花組「ジュビリー」感想、ちょっと辛口
ようやく永久輝せあさん、星空美咲さんの新トップお披露目公演を観ることが出来ました。
お芝居「エンジェリックライ」の感想と生徒さんたちの感想は前に書きましたので、今日はレビュー「ジュビリー」に関しての感想です。
ちょっと辛口になりますので、大丈夫な方のみお進みください。
クラシック音楽満載、という前情報で、クラシック音楽大好き人間の私は観る前から楽しみに楽しみにしていました。
その期待があまりに大き過ぎたのか……
がっかり過ぎました。
クラシック音楽の良さがどこにも生かされていない。
器楽曲を無理やり歌にするため、言葉の意味とメロディーが合っていないし、
細かい音程に無理やりはめ込むために言葉の切れ方が変なことになっているし、
とにかく早口言葉を練習しているかのようにやたらと早口。
「くるみ割り人形」なんてその最たる物でした。
「月光」の場面の皆さんは本当に素晴らしかったのですが、
3楽章は早いパッセージと止まるところの羅列でダンスもワンパターンになっていました。
もっと段々盛り上がって、銀橋に出てきて最大に盛り上がる的な(ラヴェルのボレロとか)そういう演出が観たかった。
「戴冠式」のショパンの「英雄ポロネーズ」も全く合わなかった。
ただ忙しいだけで、中間部のオクターブの難しいところもオーケストラのピアノの方が一生懸命弾いていましたが(ただし、片手で弾くところを両手で弾いていた)荘厳たる「戴冠式」には全く合わなかった。
ベートーヴェンの交響曲「英雄」の方が良かったと思います。
唯一素晴らしかったのは、黒燕尾の「威風堂々」と新トップコンビのデュエットダンスのリスト作曲「ため息」
黒燕尾の「威風堂々」は流石宝塚、という感じで本当に素晴らしかったし、
デュエットダンスは初々しいお二人の初のデュエットダンスということで、美しいメロディーとピッタリ合っていて、うっとりため息が出る程美しかったです。
ここに出てくる楽曲たちはどれも素晴らしい名曲で、器楽曲で聴くと本当に素晴らしい曲ばかりですので、
今回はそれが生かしきれていなくて文句ばかりを言ってしまいましたが、気分を悪くされた方がいらっしゃいましたらお赦しくださいませ。
永久輝さん始め、花組の皆様は本当に熱演で素晴らしかったことは事実なので付け加えておきます。
これからの花組も楽しみにしています。
もしよろしければポチッと
どうぞよろしくお願い致します
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。