリーグは1998年度から始まりガンバ大阪へ。その後京都サンガに移籍。

1年間の選手生活に続き、スカウトやコーチングスタッフなどを務めた。

川渕氏はJリーグ100年構想を掲げて各都道府県にチームをつくろうと働きかけた。

当初Jリーグは10チームでスタートし、現在は20チーム。

J2とJ3もそれぞれ20チームあって計60チーム。その下にもJFLがある。

滋賀、和歌山、三重、福井、島根、岩手の6県にはJリーグチームがない。

 

現在、Jリーグのマッチコミッショナーを務める。

試合がどう運営されているかをチェックするJリーグのマッチコミッショナーは、

天候による開催か否か、選手の出場停止の判断から芝生の状態、

ファンサービス、試合中のレフェリーチェックまで幅広くチェックする。


今シーズンの京都サンガF.C.は、曺(チョウ)監督のもと、上位が期待される。

上位チームの運営費を比較してみると、

浦和レッズとヴィッセル神戸が38億、川崎フロンターレが32億。対してサンガは18億。

多くが人件費なので、選手の獲得や育成にその違いが出てくる。

 

曺(チョウ)監督は2年後輩で京都出身、大学の後輩。

サンガは監督が変わるたびにチーム(の考え方や体制)が変わっており、

是非クラブチームのスタイルを長期にわたって確立してほしいと願っている。

亀岡市のサンガスタジアムはアクセスがよく、ホームグラウンドとして期待が持てる!

 

といった内容です。

 

さすが、現在Jリーグの中にいらっしゃるので、興味深い情報でしたし、

一つのことを極めた人は、説得力のある話し方をされるといつも思います。

 

この先お会いすることも多いので、良いところは吸収していきたいと思います。

 

 

上野での展示見学

東京面談後の懇親会、有志での二次会は青物横丁となりました。

(一部の飲めなかった方々は申し訳ありません)

青物横丁には、近くに住んでいた時でもわざわざ行くことはなかったですね。

 

結局、閉店まで飲むこととなり、今回も札幌に引き続き遅くなったのでした(汗



翌日は、お世話になっているグラフィックデザイナーさんの作品が

展示されている上野の森美術館へ。


IMG_7824.jpg

 

内田喜基さんの「Kanamono Art(カナモノ アート)」シリーズの作品です。

作品は、さまざまな工具の模様でびっしりと埋め尽くされています。

 

IMG_7827.jpg


この作品は、「蝋型鋳造」という技法で作られていて、

京仏具の伝統工芸士で鋳造職人さんである山崎蝋型工芸(時傳)さん

とのコラボレーションとなっています。

 

IMG_7826.jpg

 

皆さん、これ何に見えるでしょうか?

 

実はアンモナイトなのです。

蝋型というのは、そもそも蜜蝋で原型を作り、土を被せて焼き流します。

そして流し出した蝋の型の中に金属を流し込みます。

蝋がそのまま金属に入れ替わることで、型通りに仕上がることになります。

 

以前もカナモノアートの作品に、この技法が使われました。

その時は「蛾」のデザインで、これもまた独特の世界観を表現しています。


その時の画像です。

 

IMG_5194.jpg

土を割って取り出したところ 


IMG_4845.jpg

蝋型です。


IMG_5071.jpg

金属の流し込みです。



上野での展示会がもう一つ。

 

東京国立博物館での「大覚寺展」です。

正式には、

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺百花繚乱 御所ゆかりの絵画

と表記があります。

 

IMG_7823.jpg


大覚寺… 京都ではとても有名な寺院ですが、

京都に住んでいる人は、あまり行くことのない場所ではあります。

清水寺や金閣寺と同じ感覚ですかね。

 

中にある大沢池は、嵯峨天皇が嵯峨院(大覚寺の前身)の造営に当たって、

中国の洞庭湖(湖南省にある人造湖)を模して築造したものと伝えられる

日本最古の人工の庭池です。

 

春・夏・秋・冬、それぞれにとても素晴らしい景色が見られます。

「そうだ、京都行こう!」っていう感じですね。

 

 

本特別展の説明要約です。

 

