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とほほの日記リターンズ

前の日記サイト閉鎖によりお引越し。スウェーデンでの怒涛の育児日記。

先週、びっけを学校へ迎えに行く為、
バス停でバスを待っていたの。

バス停には、
私以外に中東系の女の子ひとりと、
スウェーデン人のおじさん3~4人。

びっけの学校は、
移民が多く住んでいるエリアにあって、
学校の生徒の8割以上は移民の子孫。
で、
待っているバスは、その移民居住エリア行き。

しばらくすると、
年齢的に60歳を超えた、
きちんとした身なりのオバサンがやって来て、
いきなりスゴイ剣幕でバスを待ってた中東系の女の子に
フィンランド語で怒鳴り始めたの。

ワタクシの数少ないフィンランド語の語彙の中の
大多数を占める罵倒・中傷語の殆どが出てきて、
このオバサンは、この中近東の女の子を罵倒してると分かったわ。

で、最後に英語の4文字卑猥語に相当する
フィンランド語を吐き捨てて、
で、今度はそのバアサン、
ワタクシのところにやって来てよ!

ものすごいフィンランド語訛りの強いスウェーデン語で

「あんたたち、
自分達が何してるか分かってるの!?
忌々しい移民の売女が、
この国を穢してるのよ!
このバスに乗る乗客の殆どが汚らしい移民!
あ~、いやだ、いやだ!!
アンタたちなんか、
生きる意味もない、存在価値もない、
けがらわしい売春婦なんだよ!」


最後にワタクシの足元に「ぺっ!」と
ツバを吐き捨てて、フェイドアウト。


「アナタね、
人のこと汚いとかいう前に、
アナタのその汚らしいフィンランド語訛りを
なんとかしなさいよ。」

、、、なんてツッコミは
後から出てきて。


ワタクシも中東の女の子も、
そしてその場にいたスウェーデン人も
( ゜Д゜)ポカーンとしてバアサンを眺めて。

すごいわ、
2ちゃんねるの罵倒シーンの生中継みたい。


で、
ワタクシたちは、何も無かったようにバスに乗って。



このテの罵倒は初めてじゃないわ。

でも、周囲にスウェーデン人がいたのに
罵倒されたのは初めて。
スゴイ勇気があるじゃなくって、
あのババア!?


バスの中で色々考えてしまったわ。

これから向かう移民エリアの人々は
多かれ少なかれ、
このテの罵倒語をスウェーデン人から
日常茶飯的に受けて生きている。

スウェーデン人が嫌がる肉体労働という職種を
積極的に受け入れてがんばっているのに、
面識のないババアに

「生きる価値もない汚らわしい移民!」

と罵られ、
それでも耐えながら生きていく。

そりゃ、楽しくはないわよね?
当然ながら、
スウェーデン人や社会に対しての憎悪が増し、
子ども達に影響してくる、、、。

びっけの通う学校の子どもは
本当に暴力的で問題行動が多い子どもばかり。
1ヶ月間にナント、
150回もの暴力事件が起きているの。

でも、
子ども達が悪いんじゃなく、
彼らは社会の犠牲者だと思うのね。
あのババアのハナシを聞いて
なお更、そう思ったわ。

学校でよく、
父兄懇談会があったりするんだけど、
出席する親はうちのパパを含め、
毎回、スウェーデン人3人だけ。

これには校長も激怒して
「いつも問題を起こす子どもは
移民の子なのに、
その親は全く無責任で
子どもの学校に関して無関心!」


、、、ま、
これにはワタクシも同意したんだけれど、
しばらくして、
父兄懇談会に来ない移民の親達の多くが
スウェーデン語が読めず、
学校からのお知らせも全く意味不明だったことが判明。

盲点だったといいましょうか、
懇談会に来ないから即、
移民は無責任と結論付けるのは
早急すぎて。


かといって、
移民側の立場に立ってばかりはいられないのよね。

現に、
びっけはこの学校に通い始めてから
少しづつ荒れてきたの。
集団で殴られて帰ってきては、
親は黙っていられないわよっ(怒)!!

