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水路をゆく・第二運河 令和6年10月~12月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
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ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
画像は、クリックすると別窓・別タブで拡大表示できます(初期のものの中には、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
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当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、平成20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、平成21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
ツイッターアカウント「水路さん(@suiro_kun)」で、水路のことに限らずさまざまなよしなしごとを垂れ流しております。よろしければどうぞ。

【タイトル画像ほかの更新履歴】
【12月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。辰巳運河、辰巳桜橋を振り返って。令和6年11月24日撮影。
【11月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。日本橋川流頭部、小石川橋通架道橋を見上げて。令和6年10月27日撮影。
【10月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港、10号地埠頭西岸壁にて、近海郵船「しゅり」の舷側を眺めたところ。令和6年9月23日撮影。

11月24日の徘徊スナップ…2

(『11月24日の徘徊スナップ…1』のつづき)

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引き続き新芝運河のスナップを。テラスの手すりでまったりするユリカモメのカップル。埠頭や水上バス桟橋で、騒がしく鳴きかわしながら大群をなしている印象が強い鳥さんですが、運河畔で静かにむくむくとふくらんでいる姿も、風情があって可愛らしいものですね。

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新芝運河も南端近くなると、両岸にビルが立ち並ぶ人工の峡谷をなし、陽が射さず寒さが身に沁みる、冷え冷えとした水路風景に。暖かそうな陽光を浴びる右手の団地が、ちょっとうらやましくなりますが、他の水路にはない独特の景観は楽しいものです。

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新芝運河南端を出て左へ折れ、高浜西運河へ。名物「喰われるトラス」芝浦橋は、再塗装中なのか、南側半分をすっぽり養生されていました。後ほどご覧に入れますが、春海橋梁と似たような状態で「お揃いだね」と声をかけたくなるほど。

くぐりながら動画を撮っていたので(こちらをどうぞ)、近影がスナップできず、振り返っての一枚でご勘弁ください‥‥。

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高浜橋、すでに改架は済んだものの、東西に大きな足場と仮橋がまだ撤去されずにあり、橋脚も残工事があるのか、鋼矢板で囲まれていました。

水面に反射した陽光で、桁裏と鋼矢板のディテールがくっきり浮かび上がり、ちょっと幻想的な光景かも。幼いころから街場の川ばかり眺めていたので、鋼矢板には親しみがあるんですよね。

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高浜運河ほかとの五叉流一帯は、水鳥の群れが一面に浮いていて、冬の到来を感じさせる水路風景に。ホシハジロ、キンクロハジロあたりでしょうか、おなじみの顔ぶれが、今年も渡ってきてくれたのです。

直進したいので、そろりそろりと最微速で迫ったとはいえ、群れに突っ込む形に。当然ながらトリさんたちはおかんむり(動画はこちら)で、凄くイヤそうに逃げられてしまいました(泣)。
撮影地点のMapion地図

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日の徘徊スナップ…3』につづく)

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タグ : 新芝運河高浜西運河芝浦橋水辺の鳥たち

11月24日の徘徊スナップ…1

(『11月24日の船の科学館』のつづき)

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近場徘徊の道々でスナップしたあれこれを、以下何回かでまとめます。
穏やかな天候のおかげで、波静かな港内をプレーニングで滑るように横切って、芝浦東運河へヨーソロ。新日の出橋が陽射しに輝いて、遠くからでもよい目標になります。芝浦運河地帯を軽くお散歩してみましょう。

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芝浦東運河の入口北側には、日の出埠頭水上派出所が。おなじみの存在ですが、弊ブログでは登場頻度が少ないこともあり、記録がてら一枚。

他の水上派出所と違って、大きな建屋が占める埠頭のわずかな空所に、いかにも間借りしていています、といった感じの肩身狭そうな雰囲気なのがかえってそそられるものが(笑)。まだ新しそうなポンツン桟橋に隠れていますが、石垣護岸や骨材の洗い出されたコンクリートに、埠頭創設以来の星霜が感じられてよいものです。

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新日の出橋、日の出水門、ゆりかもめとくぐった先は、左手から首都高芝浦ジャンクションに至る高架がカーブして迫りくる、三角形の水路上空間。