古くより風光明媚な王朝貴族遊覧の地として愛された嵯峨の地に、

平安時代初期、嵯峨天皇(786年~842年)が離宮・嵯峨院を造営し、

空海(774年~835年)の勧めで持仏堂に五大明王像を安置します。

その後、876年に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、

大覚寺が開創されました。

 

来たる令和8年(2026年)に開創1150年を迎えるのに先立ち、

優れた寺宝の数々を東京国立博物館でご紹介します。

なかでも寺内の中央に位置する宸殿は、元和6年(1620年)に後水尾天皇に

入内した和子(東福門院)の女御御所を移築したものと伝えられ、

内部を飾る襖絵・障子絵などの障壁画は、安土桃山~江戸時代を代表する画家、

狩野山楽(1559年~1635年)の代表作として重要文化財に指定されています。

本展ではこれらのうち120面を超える障壁画のほか、歴代天皇の書や、

平安後期の仏像を代表する明円作「五大明王像」など、密教美術の名品も公開します。

 

ということで、全作品のうち壁画は全て写真撮影が可能となっています。

 

 

いずれの展示会も連休中の早い時間にぜひお出かけください!

東京は基本的にエラい人出になっています。

 


東京・築地店の面談へ

先週に引き続き、今週は東京・築地店の従業員さん面談に来ています。

 

 

築地店は去年に改修工事を行い、レイアウトも変更して新たな体制で

スタートすることになりました。

 

関わっていただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 

以前のような平常な状況に戻るには、もう少し時間がかかるかもしれませんが、

良い店舗になっていただければありがたいと思います。

 

 

早朝の新幹線は15分遅れ。

大寒波によって、米原付近はかなりの積雪になっていました。

 

IMG_7812(1).jpg

 

今なら、東北や北陸新幹線のように雪に強い軌道ができるのだと思いますが、

昭和30年代では、そこまでの技術やニーズもなかったのでしょう。

ある意味、東海道新幹線らしいところだと思います。

 

IMG_7816(1).jpg

 

富士山は、雲一つない空にくっきり美しい姿を見せていました。

やっぱり日本は広いですね。

 


恒例!の札幌面談

金曜日は、年に一度の札幌店面談でした。

時期としては「さっぽろ雪まつり」があけた次の週くらいに開催することになっていて、

仙台営業所のメンバーも来札し、一人ずつとお話をします。

 

IMG_7790.jpg

 

IMG_7794.jpg


これまでは雪まつりが終わると札幌市内のホテルは結構空いていたのですが、

コロナが明けた後、インバウンド需要の増加とともに

そもそもの北海道への観光客が増加していて、高値安定が続いています。

 

京都も東京も同じ状況ですね。

 

飛行機も満席の状態が続きます。

さっぽろ雪まつりの最終日は大寒波と重なり、北海道も各地で結構雪が降ったとのこと。

多く欠航もあって、新千歳空港は遅くまで混乱・混雑していたようです。

 

 

従業員さん面談の目的は2つあります。

一つは、各メンバーと(文字通り)面談して話を聞くこと。

そして、会社の状況や考え方を伝えること。

 

もう一つは、懇親会によって交流を深めることです。

今回の懇親会は林店長チョイスの和食のお店でした。

二次会も含めると、日が変わるまで飲んでいたわけですが、

たまにこんな感じもいいもんだと思いました。

(しらふのS君すみません)

 

結局のところ、仕事以外の場所で本音が出てくることが多いわけで、

まあでも社長に直接言ってくる人は少ないですけどね。

(京都ではバンバン!きますが 笑)

 

 

今回もとても有意義な札幌面談となりました。

来週は東京です。関係の皆様、よろしくお願いします。



企業の存在価値 〜立石一真氏〜

立石一真という経営者をご存知の方は少ないかもしれません。

しかし、オムロンの創業者だといえばわかる人は多くいらっしゃると思います。

ご自身が京都・御室に住まわれていたことから「オムロン」となったことも有名な話です。

 

元々は「立石電機製作所」という名前で創業。

立石電機という名前は昔からよく知っている有名な会社でした。

私の叔父が就職したのもこの会社でした。

今や当たり前の地下鉄の自動改札機を最初に作ったのは立石電機です。

 

