内田樹さんが戦争をしたがる安倍首相についてツイート。
AERAのエッセイには「戦争ができる国」について書きました。国家安全保障会議関連法と特定秘密保護法で、緊急事案については内閣総理大臣が「迅速・適切な対処」を指示することができ、その過程でどういう情報が上がり、何が議論され、何が決定されたか、僕たちは「かやのそと」になります。
2013-12-18 12:40:39たぶん「次の戦争」が始まるとき、それは「東シナ海沖にて某重大事案が発生し、内閣は迅速かつ適切な措置を講じ、ただいま交戦中」というニュースを「大本営発表」として聞かされるというかたちになるでしょう。
2013-12-18 12:42:01首相が戦争をしたがっていることは10月の自衛隊観閲式での式辞からもわかります。「『防衛力はその存在だけで抑止力になる』という従来の発想は捨て去ってもらわなければいけない」と彼は言いました。従来、抑止力は「相互確証破壊」をベースにして「存在するだけで機能する」ものとされています。
2013-12-18 12:44:24でも、それは核抑止力に限るものであって、通常兵器による戦争では「適宜行使することではじめて抑止的に機能する」と首相は考えているのでしょう。完全にアンダーコントロールにあり、好きなときに始められ、好きなときに止めることのできる戦争。非戦闘員が死なず、都市も破壊されない戦争。
2013-12-18 12:45:57始まると翼賛的世論が盛り上がって、内閣支持率が跳ね上がり、反政府的世論が抑圧され、軍事産業関連株価が急騰する、そんな「おいしい戦争」を首相は夢見ているのでしょう。
2013-12-18 12:47:08このような楽観的な戦争観はまさに68年間の平和がもたらした「平和ボケ」の産物という以外にないのですが、日本国民はまさに「平和ボケ」の重篤な症状として「戦争したい気分」に罹患している。
2013-12-18 12:49:18わずか二度の国政選挙で、それも「民主党にお灸を据える」とか「決められる政治」とか「ねじれ解消」とかいう日常語でだらだらと政治を論じているうちに、政治過程が日常生活そのものを脅かすところまで肥大化してしまったのでした。政治を日常感覚でコントロールできると思ったことの帰結です。
2013-12-18 12:52:07『GQ』取材だん。2013年はどういう年でしたか?というご質問。「デモクラシーが空洞化する、歴史的転換点であったことが何年か後にわかる年」とお答えしました。この予言、どうかはずれてくれますように。
2013-12-18 15:48:21猪瀬都知事が辞職するようです。事実関係そのものより、それについてまじめに説明責任を果たそうとしなかったこと(「忘れました」「勘違いしました」で逃げ切ろうとしたこと)で墓穴を掘りました。ほんとうに違法性がないと信じていたら、淡々と事実だけを述べるはずですからね。
2013-12-19 06:21:58出来事の意味というのは、それが起きたあとに、「どういう文脈に位置づけるか」「自分の作った物語にどれだけ多くの人をまきこめるか」という「後知恵」で半分以上決まります。それが政治力というもののかなりの部分を占めるようです。
2013-12-19 06:23:57都知事選が始まります。特定秘密保護法の国会通過以後最初の大きな選挙です。この選挙で、自民党公明党の支持する候補が勝った場合、官邸は「これまでのすべての政府の行動についての民意の直近の支持が確認された」と言い張り、「革命」はさらに加速することになるでしょう。
2013-12-19 09:31:13@hirakawamaru やだね。きっと知事候補には元五輪選手の参院議員あたり立ててくるよ。そして、「あなた、本気でオリンピックを成功させる気があるんですか、ないんですか」という踏み絵を都民に踏ませる気だよ。やだね~。見え透いているけど。
2013-12-19 10:12:18@hirakawamaru そうだね。「オリンピック成功のために最適な人を、国と二人三脚で仕事ができる知事を!」という大々的なキャンペーンで来るね、絶対。まさに「パンとサーカス」の実例として政治学の教科書にそのまま使えそうな状況になりました。
2013-12-19 10:21:27