日本と違って即転校できる国じゃないから、
今、他の学校の順番待ちをしてるところ。
懇談会出席の他のスウェーデン人もそうしてる。
酷いときは、
授業ボイコットもしてるんだけど、
結局、こうして移民とスウェーデン人は共存することなく、
スウェーデン人は移民居住区から逃げ出して行くのね。



なんだか、
ハナシがゴチャゴチャでまとまらないんだけれども、
移民問題は底なし沼のように深くて、
ひとたび足を取られると大変。

時々、
空を見上げて、
みんなが微笑んで暮らせる世界に行きたい、
と思ったりなんかしてよ。




、、、、というわけで、
エネルギー注入の為、
明日からスペインへ小旅行に出かけます。

みなさま、ごきげんよう~


追伸:
このテのハナシはスウェーデン人にしても無駄よ。
思い切り大爆笑されるか、
「キミの聞き違いか誤解だ」と否定されるか。
うちのダンナは前者、
腹立つからもう、何も言わないことにしてるのよ、
ワタクシ(怒)。

chrilleophilip.jpg

テーマ:海外で育児 - ジャンル:育児

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コメント

いつも日記拝見してます。
フィンランド人の元文通相手と付き合って早15ヶ月…二回ほどフィン(オーランドも)に行きましたが、差別的な発言を受けたりした事は一度もなかったので、今回の話を読んで悲しくなりました…しかもフィン訛りということでますます。相互理解や話し合う機会がないとこういう事になってしまうんでしようね。勉強になりました。わたしもなんだかしょぼ~ん。。

  • 2006/04/07(金) 18:29:35 |
  • URL |
  • Asako #sY5MWkE6
  • [編集]

>Asakoさま

まぁ、このブログってコメントが付けれるのね!?
知らなかったわ!!

、、、で、
>Asakoさま
はじめまして
何だか、ワタクシがAsakoさんを奈落の底に突き落としてしまったみたいで、ごめんなさい。

でも、ワタクシの大切な友人の多くもフィンランド人ですのよ。

ワタクシがマリアナ海溝よりも深く落ち込んでいたとき、自分でケーキを焼いてお茶に誘ってくれたオキャマのトーマス、
バスの運転手で、ウチの前を通るときクラクション鳴らして手を振るマルコ、
ヘルシンキで迷子になると必ずどこからともなくやって来る親切な人々、
その他、全部含めてワタクシのかけがえのないフィンランド人の友人達は、たとえ、あのフィンランド語訛りのババアが100人で束になって掛かってきても、ワタクシがフィンランドの友人達を愛する気持ちを揺るがすことなんて出来ないのよ。

Asakoさんも、実際にお会いした彼氏にフィンランドの人々は素晴らしかったでしょう?たとえ、この先、イヤなババアに罵倒される事件があっても、Asakoさんが知っているフィンランド人の価値を下げることは決して無いわ。

なんだか長くなってしまったけれども、影ながら応援しておりますわ。これからもフィンランドの彼氏と楽しい思い出を沢山作って下さいね!

  • 2006/04/14(金) 05:07:30 |
  • URL |
  • コニー #/R0VTkRc
  • [編集]

ショックもだいぶ和らぎ

わっ

私もお返事がいただけると思ってなかったので1人でパソコンの前でドギマギしてしまいました…ありがとうございます。

私が今までであったフィンランドの人は本当にいい人ばかりでした…1人を除いて。その人はロシアが大嫌いだったので、「キミも日本人としてロシアはひどいと思うよね?」といわれ、それはなんとも言えないと答えたら「それでも日本人かっ恥を知れ!!」と罵倒されてしまいました。それはかなりショックだったのですが、それ以外の人の親切を思い出すとそんなやつのことは記憶の彼方にかすんでいき…

インターネット上でもあまり「フィンランドの人に悪く言われた」という人の話をみかけないので、余計ショックだったのかもしれないです。

だけど彼のお母さんは彼とおそろいのアザラシのぬいぐるみを買ってくれたし、お姉さんはイーッタラのロウソク立てをくれました。そういう事を思い返して、いやな人達の事は鼻でわらえるようになりたいっす!

