今回はトランスフォーマー レガシーユナイテッドより、
サンドストームをレビュー!
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ビークルモード デューンバギー
レガシーシリーズにG1ユニバースからトリプルチェンジャーのサンドストームが登場。
アニメでは2010に登場した惑星パラドロン出身のキャラクターです。
アストロトレインやブリッツウイングに倣って基本的な武装に加えて大きめのオプションパーツが付属。
サンドストームはロープ付きの檻。
こちらは3パーツに分割が可能。
各モードでこれを組み替えながら装備します。
バギーモードでも檻を初めとして、武器パーツを各所に取り付け可能。
檻の底面は裏側に取り付け。
ロックの補助パーツ的な役割を持ちます。
ロープはリアに取り付け。
ロープの先端は5mmジョイントなので適当なものを牽引できます。
タイヤパーツはビーチコンバーの様にPVC製になっていました。
初めに紹介しておいてなんですが、3形態の中で一番しわ寄せを喰っている形態でいびつなフォルムをしています。
ジェネレーションズ系では2度目のラインナップとなりますが、前回のジェネレーションズ版(Thrilling30版)はIDWデザインだったため、G1デザインのサンドストームとしては初のリメイクに。
ジェネレーションズ版のサンドストームと比較。
色こそ似通っていますが別物。
今回のサンドストームはリーダークラスのアイテムですが、サイズはボイジャークラスとほぼ変わりありません。
続いて第2のビークルモード、ヘリコプター
折り畳まれていたガワでバギーの意匠を包むようにしてヘリコプターに。
後部には機体のラインに沿ってタイヤが収納されています。
頭の柔らかさを感じる配置。
ヘリコプターモードでも付属の武器を各所に取り付け可能。
G1玩具版のペイブロウっぽいシルエットがリスペクトされたフォルム。
ガワで包まれているからではありますが、トリプルチェンジャーとは思えないくらいシルエットが美しいです。
それでいてバギーのタイヤが覗くのがトリプルチェンジャーらしくて良い。
機体後部には小さなランディングギアが。
全部は少しだけ露出したバギーモードのタイヤで接地する形になります。コロ走行は不可。
機体底面に3mmジョイントが配置されるので、飛行状態のディスプレイもしやすくなっていました。
ジェネレーションズ版と比較。
そもそものモチーフからして異なります。
では、トランスフォーム。
ロボットモードは概ねバギーモードから各部のパーツを伸ばしていく変形。
オリジナル版の機構がリスペクトされているようです。
バギー⇔ヘリコプターよりもバギー⇔ロボットモードの方が圧倒的にシンプルな機構ですね。
サンドストーム ロボットモード
大きなガワを背負った特徴的なスタイルが再現されています。
ビークルもそうでしたが、近年のG1系には珍しく全体的に玩具版を思わせるバランスに。
背中に一本にまとめられたプロペラが素敵。
顔周り
アニメ劇中では白色でマスクオフの頭部でしたが、こちらも玩具版イメージのマスク顔に。
ガワを頭に被ったようなデザインのみアニメ版から取り入れられています。
胸周り
バギーの運転席周りが胸部に。
腕と脚
拳は中指が浮いた独特な造形。
付属武器のサンドブラスターガン。
加えてハンドガンサイズの小さい銃も付属。
そして檻。
同じくトリプルボットであるシージのスプリンガー、レジェンズのブロードサイドと比較。
ボイジャークラスと同等と言って差し支えないサイズ感。
ジェネレーションズ版のサンドストームと。
同じ意匠もありますが別人と言って差し支えないレベルですね。
では、適当にポーズ。
可動は良好。
WFCトリロジーを引き継いだ関節構造になっています。
首のみボールジョイントで他は軸関節の方式。
首の関節はかなり固め。
デザイン的に頭を掴みにくいこともあって動かしにくくなっていました。
腕は水平まで開くことができます。
腕を動かしていると胴に接続したパネルが外れてしまうことがしばしば。
二の腕にはロールがありますが、何故か上腕のブロックの途中で分割されており見栄えがイマイチ。
別に構造の都合というわけでもなさそうですが…
肘は変形機構で二重関節。120度ほど曲がります。
手首は回転可能。
腰も回転しますが、背中のガワが干渉してしまうため左右それぞれ15度ほど触れるかな程度でした。
股関節は腰のブロックごと可動するタイプ。
この構造に加えて前後方向の回転軸がかなり高めなため、脚を上げると胴が短く見えてしまいます。
膝は90度曲がります。
足首は横方向に加えて前後方向にも可動。
踵も大きく接地も優秀。背負い物に負けずしっかり自立してくれます。
横方向の関節位置がかなり高めですが、これは踵の大きさを確保する都合でした。
なんとなかった気もしなくはないですが…
実際に手に取ると写真の印象以上に上半身と下半身のボリューム差があって驚きます。
重量の差も結構あって「大丈夫か…?」と思うレベルなのですが、ちゃんと大丈夫なのが絶妙。
なんというか全体的に良い感じではあるのですが、関節にしても造形にしてもちょっとずつ気になるところがあって、詰めが甘いというか器用貧乏な印象を受けてしまいます。
個人的にはシージ以降、玩具版とアニメ版の折衷デザインな方向性で進んでいたのに、ここに来て急に玩具版に寄せた仕様になったことが一番気になりました。
これはこれでカッコいいのですが、アニメ版意識の頭部が良かったかなあ…
以上、レガシーユナイテッドよりサンドストームのレビューでした!
ようやくの立体化となったG1リスペクトのサンドストーム。
シルエットが大きく変化する2つのビークルモードと独特なスタイルのロボットモードが再現され、G1サンドストームらしいアイテムに仕上がっています。
変形玩具としては決して悪くない出来だと思うのですが、色んな面で引っかかる部分が多く、かゆいところに手が届かない印象を受ける内容でした。
テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用