
米国ウィスコンシン州で教師をしているカスリンさんを取材。ウィスコンシン州では共和党のウォーカー知事になって教師がどんどんレイオフされていった。彼がおこなったのは、労働者の団交権を認めず、労組潰しと、一方的な解雇
2012-02-26 19:30:18
ウィスコンシン州ではブッシュの落ちこぼれゼロ法があっても組合があり教職員が解雇させないよう頑張っていたのだが、ウォーカー知事になって団交権が否定され、簡単に解雇できるように
2012-02-26 19:38:43
ウィスコンシン州は民主党が強かった。 でも長引く不況と、大統領がオバマになってもかわらなかったので、民主党支持層に失望が広がり、ティーパーティに代表される共和党が知事を取った
2012-02-26 19:42:06
そして教育現場に過度な競争を持ち込んだ。落ちこぼれた高校には軍隊のリクルーターが来て、イラクやアフガン戦争に行く貧困層の子供たちをリクルートしていった
2012-02-26 19:44:16
学校は、もちろん学力向上を目指すがそれだけではない。社会に巣立つ前の人格形成も必要。教師は塾の先生ではない。公立学校の役割は、大きいし、教師が働きやすい環境を整備するのも必要なはず。だから労組が当局と交渉する権利が認められてきた。でもウォーカー知事は一方的にクビにしようとした。
2012-02-26 19:49:39
何と署名が100筆を越えた。これはウォーカー知事の得票とほぼ同じ。現在、署名の確認作業が行われていて、法定数に達しているはずなので、リコール知事選挙になる見通しだ。
2012-02-26 20:08:06
「落ちこぼれゼロ法」は、公立校の教師をすぐに首にできる法律で、ダメ学校を民営化する仕組み。私学には労組はない。つまり労組をつぶして、教育予算を削減しようという法律。ウィスコンシン州と大阪は酷似している
2012-02-26 20:10:20
長引く不況で、民主党支持層が失望した。さらにチェンジを掲げたオバマで、何も変わらなかった。よってリベラル層が知事選挙を棄権した。一方、力をつけてきたのが、右翼のティーパーティー。結果、民主党の牙城で、共和党のウォーカーが当選。彼はこれを好機に、公務員の労組をつぶしにかかった
2012-02-26 20:12:40
ウィスコンシン州と大阪はかなり似ているが、1つ違うのは、学生や若年労働者が、「ウォーカー知事ではダメだ」と立ち上がり、議会を占拠し、リコールを成立させかけていること。一方の大阪、日本では、その若者たちが日本のティーパーティーである維新に票を入れてしまう。
2012-02-26 20:14:30
米国と日本は似ている。社会的な話題を報道せず、ゴシップやスポーツばかり報道するマスコミ。所得の格差の広がり。政治への失望。公務員への敵愾心…。しかし、徹底的に社会が壊れていくと、米国では「何とか立て直そう」と若者が立ち上がる。日本は?
2012-02-26 20:17:16
なぜ米国ブッシュ政権で「落ちこぼれゼロ法」が可決してしまったのか? それは911事件だ。ある種の「ショックドクトリン」。あの事件で、反対者の声はかき消され、米国は強くならねばならない、との風潮が出来上がった。ブッシュに反対することは難しかった。
2012-02-26 20:19:34
(続き)そして誰も「落ちこぼれゼロ」がこれほどの悪法だとは思わなかった。法律が施行されて10年。これは希代の悪法だった。予算だけがカットされ、点数だけで評価され、子どもも教師も不幸になった。このままでは大阪がこの二の舞を踏む
2012-02-26 20:21:08
ウィスコンシンでは、知事に対抗するため、様々な労組が「反知事」という一点で団結した。大阪も見習わねばならない。大阪でリコールしようと思えば、有権者の3分の1の署名なので、60万筆くらい集めないといけないだろう。彼らにできて、大阪でできないのはなぜか、じっくり考えねばならない
2012-02-26 20:24:43