  • 2006/04/26(水) 23:51:35 |
  • URL |
  • Asako #sY5MWkE6
  • [編集]

はじめまして、スウェーデン在住の黒猫と申します。
苦情などは受け付けてないとのことですがコニーさんのスウェーデンでのいい体験を読みたいところです。
気に入らないのなら読まなければいいというのは確かですが批判ばかりなのも心苦しいと思った次第です。

  • 2006/06/30(金) 06:54:47 |
  • URL |
  • 黒猫 #iG8nanAY
  • [編集]

こんばんは

コニーさん、お元気ですか?
なかなかブログを更新されないですが、ここは頻繁にチェックしています。
私は上記の黒猫さんと違って、スウェーデンの陰の部分を隠さないで堂々と書き込むコニーさんのブログを楽しみにしています。
スウェーデンを称える日記は数多く存在しますけれど、スウェーデンの移民問題や差別の問題など、スウェーデンに住んでいる日本人でも中々体験できない話題を提供して下さるコニーさんのブログは貴重だと思います。「スウェーデンの楽しい話」を聞きたければ、それこそ星の数ほどある他のブログを読めばよろしいかと思います。
まぁ、確かにこのブログに変える前の日記は笑える話題ばかりでしたから、最近のコニーさんは大変な日々を過ごされているのかな?

またブログを更新して下さいね!
楽しみにしているウォッチャーもいるんですよ。(今回は匿名でごめんなさい。内容が不適切でしたら削除してください。)

  • 2006/07/08(土) 00:10:50 |
  • URL |
  • 通りすがり #ftr86F3A
  • [編集]

はじめましてこんにちは。東京在住の3歳男児の母親です。ここはコニーさんのはつらつとした子育てが伝わってきてイジイジママの私はとっても励まされます。ありのままのスェーデンを感じられるのもブログとして本物だと思います。書き込むのは初めてですが、ここはお気に入りなんです。そういう人って多いんじゃないかな★またきまーす♪

  • 2006/07/19(水) 09:10:22 |
  • URL |
  • 3歳児ママ #-
  • [編集]

もちろん悪い部分を指摘するのも大事なことかと思いますが今のままでは主観的な悪口としか思えません。ただこういったことを言ってもやっぱりここの日記の内容が変わることはないですよね。
自分は見守ることにします。
目障りでしたら削除をお願いします。
失礼しました。

  • 2006/07/24(月) 13:36:01 |
  • URL |
  • 黒猫 #iG8nanAY
  • [編集]

なんかごちゃごちゃ一生懸命言っている方、ここのブログに文句があるならご自分で客観的なブログでも作ってそこにみんなを誘導してくださいよ。だいたいあなたがここに対して感じる主観なんてそれこそどうでもいいと思うけどね。

  • 2006/07/31(月) 03:12:50 |
  • URL |
  • 3歳児ママ #-
  • [編集]

はじめまして。私もこのブログをいつも楽しみに待っているひとりです。私も通りすがりさんの意見に同意します!!黒猫さんのような方は他にたっくさんある、スウェーデン生活自慢系ブログを読んでればいいと思います。コニーさんの鋭い視点で書かれたこのブログはとっても貴重な存在だと思います。的確な批判の目を持つことはとっても大切なことだと思います。

  • 2006/08/07(月) 16:12:51 |
  • URL |
  • 女優ファン #-
  • [編集]

批判っていうか実際にあった体験談だよね。ありのままの海外在住体験記っていいと思うけどね。参考になるし。昔フランス在住日本人主婦のHPを見たことがあるんだけどこちらのHP同様に参考になったなぁ。内容を一部紹介するとスーパーで盗難があって全員動くなっていう放送があったんだって。そうしたら隣にいたフランス人のおばあさんがその日本人主婦の腕を掴んで「逃げるな」みたいな事を言ったんですって。その後解決したという放送がなったら、そのおばあさんは謝りもしないで行こうとしたから流石に黙っていられなくて大喧嘩をしたんですって。。。憧れを抱いてその国を旅行するのは素敵だけど、実際に住むと人種差別も多々あるわけで。。。それを綴るのが悪いとは思えないけどね。むしろガンガン書いて現実を教えてもらいたい。

  • 2006/08/09(水) 23:12:23 |
  • URL |
  • 何度でも来るわよ #-
  • [編集]

