311震災後の資産運用とお金について考えた

投資という程でもないけど、はじめて株を買ってから10年以上たった。

その間、ITバブル崩壊、ソニーショック、リーマンショック、911、311とあったけど、リスクを集中していた最初の頃に比べると、ここ数年はアクシデント(ブラック・スワン)による資産額への影響が顕著に小さくなって分散投資の効果を実感している。

これまで資産運用とかお金について書いたことがなかったのだけど、私(たち)はこうしているよ、というのがまとまっていると便利なのでまとめておこう。人生の振り返り。

今のところ私はこういう結論に至っています、という内容をまとめてあるので、
こうしたほうがいいよ、もっといいのがあるよ、というのがあれば知りたいな。
最近は運用方法やカードについても安定してしまって、新しいものを取り入れられてないから。

とりあえず3000万円の資産を作るのが目標です。
3000万円を5%程度で運用できれば、暮らしていける国はそれなりにあるはずだから。

目次

  • 本:人生の早い時期にこの本に会えた人はしあわせ
  • クレジットカード:うまく使えばマイルで毎年アジアに行ける
  • 銀行:預けるところではなくて、単に給料を受け取るところ
  • 株と投資信託とFX:積立と分散投資でリスクは小さくリターンは大きめに
  • 保険:当たらないほうがうれしい宝くじ。医療保険は早いうちに。

おすすめの金融・投資の本:人生の早い時期にこの本に会えた人はしあわせ

私は20代の最初の頃に、橘玲(橘玲 公式サイト | Tachibana Akira official site)に出会えたことが幸運だった。

最近の橘玲の本だと目からウロコが落ちまくってエラ呼吸、みたいにはならないけれど、基本の2冊を読んでおけばその後の人生においてお金の考え方が役立つと思う。

古いのでブックオフで100円で買える。情報は古くなっているけれど、更新された内容の本がその後でてこないし、古くなったから使えない情報になっているわけではないので必読。お金に対する基本的な考え方はこの本で十分。技術系の本でもそうだけれど、基礎をしっかりおさえた本は内容が陳腐化しない。今でも、お金について迷ったら橘玲の本を読み返している。

得する生活―お金持ちになる人の考え方は、他の二冊と内容がかぶる所が多いのだけど、クレジットカードについて書かれているのがこの本だけだと思うのでそれだけでも読む価値がある。

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」



得する生活―お金持ちになる人の考え方

得する生活―お金持ちになる人の考え方


お金関係の本でこれだけ読んでおけ、というのをもう一冊だけ上げるならば、木村剛の本が抜群。逮捕されたけれど、言っている内容はど真剣で超真面目で金融関係を敵に回しまくりそうな内容で秀逸。保険や、不動産についても書かれているので、橘玲の後にこちらの本を読むとより詳しくわかる。

投資戦略の発想法〈2010〉

投資戦略の発想法〈2010〉

金融とかお金とか投資関係の本は、上にあげた本だけ読んでおけばとりあえず困らないと思う。というか上の本で書かれている以上の情報が判断に必要になったケースはほとんどなかった。唯一、保険はもう少し情報が必要だったけど、ライフネット生命の登場以降は、これから保険にはいる場合にはライフネット一択でOK・ほかは検討するに値しないので上の本だけで十分だと思う。

クレジットカード:うまく使えばマイルで毎年アジアに行ける

クレジットカードというとなにか怖いもので、絶対持ちたくない、といった方もいますが、使わないと損しています。使わない人がいるから使う人が得しているとも言えます。

クレジットカードの選び方
  • ポイント還元率が1%以上

たとえ有料でも、たいていは有料の還元率のイイカードを持ったほうが得。
1%未満、0.5%とかのカードはほかのメリットがない限り使わない(ヨドバシとか楽天カードとか)。

私はセゾンのUnited airlineマイレージプラスカードに、マイルアップメンバーズ(年間5000円)を付けてメインのクレジットカードにしています。1000円で15マイルのマイルが付くので、1マイル=2円とすると3%ぐらいのポイント還元率かな。

