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健康に長生きしたい人は読みましょう。書評「加速する肥満 なぜ太ってはダメなのか」

本書を読んでいくつか気になった箇所を以下に抜粋紹介します。

本書を読んで"フードポルノ"(過剰に食欲を煽り立てる食品:超常刺激食品)という言葉を知れたことが最大の収穫。この言葉を知ったおかげで肥満を助長するチョコレートやファストフードに物凄い抵抗感を覚えるようになった。

男性の方がよく「大盛り爆食カツ丼!」という大食いが売りの店に並んでいたりするのはこのフードポルノの力。日本の場合は中高年男性の肥満が酷い。昼食時にあまりに無知な同僚とは一緒に食事をしたくないくらいに酷い。こういう同僚には先の「爆盛り!」や「野菜がほとんど出ない」店に連れていかれるから。一方、日本では女性の方が男性よりも「ダイエット情報」に触れる割合が高いので、男性よりも知識を持っていて「自衛」しています。

外食産業が"食事の栄養"ではなく"いかに消費者の関心を惹くか、いかに売上を高めるか"という点に力を入れているため、食べ物はいつからか娯楽品となった。この娯楽品が人々を肥満へと導く。現在世の中に出回っているほとんど全ての食品は「不自然に加工された食品」ばかりなので、「本能・自然に任せて食べ続ける」とあっという間に肥満状態に陥る。そうならないためにも知識を身につけて、自衛する必要がある。

第3章は運動の重要性について。現代人がいかに運動しなくなったかをDataで検証。都市部よりも田舎の方が車社会であるため肥満の割合が高い。

米国:最小限の活発な運動(週3回、20分以上/1回 身体を動かす)を行う人は15%。22%が軽度から適度の推奨運動(週5回、30分以上/1回 歩く)。だが成人の25%は余暇に全く運動していない。
→自転車通勤(6~8時間の有酸素運動/1週間)をしていた私に隙はなかった。みんな自転車で通勤しよう!

第4章はTVの有害さについて。受身の刺激にさらされ続けると人生を浪費する事を警告。以下のような文章がたくさん書かれています。

TVドラマの登場人物が出かけずにTVばかり見ていたら面白い訳がない。でも、それがあなたの生活なのだ。暗闇の中でひとりぼっちでプラスチックの箱をただ見つめている。そしてTVの中の人達はあなたが死んでも誰も気にかけない。さあ、TVを消して本物の友人を見つけに行こう!

またProduct Placement(TVや映画の中に自社製品を宣伝するために登場させる)という宣伝手法にはゲンナリとした。80年代初旬まではタバコ産業がProduct Placementに力を入れていた。途中から非難が多くなったため、タバコ産業は撤退。

タバコ産業は少なくなった。しかし、Product Placementは今や多くのTV番組・映画で実施されている。これからTVや映画を見るときにはProduct Placementに惑わされないように気をつけようと強く思った。特に自制心のない子供にTVや映画を見せる場合には注意が必要。

今や過剰となった企業の宣伝手法からは知識を身につけて自分を守る必要がある。知識がなければ、お金を使わされて、肥満して不健康になって死ぬ。自衛のために学ぼう。本を読もう。

以上のような事が書かれていた「加速する肥満」でした。面白かった。この本をよんだおかげで寿命が5年くらい伸びたと思う。不健康な生活を送っている人だと10~20年は寿命が延びると思います。

特に"フードポルノ"(過剰に食欲を煽り立てる食品:超常刺激食品)という言葉はとても気に入ったので、これからはたくさん使っていこう。肥満を助長するお菓子やファストフードが"フードポルノ"に該当します。

以下、Twitterでもらった本件に対するReplyを紹介します。

現代の食生活・外食

  • 食品小売業者って基本的にコスト視点でメニュー決めるんですよね。冷凍で在庫管理しやすく油加熱で殺菌できるから楽、逆に生野菜は痛みやすいから高コスト。
  • 持病のため食事制限があり低脂質の食生活を心がけています。それを始めて現代の食生活がどれほど脂質を摂取しているのか分かりました。もはや油を飲んでいるようなレベルだと思います…。「加速する肥満」大変興味を持ちました!

Product Placement

  • (米国の話)テレビでMACが出てくるといつもプロダクトプレイスメントだなってちょっとうんざりします。
  • 『容疑者Xの献身』という映画には貧乏な母子がWiiで遊ぶ様子が登場します。露骨です。
  • 今はゲームとかでもザラにありますからね、Product Placement。大人はある程度回避できるんですが、子供は難しい。英国では確か子供向けテレビのProduct Placementを規制する案がOFCOMによって提出されたはずです。
    Ofcom to ban product placement in children's TV shows from December
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trackback from Tatsuya's blog(備忘録) 11-05-08 (日) 23:13

加速する肥満

体重が増えると、人間は体重計に乗らなくなる。 ~ トーマス・フリードマン (「グリーン革命」より) 最近、会う人会う人に太ったと言われ、 体重計に乗るのが怖かっ…

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