フィンランド在住の雪猫と申します。

 コニーさま、初めてお邪魔します☆びっけちゃまかわいいですね~~~!!! うらやましい!わたしも早く子どもが欲しいな~って思っちゃいますよ!びっけちゃんのように優しくて可愛い子どもだったらすぐにでも欲しい!
 でも、そういう子は学校で大変なんですよね…。実はわたしの夫は『今の時代を生きていくのは子どもには可哀相過ぎる』と真剣に考えているんです…。
 フィンランドではまだそのような人種差別を受けたことはありませんが、まだフィンランド語が分からないから自分が分かってないだけかもしれません。確かに近所のスーパーにわたしにはお釣りを手渡ししないで台にどんとおくおばさんはいますが…。わたしはまだ引っ越してきたばかりなので、これからそういうこともあるかもしれない、と肝に銘じておきます。
 上で皆さんがおっしゃられているように、コニーさんが書いておられることは、わたしたち移民にとっても本当に必要な情報です。このような生の情報は他では得られないからです。こういうブログは本当に貴重なのです。皆さんも『人種差別』と一言に聞いても想像つかないでしょう?
 わたしもこうした人種差別の歴史的背景をちょっと調べてみようと思います。そしてこうした事実があるということを客観的に理解し、自分の側でも注意しなければならないと思うのです。いろんな背景を持った人がおり、その人たちの人種差別的な考え方を変えたり正したりすることすべてがわたしたちの仕事じゃない、つまり彼らには彼らの意見があるので、わたしたちの側としては、それを把握して避けること、やたらに相手を刺激しないこと、相手を気遣うことによって先制攻撃をすることが必要だと思うのです。
 子どもたちにスケート場で靴を隠されたりしたことや、『日本人だ~』と笑われたり、あからさまにわたしたち夫婦を何分も見つめ続ける人たちにあったこともあります。それでもまだ人種差別に対しての心構えはまだまだ甘かった気がします。
 これからも更新楽しみにしていますのでがんばってくださいね!!
 よかったらリンクもさせてください☆

  • 2006/08/27(日) 18:03:30 |
  • URL |
  • 雪猫 #-
  • [編集]

お久しぶりです

いつもながら、
滅多に来ない管理人でごめんなさいね。

ここで声援を送ってくださる方々、そしてクレイマーな方々、皆様のご意見は大変貴重なものとして感謝し、真摯に受け取っておりますのよ。本当にありがとうございます。

黒猫さんがおっしゃられた「クレームは受け付けない」のコメント、ワタクシ、そんなこと書いたかしら?、、、と少し悩んだんですけど、前世紀に書いた「スウェーデンとほほ」の注意事項ですのね?←自分でも忘れていたのよ

あれは6年以上前に書いたコンテンツで、削除するのも面倒なので放置しているんです。でも、楽しい話、笑えるネタを書いたコンテンツは、レンタルサイト閉鎖で削除されてしまって、今残っているのはスウェーデンでネガな事件に遭遇したコンテンツのみ。
知らない人が見たら、何て偏った内容なんだ!?って思われますわよね。これ、私も薄々感じておりました。

差別に関する問題、微妙ですわね、本当に。
差別を受ける対象が自分ではなく、自分にとって一番の泣き所の「子ども」というのが哀しく辛いんですよね。でも、社会の底辺でがんばって戦っている人々と知り合えて、普通では見えてこない世界を垣間見ることが出来たこの数年間は、絶対に無駄ではなかったと思います。(勿論、ブログには公開しないのでご安心を)

  • 2006/09/06(水) 18:13:12 |
  • URL |
  • コニー #-
  • [編集]

あのびっけまま?

失礼ですが、もし違っていましたら削除してください。

あのびっけままさんでしょうか?
もしそうなら大感激です。

多くの日本女性の国際結婚の相手が欧米系という事実自体に人種的偏見があると思いますがいかがですか。
 ちなみに、スウェーデンではネオナチ並の暴走族がいたり、かつて優生学に基づく選別いたそうですが。

  • 2008/06/10(火) 03:16:19 |
  • URL |
  • のぐち #-
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  • 2010/11/10(水) 09:21:33 |
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  • マジレンジャーのヒカル先生とケロロ軍曹フェチのびっけ6歳カエル好き。

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