MileagePlusセゾンカード|クレジットカードはセゾンカード

年間5000円の会費がかかりますが、年30万円以上使うならマイルアップメンバーズになってしまったほうがお得だったはず。

ちなみに、タイのバンコクまでだと、セーバー特典なら25000-30000マイルなので、毎年200万円ぐらい使えば行けるみたいです。家賃をカード払いにできる物件なら安定してマイルが貯まるかも。
ユナイテッド航空 - united.comでお届けする航空券、パッケージツアー、キャンペーン情報、企業情報

ちなみにUAで同じ路線を普通に買うと97000円だったので、この路線でマイルを使うと1マイル≒3円で、ポイント還元率は15(mile)*3yen/1000yen=4.5%(!)に達します。まぁ、バンコクへ行く予定はありませんが、他の路線でもマイルの価値が高くなる路線があるはず。ハワイなんかもいいかも。

マイルはどの路線で使うかで1マイルあたりの価格が異なってくるので、今でもこの計算でいいのかがちょっと不安。円高だしLCCだと格安だろうし、今もメインカードがUAでいいのか不安になりました。

銀行:お金を預けるのではなくただ受け取るため

銀行というと貯金、と思ってしまいますが、銀行は預けていてもほとんど何もおきないので、基本的にお金は証券会社の口座に移すようにしています。

メインバンクはずっと新生銀行だったのですが、新生銀行のサービスが改悪を重ねているので最近は楽天銀行をメインにしています。

楽天銀行がいいのは下記の点。

  • 給料振込口座にしておくと3回振込手数料無料
  • ATMがほぼすべてのコンビニで使える
  • ATM利用手数料は預金額によってそれなりに無料
  • 振込予約ができる
  • 楽天証券との連携が楽

支払いをクレジットカードで行うのを基本にすれば、現金を引き出すことは月に1,2回なので手数料がかかることはありません。昔は新生銀行がよかったのですが、最近は新生銀行も振込手数料がかかるようになってしまったので楽天銀行をメインバンクにしています。
振込予約ができるのも便利で、毎月一定額を他の銀行の口座に移動しておくときなどに便利です。仕送りとか。

楽天証券へ残高の移動がすぐにできるので、証券会社も楽天証券にすると更に便利。
振込手数料も業界最安に近いので、迷ったら楽天銀行で大きな問題はないはず。

株と投資信託とFX:積立と分散投資でリスクは小さくリターンは大きめに

証券会社は楽天証券でOK

なんだか楽天関係ばかりになってしまいますが、迷ったら証券会社は楽天証券で良いです。手数料も安いし、取り扱っている投資信託や海外株も多いので困ることはありません。私はFXはやらないのでよくわかりませんが、FXのスプレッドもほかと比べてそんなに悪くないはず。

別に楽天関係を好んで使っているわけではなくて、楽天銀行はe-bankを使っていたら楽天に買収されて、楽天証券DLJ-Direct、という証券会社を使っていたらこちらも楽天に買収されて、という歴史の結果です。

楽天証券がいいのは楽天銀行と残高の移動がスムーズにできることで(ほかもできますが、、)、買いたい時にすぐに口座から残高を移動して注文!ができること。
投資の方針が基本的に長期で持ち続けるだけなので、そんなに手数料やシステムの使い心地にこだわりはありませんが、楽天証券はトップクラスだと思います。

個別株は買わない。投資信託を積立で買うだけでいい。

昔は個別株を色々買っていた時期もあったのですが、最近はよっぽど「これだ!」という会社がない限り個別株は買いません。これからはじめるひとも個別株に手を出す必要はないと思っていますし、ここ数年は投資信託を買うように薦めています。