以前にこのブログでも立石さんの記念館見学時の話を掲載しました。

http://tomoyuki1202.blog103.fc2.com/blog-entry-2370.html

 

その立石さんが企業の在り方について語っておられます。

 

企業は利益を上げることが目的ではなく、

社会に役立つ中で存在価値があり利益を得られる。

利益を上げることによって結果的に社会への奉仕になっている。

企業は社会の公器である、ということですね。

 

下記に掲載しておきます。



立石氏は、若い社員にはミツバチと蜜と花粉の媒介という自然現象をひもといて

解説していました。

「ええか、ミツバチは本能的に蜜を求めて花の周りを飛び回っているやろ。」

「これを花の立場から見たらどうなる」

「そうですねえ、花から見ると、蜜をミツバチに与えることによって、

 花粉の媒介をしてもらうことになりますねえ」

「それや。ミツバチ自身は、花粉の媒介をするつもりで蜜を集めているわけではないが、

結果的に花粉の媒介という奉仕の仕事をやっている。


企業の場合も、利潤を追求しているが、それが結局は社会への奉仕になっているんや。

企業の公器性というのは、社長が気がついたから急に公器性になるんやなくて、

本来、企業は公器性のものなんや」と。

 

「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、利潤を上げることができ、存続していける」

という創業者・立石一真の信念は、

グローバル展開を加速する現在のオムロングループにおいても、脈々と受け継がれています。


理解できているようで、本質はなかなか理解されない。
そんな内容だと思います。
いかがでしょうか。


日本は大寒波襲来中!

京都の今朝は、氷点下!空も寒そうです。

京都らしい冬と言えば聞こえはいいですが、住居の中も寒いのが京都であり、

雪国との違いだと思います。

 

IMG_7775.jpg

 

IMG_7774.jpg

 

今週は全国的に大寒波がやってきています。

そして週末からまた第二弾がやってくるとウェザーニュースから聞こえてきます。

 

降雪状況を見ると、日本は中央に山脈が横たわっているということを実感します。

ニュースに関連する記事がありましたので、抜粋掲載しておきます。

 


大陸からやってくる大寒波は、上空高い所まで、

とても冷たい乾いた空気の塊として、日本付近に南下してきます。

この乾いた寒気の塊が、相対的に暖かな日本海を渡る時に水蒸気の補給を受け、

湿りながら雪雲に変わり、日本海側に流れ込んでくるのです。

 

これは気団変質という現象なのですが、

この日本海で発生する雪雲は背が低いのが特徴で、

おおむね2000メートルから3000メートル程度の高さとなり、

このため、背の低い雪雲は本州の高い山を越えることが難しく、

特に北側と西側を高い山に囲まれた関東平野では雪雲がすっかり弱まってしまい、

東京は大寒波でも快晴という状態が多くなります。

 

一方、鹿児島は西側に東シナ海が広がっています。

このため、東シナ海で発生した降水域が山に遮られることなく直に鹿児島に到達し、

寒気が強い時には、降水が雨ではなく、今回の様に雪で降ることも多くなります。

 


南国鹿児島で雪が降るというのは、理屈はわかっていても不思議な現象です。

  

京都市内は寒いですが、今年は全くと言っていいほど雪は降っていません。

今週末の寒波がどんな姿を見せるのか、警戒が必要です。




下京納税協会80周年!

先日、下京納税協会の創立80周年の記念式典が行われました。

 

私は、亡くなった卯兵衛さんへの感謝状贈呈の代理として出席しました。

(現在は私が後任で入会しています)

 

IMG_7761.jpg


この会は昔ながらの感覚(良い意味で)で運営されていると思いましたし、

税務署と一般企業をつなぐ役割として、また税金や納税に関する知識を得る

場所として、重要な役割を果たしていると思います。

 

納税協会の指針は

 

納税協会は

健全な納税者の団体として

税知識の普及に努め

適正な申告納税の推進と納税道義の高揚を図り

企業及び地域社会の発展に貢献します

 

ということになっています。

 

公益社団法人ですから、地域社会に貢献することは当然のこととなりますし、

交流や研修によって納税する側、される側双方が、

形式的なものではなく良き関係になっていけば、

さらに存在する意味があるのだと思います。

 

 

名誉職的なところもあると思いますが、

私の祖父 正夫氏も父 卯兵衛氏も、ここの副会長を長年務めていたようです。

 

企業はしっかりと利益を上げて納税していくことが大きな目的であり義務。

でなければ存在する意味はない、という経営者もいます。

 

いずれにしても、

企業を長く続いていく体質にして、しっかりと納税していくこと。

そして、関わる人々が幸せになることが大切です。

 


佛光寺和心会の新年会!

