【猿漫】『サルまん』製作快調!?

『サルまん』の製作進行状況ですが、現在までのところは一応順調に推移しております。とはいえスケジュールを確認したら締め切りまであと１週間ちょいしかなくガクゼンとしてしまいました。

●名称　『サルまん　サルでも描けるまんが教室　２１世紀愛蔵版』（全２巻）

●題字　平田弘史

●判型　Ａ５判ソフトカバー箱入り（結局Ａ５になりましたが、箱入りで愛蔵感を出す一方、ソフトカバーで読みやすさも追求しました。）

●定価　各１６００円（やや高いですが紙質とボリュームは過去最高ですのでお許しください。非常にいい紙を使いましたのでツブレもなく印刷できるはずです。ただし本の厚みが前より薄くなったのは驚きましたが。でも２冊で４６ページも増えてるんですよ）

●発売　８月２８日

●今回新たに収録する作品

▲「サルでもバンドやろうぜ！」

竹熊と相原と相原の兄貴がバンドを組んで「イカすバンド天国」に出演したときのドキュメント漫画。相原くんの兄貴は本当にバンドやっててイカ天にも出演したことがあるのだ！

 ▲「まめカラ・広告漫画」

エプソンが昔「まめカラ」というハンディカラオケ機を発売したんですが、それの広告漫画で、スピリッツの臨時増刊号に掲載されたもの。もちろんエプソンからの発注で、全１０ページだが竹熊だけで税引き９０万円ももらったという、過去最高ギャラの仕事であります。しかし冒頭、竹熊と相原が実は共産主義者であったという衝撃の事実が判明する問題作。今読み返しても、なんでこのネームが通ったのか理解できません。

 ▲「サルでも描ける朝日のようにさわやかに」（上野顕太郎）

上野顕太郎氏が我々に無断で描いた『サルまん』のパロディ作品。まあこっちもパロディするのに作者に断りなんか入れないからお互い様ですが、あまりによく出来ているので今回強制的に収録。

▲「イヤ～ンＨの助・第一話」（小宮政志）

『サルまん』の付録として、「ご自由にお使いください」とのことで著作権をあえて放棄した１年分の漫画のネタ（イヤ～ンＨの助）を載せたのですが、その８年後くらいに小宮政志くんが本当にマンガ化してしまいました。『コミックＧＯＮ』という短命に終わった雑誌にひっそりと載ったので、今回初めて知る人が多いと思われます。一応、事前に連絡はありましたが原作はフリーウェアでしたので、もちろんお金は頂いてません。ちなみに小宮くん、現在はＷＥＢアニメ『ウサライダー』の作者としてガンバッテおります。音楽はあの萬Ｚさん。http://www.realand.jp/usa_rider/

▲描き下ろし・『サルでも萌えるラノベ教室』（仮題）

今回最大の目玉。「萌え」企画が二転三転してこうなりました！　内容はネームの一部をちっちゃく載せますので想像してみてください。ネームは全部できてますが今週いっぱいでフィニッシュに持って行かねばなりません（できるか？）なお、当ブログでの「萌え添削」の成果もぶち込んであります。投稿してくださった方で、もしかすると一部、こちらに再録するかもしれませんのでよろしくお願いします（もちろんその際は別途依頼メールします）。

【あらすじ】マンガで日本を征服しようとした野望の二人だったが、担当編集の佐藤が新しくできたラノベ文庫へと異動になり、急遽、ラノベを書くことになった。しかしラノベの意味がよくわからない二人は……。

という感じです。これ以外にも過去に収録されたオマケは原則全部ぶち込んであります。それで今、オビの文章を考えて居るんですが、これに悩んでます。前の復刻のときは、こんなオビでした。

（祝）カンヌ映画祭グランプリ受賞！
「うなぎ」今村昌平監督おめでとうございます。サルまん著者一同

上巻のオビ文がこれ。ちょうど前の新装版が出た少し前、カンヌ映画祭で今村昌平監督の『うなぎ』がグランプリを受賞したので、それを祝してオビ文にしたものです。本の内容とはまったく関係ないのですが、なんとなく目出度いムードが出て自分では気に入っています。そういえば今村監督、お亡くなりになりましたね。この場を借りてお悔やみ申し上げます。

父　「サルまん」と「たまごっち」、どっちが大事なんだ!?
娘　「たまごっち」
埼玉県／木下さん親子

こっちも、ちょうど「たまごっち」が流行っていたからなんですが、今となれば古い感じですね。カンヌ映画祭はうまくいきましたが、こちらは今ひとつでした。

とまあ、こんな感じなんですけど、とりあえず上巻のオビは

「ＩＴ革命！」

で行こうかなと考えてるんですが、下巻のキャッチフレーズがまったく思い浮かびません。短くてバシッとパンチの効いたキャッチフレーズはないものでしょうか。