楽天証券がいいのは、積立で毎月定額で投資信託を買えることで、半ば強制的に積立ができるのはやっぱり強力で、気づいたらそれなりの資産額になっていたりします。
「どれ買ったらいいかわかんない」ときは、下記あたりをすすめています。
基本的に複利で運用しないと意味が無いので、「毎月配当!」とかは論外です。

分散投資も、基本的に日本で働いているなら
国内:3
海外:5
新興国:2
ぐらいの割合で積立設定をして買っておけば十分だと思います。チャート見たり四季報買ったりとか無駄です。何も考えずにインデックス投信、基本的にこれでOK。不動産系も入れておきたければREITの投信を混ぜても良いと思います。

積立設定が終わったら、あとはほったらかし。短期で一喜一憂してもしょうがないし、長期的に見れば理論的にインデックス投資に勝るものはないそうなので、20年後を待ちましょう。理論的にはこれでいいはず。。

最近はETFでもできるかもしれませんが、ETFだと積み立て設定ができないので、楽天証券の積立設定を使って手数料が安いインデックス系の投信を上記の比率で購入設定しています。
eMaxisも手数料が安いインデックス投信なので、どちらでもお好みで。

  • 住信 STAM グローバル株式インデックス・オープン
  • 住信 STAM 新興国株式インデックス・オープン
  • 住信 STAM TOPIXインデックス・オープン

このバランスで資産を増やしていくと、自然と分散投資ができるのでリスクが下げられます。今回の大震災でも影響はほとんどありませんでした。ITバブルの時はひどい目に遭いましたが、分散投資すごい。そのかわり100倍になったり10倍になったりはしませんが、ギャンブルがやりたいわけではないのでこれで良いのです。


リーマン・ショックや、311のときのようなこれから市場が暴落する・・・!!と確信できるようなときにはインデックスのETFやカバードワラントをプットで持つとかしてリスクヘッジすべきなんだとは思うけど、実際その暴落に立ち会っても正しく判断してリスクヘッジできた試しがないので分散投資でリスクを分散しておく対応に落ち着いています。今回の大震災のあとの対応を振り返ると、原発の問題もあってドタバタしていて、リスクヘッジすら思いつかなかった。

保険:当たらないほうがうれしい宝くじ。医療保険は早いうちに。

基本的に、保険のおばちゃんとか営業がいる保険は論外です。
払ったお金の半分が保険のおばちゃんとか営業の人の給料になるだけなので壮大なお金のムダです。貯蓄目的の学資保険も無駄だと思います。
就職すると保険のおばちゃんがなぜか職場に入ってきてよくわからずに保険を契約させられたりしますが、無駄です。営業がいる=加入するに値しない、と思ってよいと思います。

保険は基本的にライフネットだけでよくて、方針は

  • 医療保険は終身保険に若いうちに入る(保険料が安いから&&病気してからだと入れなくなる)
  • 生命保険は定期保険で10年単位で見直してその時に必要な額を

だけ。ライフネット生命のホームページに書いてあるとおり。

女性は妊娠すると医療保険に入れなくなったりするそうなので、若いうちに入っておいた方が良いようです。

入院特約とかもありますが、最近は100日入院とかはまずありませんし、100日入院するような病気になったときにはたぶん助かりません。

医療保険は、会社の組合の制度によっては月の自己負担額は2万円とか3万円に上限が決まっているところも大きい会社だと多いので、実はいらない、という方もいるはず。医療保険に入る前に制度を調べてみることをお勧めします。とはいっても終身雇用を前提とした人生設計は危ないですが、、

ライフネット生命保険 - 人生に、大切なことを、わかりやすく。

むすび

いろいろ試行錯誤のすえに、今のやり方に落ち着きましたが、
震災後は仕事を捨てて逃げられないのが大きなリスクかなぁ、と感じています。何かあっても、現実的には収入がたたれてしまうため逃げられない。

家は買わない、というのを決めていたので場所からは比較的自由でいるつもりだったのですが、物理的に職場から離れることができないのは、家を持っているのと同じですね。