先日、真宗佛光寺派ご本山である

佛光寺さん出入りの会「和心会」の新年会が開催されました。

 

IMG_7748.jpg


一昨年まで、弊社相談役であった卯兵衛氏がこの会の会長を務めていました。

 

亡くなってすぐ、この和心会役員会に呼ばれ、お話を聞くことになりました。

そこで言われたことが、

 

「次の会長になってください。」

「は? なんですかそれ」

 

私たちももう何年もこの会をやっている。

卯兵衛会長が亡くなったこの機会に役員を辞めたい。

 

というような声が何人かのメンバーさんから出てきたのです。

その時は、お気持ちはわかりますが、あまりにも無責任なことだと、

ストレートに反論させていただきました。

例えば、2年後とか、3年後とか、区切りをつけてお話いただくならまだしも、

親が会長をしていたから次は息子のあなたがという流れは、おかしな話です。

 

まあでもそこは私も冷静に大人になって(笑)

ご本山のこともよく考えて、

ご門主は若い素晴らしい方ですし、

これから若手の役員に変わっていくことはもちろん必要ですし、


ということで

次の総会から会長をさせていただくことになりました。

やるからにはしっかりやります!

 

法要後の懇親会では、テーブルの前が渋谷御門主と八木宗務総長(汗)

西本願寺や東本願寺さんではあまりない(あり得ない)感覚ですが、

さまざまな話題で会話させていただいたのは感謝しなければなりません。

 

最近は文化財修理の関係で他宗派や神社へも行きますが、

元々、真宗の仏具店として成長させていただいたことを忘れずに、

今後もご奉仕させていただきたいと思います。



日本青年会議所 宗教部会 新年会

今年も公益社団法人日本青年会議所(日本JC)は、

一年のスタートとして「京都会議」を開催されています。

 

先週、京都タワーのライトアップがブルーだったのは

青年会議所のイメージカラーであるということからでした。

(初めて聞きました)

 

 IMG_7744.jpg

 

毎年この時期、国立京都国際会館にて行われるこの会議、

私も約20年ほど前に、京都JCのメンバーとして

お迎えする側で関わっていました。

 

その昔は、全国各地から5万人とも言われるJCメンバーが京都に入り、

良くも悪くも(夜は)祇園町界隈が大変なことになっていたと聞きます。

当時、京都JCの渉外担当は夜の二次会等の予約もしなければならず、

時々出てくるクレームにも対応しなければなりませんでした。

 

今は、京都へお越しになる人数が本当に減りました。

夜の街も通常よりちょっと混んでるかなという感覚。

それでも「JCさんの季節やねー」とよく知っている方はおっしゃいます。

 

ということで、私が現在も関わっているのは「業種別部会」。

その中でも「宗教部会」と言って、お寺や神社を中心に

仏具、墓石、その他寺社に関わる方々が入会されています。

 

さすが全国にお得意様が多い会社として意外と繋がりも多く、

これまでに若林と関係のあるお寺、業者さんも複数いらっしゃいます。

今回も神奈川の寺院建築屋さん、静岡の彫刻屋さんなど新たな繋がりもありました。

 

地域の青年会議所(JC)に入会して、かつ役を持っている人は、

その地域でもそれなりの仕事(寺社も会社も)をしている方が多いので、

いつも興味深い話が聞けます。

 

ということで、今後も有意義な会として参加してきたいと思います。



京都の冬は景色最高!

