先日、久しぶりに社会人駆け出しの頃に出会った子のお母さんとメールのやりとりをしました。
離れて10年以上経つけれど、変わらずお互い、どうしてるかな…と考えていたこと…
嬉しく感じました…。
自分の人生でかけがえのない出会い。
体重700gほどで生まれ、生まれてすぐに右目を失い…、そして右手も失い…
その子とお母さんに私が出会ったのは生後6ヶ月の頃。
訴えた方がいい…とか周りから言われて色々悩むお母さんに気づいてはいたけれど、何も言えず…
ただただ、その子と楽しく遊び、たくましく成長していることを見せることしかできなかった…
お別れの時にお母さんからいただいた手紙には…
「頑張れと言わずに応援してくれたのは先生だけでした。どの先生よりも一番大好きでした。」と書かれていました…
お母さんに対して何もできない自分が情けなく感じていたけれど…
これでよかったんだ…と…
家族との寄り添いかたを考える出会いでした。
今は、その時とは違う仕事で、違う立ち位置で、たくさんの子どもたち、そしてその家族と関わっている。
一人ひとり、個性があり、バックボーンも環境も違うから、どうしたらいいか、自分に何ができるか、見えなくなることがあるけれど…
一番大切なのは、そこに子どもがいることを忘れないこと…
この世に生まれてきたことを、そして成長していることを一緒に喜びたい…
その子のお母さんからの手紙には最後、こう書いてありました。
「最近、ようやく、しおりはしおりなんだから!と思えるようになりました。なにより可愛くて可愛くて…」
真に子どものとこで一緒に喜んだり、悲しんだり…
「寄り添う」ってそういうことなのかな…と思ったりしています。
学校で保護者に寄り添って…とよく言うけれど…
ほんとに難しいなぁって思う。