雪の女王 第11話
「赤い靴」
あの赤い靴をモチーフにしたお話。
ゲルダは、前回クラウスの父に頼まれた膝掛けを届けようと家具職人のオルセンの家を探すが、またまた大きな町で迷ってしまっていた。
そんな時、靴屋のウインドウに飾ってある赤い靴を眺めていた少女カーレンと出会う。
偶然にもカーレンがオルセンの娘だった。
オルセンの家に着いたゲルダだったが、膝掛けを届けるべきおばあさんはちょうど亡くなった後だった。
オルセンは、腕もいいが人もいい職人で、そのせいもあってか貧乏だった。
そんな生活にうんざりしていたカーレンは、その夜家を飛び出しまた素敵な赤い靴を眺めていた。そこにフリース伯爵夫人が声を掛け、なんとその赤い靴をプレゼントしてくれる。
この段階ではものすごくこの伯爵夫人が怪しい。
いくら子どもがいなくて、カーレンが可愛かったからといって、それだけでプレゼントするものだろうか。何か裏がありそうな予感。
次の日、おばあさんの葬儀にカーレンはその赤い靴を履いて出席する。
出席者の人達はその不謹慎さにあきれる反面、その妖しい美しさに見惚れてしまう。
これから埋葬というときに、伯爵夫人から舞踏会への招待の使いがやって来る。
オルセンらの引き止めも聞かず舞踏会へ出かけていくカーレン。
ゲルダはなんとか連れ戻そうと伯爵家へ追いかける。
そこで、きれいに着飾り、舞踏会デビューを果たし、有頂天のカーレンだったが、おばあさんの葬儀を抜け出して来たことを知った伯爵夫人は、カーレンを罵り追い出すのだった。
絶対、伯爵夫人が何か企んでいると思ったのだが、たんにいい人だったとは意外です。
それも仁義に熱いというか、礼節を重んじるというか、実にいい人だった。
そんないい人に見出されていたのに自ら墓穴を掘ったカーレン。
それゆえか、赤い靴の呪いか雷雨の中赤い靴を履いたまま踊りつづけるカーレン。
落雷で木が倒れ下敷きになる瞬間、父のオルセンに助けられるカーレン。
赤い靴はその時脱げ、オルセンの命とともに燃え尽きてしまうのだった。
結局、弟妹たちはバラバラに引き取られることに。
カーレンはその後弟妹と一緒に暮らすために、真面目に働き始めるのだった。
真面目に語れば、幸せは人それぞれ。身も蓋もないことを言えば、自分の分をわきまえろって話しだよね。なんか貧乏人は夢なんて見ないで働けって言われているみたいで虚しい話だった。
カーレンの行動は確かに礼を失した自分勝手な行動だったけど、運なんていつどういう形で来るか分からない。カーレンはあのときがその瞬間だと思っただけだし、強いて言えば伯爵夫人の性格に気づけなかったカーレンのあせりなのかもしれないが。
小田和正/そうかな
エンディングテーマ「大好きな君に」も収録の待望のアルバム
あぶない刑事 VOL.1
あぶない刑事 VOL.2
仲村トオル出演作。DVDで復活。
あのルパンコンビ(山田康夫さんと増山江威子さん)がストーリーテラーを演じた名作アニメもちろん雪の女王も収録
世界名作童話 アンデルセン物語 DVD-BOX(1)
| 固定リンク
「雪の女王」カテゴリの記事
- 雪の女王 第36話(最終回)(2006.02.13)
- 雪の女王 第35話(2006.02.06)
- 雪の女王 第34話(2006.01.29)
- 雪の女王 第33話(2006.01.22)
- 雪の女王 第32話(2006.01.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>なんか貧乏人は夢なんて見ないで働けって言われているみたいで虚しい話だった。
確かに、あれが人生たった一度のチャンスだったとしたら、あせってしまっても仕方ないと思います。だってあの赤い靴を何の苦労もなしに手にいれることが出来る人もいるのに、それにあこがれて礼節をわきまえなかったからといってあんな天罰が下るなんて、ちょっとひどすぎると思います。
投稿: 湯茶人 | 2005年8月 1日 20:21