若林の屋上からです。


一年の中で一番空気が澄んでいて景色がいいのはやっぱり冬の朝です。

 

晴れた日には屋上から京都市内を見渡すと、三方の山々がハッキリと見えて

京都は盆地であるということを再認識することができます。

とても美しい景色です。

 

東(東山)

IMG_7731.jpg

 

北東(大文字・比叡山)

IMG_7732.jpg


北(上賀茂・西賀茂)

IMG_7733.jpg


西(愛宕山・嵐山)

IMG_7734.jpg


先週末は、とても暖かい陽射しが降り注いでいました。

こんな日に京都へ観光に来られた方々はとてもラッキー!

曇り空の真冬の底冷えとは全く違う過ごし方が可能です。

 

 

今年も京都には国内はもちろん、

多くの外国人観光客がお越しになると思います。

 

そんな人達が快適に過ごせるように、

京都市が受け入れるハード面は言うまでもなく、

ソフト面も変わっていってほしいと思います。

 


 

親鸞聖人 御正忌報恩講 法要

毎年1月9日〜16日は西本願寺さんの「御正忌報恩講法要」が勤められます。

 

IMG_7714.jpg


IMG_7712.jpg


報恩講とは何ぞや?という方はたくさんいらっしゃると思うのですが、

端的にいうと、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人のご命日に行う

宗派にとって一年で一番大きな感謝の法要です。

 

東本願寺さんなど、真宗の他派では11月に勤められることがほとんどです。

これは旧暦と新暦の違いです。

10派あるうち、本願寺派(西本願寺)さんと高田派(専修寺)さんだけが

旧暦の11月に当たる1月に法要を勤められます。

 

若林佛具製作所は西本願寺、東本願寺、佛光寺、そして専修寺さんの出入り業者

として、日頃から皆様にお世話になっております。

 

 

さて毎年、西本願寺御用達商である「開明社」社員(基本的に当主)が

10日から16日までの1週間、書院でのお斎(おとき:法要時の昼食)の接待をします。

本年もいくつものお膳を運び、白味噌汁や白飯、お酒、抹茶などの接待を行いました。

 

接待は黒紋付、羽織袴です。

もちろん自分で着ていかねばなりませんので、正直大変です。

期間中は毎朝、会社へ着付けの人に来てもらっています。


IMG_7727.jpg 


IMG_7709.jpg

 

お斎の場所は、国宝の書院「鴻の間(こうのま)」というところで、

来られる方は興味津々です。

接待する我々にとっては、とっても寒い、足先が凍るような場所、

特に今年は陽が当たらない時間帯はとても冷えましたね。

 

ということで、本年も無事にお勤めが終了しました。

ご本山担当部署の方々、開明社社員の皆様、お疲れさまでした!

 


目的は幸せ!

保護者が子どもに勉強してほしい理由。

 

10年以上前にこのブログでも一部書いた内容です。

その時にお話を聞いた木下晴弘氏は、灘高校を代表とする難関高校に

多くの合格者を出していた塾の中でも、カリスマ講師といわれていた数学の先生です。

 

今回、新年の話として、本店の皆さんにお伝えしました。

 

 

子どもを塾に入れる保護者の悩み

 

・勉強しない

・成績が上がらない

 

どうしたら勉強するようになるのでしょうか?ということのようです。

よくわかります。

 

木下晴弘先生が最初に必ず保護者に聞くことがあります。

 

<先生>

お子さんにどうなってほしいのですか?

<保護者>

勉強できるようになってほしいです。

 

<先生>

では、何のために勉強ができるようになってほしいのですか?

<保護者>

そんなの決まっているじゃないですか。いい高校に入ってほしいからです。

 

<先生>

では、何のためにいい高校に入ってほしいのですか?

<保護者>

いい大学に入ってほしいからに決まっているじゃないですか。

 

<先生>

では、何のためにいい大学に入ってほしいのですか?

<保護者>

一流企業に就職して欲しいからです。

 

<先生>

では、何のために一流企業に就職してほしいのですか?

<保護者>

一流企業なら給料もいいし、世間体もいいでしょう。

 

<先生>

では、何のためにたくさん給料がほしいのですか?

<保護者>

安定した生活を送ってほしいからです。

 

<先生>

では、何のために安定した生活を送ってほしいのですか?

<保護者>

家族を養い、マイホームもほしいのではないかと思います。

 

<先生>

では、何のためにマイホームを持ってほしいのですか?

こんな風に、「何のため」、「何のため」、「何のため」と質問が続きます。

 

ずっと質問を続いていくと、

保護者の皆さんが答えられない時がやってきます。

一生懸命考えます。「何のためなのだろう」。

 

そして、最後にたどり着く答えはみんな同じ。

うちの子に幸せになってほしい。

 

では「幸せ」ってどのような状態のことなのでしょうか?

 

健康で、ある程度のお金があって、愛する家族に囲まれて、

周りの人から好かれて、信頼されて…

うちの子どもがそんな人生を歩んでくれたら、本当に幸せです。

 

保護者も本人も、一番大切な部分を忘れて

何のために勉強するのかを見失ってしまうのです。

 

保護者(親)として子どもに勉強してもらう原点であり目的は、

「子どもに幸せになってもらうため」

であるということを忘れないようにしないとなりません。

 

 

そこで、会社も同じだという話です。

 

うちの会社の理念(目的)は、

「関わるすべての人々の幸せと心のやすらぎを追求する」こと。

 

結局、周りの人がみんな幸せにならないと、

真の自分の幸せはやってこないと思うのです。

自分達だけが良かったらいいということは絶対にありません。

 

でも人間は自分中心に考えてしまうのです。

私自身もそうだと思います。だから余計にこういう理念を言うのでしょうね。

自分ができていないことだから。

 

 

みんな幸せになりたいし、なってもらいたいのです。

私も、従業員さんも、職人さんも、お客様も、そして世間も。

 

そのために、会社ってあるのではないかと思うこの頃です。

 

 

京都市の宿泊税!

京都市の宿泊税見直し。

私は素晴らしい提案だと思います。


日本の観光都市代表である京都市が先頭を切って進めていくのは当然のことであり、

よく考えられた金額だと思います。

他の自治体事例と比べることの意味ってあるのでしょうか。

 

宿泊料金10万円以上の方々には宿泊税1万円というのは、

一瞬高いような気もしますが、税金の使途をハッキリさせることで

京都市の財政に寄与することなら何ら問題ないと思います。

 

宿泊料金の何パーセントといった定率課税でもいいような気がしますが、

システム対応は難しいのでしょうね。

 

京都新聞によると、宿泊税の内容は下記の通りとなっています。

 

 

負担の不公平感を低減するため5区分に細分化する。

低料金の宿泊施設利用者に配慮し、最少額の200円は据え置く。

ただ、対象は宿泊料金6千円未満に絞り、

新設する6千~2万円未満の区分は2倍の400円を課す。

2万~5万円未満の区分も2倍の千円に引き上げる。

高価格帯施設の利用者にはより多くの負担を求めるため、

千円を徴収していた5万円以上の区分も二つに分け、

5万~10万円未満は4千円、

10万円以上では現行の10倍の1万円を課税する。

 

総務省などによると、

法定外目的税の宿泊税は東京都や大阪府、金沢市など11自治体が導入している。

定率制の北海道倶知安町を除く10自治体で最も課税額が高いのは

北海道ニセコ町の2千円(1泊10万円以上)で、多くの自治体は高くても500円程度。

京都市の新制度は群を抜いて高くなり、

宿泊者や宿泊事業者に受け入れられるのか注目される。

 

一方、市の宿泊税収は23年度が過去最高で約52億円。

検討している引き上げ案を導入すれば、120億円超に増える見通しだ。

 

使途について、市の宿泊税制度を検討してきた有識者委員会は

昨年11月に松井市長に提出した答申で、従来の観光振興や混雑対策だけでなく、

市民生活の向上に直結する道路や橋といったインフラ整備や防災対策についても

「積極的に活用すべき」と提言した。

市がどのような事業に使うのかが問われる。

 

 

以前、京都市より「古都税」というお寺の拝観料を上げて税金をかける提案が

なされましたが大抵抗によって実現しませんでした。

冷静に考えたら、まあそうなるでしょうね。

 

観光客に対して税金をかけることになったとしても、

そこに明確な理由が存在すれば、問題にならないと思います。

 

一泊10万円以上の宿泊施設が反対するとすれば、何が問題になるのでしょうか。

そこで宿泊客が減少するとは思えませんが。

 

今後も注目していきたいと思います。

 


copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.