この手狭な三角空間に、後ろから押されたらボチャンと運河に落ちそうなくらい、護岸きわきわに建っているビルが以前から気になっていたのですが、印刷屋さんなのですね。大きな窓もあって、水面を見下したら楽しそう。自分が勤めていたら、仕事が手につかないかも。

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狭水路の滋味を堪能したくなって、新芝運河へ進入。両岸にビルの迫る人工の峡谷とて、この時季は日陰で寒さが少々身に沁みますが、いい塩梅の狭さと、テラス化度が高い両岸が醸す魅力には代えがたく、最微速にしぼって前進。

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潮位A.P.+1.5m近くと高めなのも手伝い、テラスの床面が目の高さより下にあるのもさることながら、ここまで低めに設定できた理由が知りたくなります。外郭堤防と水門で守られているエリアとはいえ、感潮区間ですからね。

テラスの低さに加えて、護岸の天端近くが垂直でなく法面になっているのも、フネ視点で見て、柔らかく親しみやすい雰囲気を醸しているのでしょう。新芝運河の北端附近のみとはいえ、このタイプのテラスが採用されたことで、一帯のムードを底上げしたように思えたものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日の徘徊スナップ…2』につづく)

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タグ : 芝浦東運河新芝運河

11月24日の船の科学館

(『11月24日のフネブネ…3』のつづき)

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8月、「解体中の船の科学館と‥‥」で、足場がかかり始めたさまを眺めましたが、完全に覆われた状態はまだ目にしていませんでした。ウェブ上で写真をアップされる方が増えてきたこともあり、気になって寄り道してみることに。

第一航路上から眺めてみると‥‥ううん、何か異形な物体がヌッ、といった感じで木立の上にそそり立っており、いやでも目立ちますね。ウェブニュースでは、「建造中の宇宙戦艦みたい」と題した記事もありましたが、足場の様子からさもありなんと思いました。

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クルーズターミナルを迂回して、南側から。マスト・煙突の足場をのぞけば、本体を覆った広大なパネルの色だけが目立つ、モノトーンに近い光景。

過去に目にした、足場がかかったことで「ドット絵」化した橋たちのような、ユーモラスな雰囲気を予想していたのですが、一見して思ったのは、完全に養生されたことで、むしろ"フネ"としての形が際立って、もの悲しさもより濃厚に感じられたということです。

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特にもの悲しさが漂っていたのは、この船橋周りですかねえ‥‥。他にくらべて、ディテールの凹凸が細かく、この下にある建物の形をなぞっている感じがしたからでしょうか。

船橋のトップにぽつりと、レーダーだけが覆われずに取り残されていたのも、寂莫感をいや増したのかも。このレーダーが写した画像を、船橋のモニターで見ることができたっけ‥‥。

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マスト上の展望台があるあたりをズームで。白く見えるのは壁の一部かしら、と思っていたのですが、後でよく見ると角度もおかしいし、取り外されて足場の上に置かれた、鋼板か何かの化粧パネルなのでは‥‥と想像。当たり前ながら、着々と解体が進んでいるのですね。

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例によって、桟道をくぐってから仰いだ一枚を。一面張り詰められたパネルが陽光に輝いて、ちょっと息を吞むような、威容といっていい眺め‥‥これも、船の科学館のカタチあればこそでしょう。

いうなれば今しか目にできない、貴重な光景には違いありません。解体が進んで、日を経るに従い足場が低くなり、これがすべてなくなったとき、喪失感はいかばかりでしょう‥‥。先日紹介した煙突同様、空が広く感じられてしまうんでしょうねえ。
撮影地点のMapion地図

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日の徘徊スナップ…1』につづく)

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タグ : 船の科学館有明南運河東京港

11月24日のフネブネ…3

(『11月24日のフネブネ…2』のつづき)

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春海運河を北上中、豊洲にもやう魚介運搬船「第五八幡丸」を通り過ぎざま一枚。

黄色いシートに覆われた巨大な電纜リールみたいなものが目について、一瞬本船に積まれているのかな? と気になったのですが、よく見たら桟橋上の設置物でした。防油フェンスか何かでしょうか。

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おなじみ木村造船所前。不燃ゴミ運搬のバージ「中島第三〇号」、長い間ここにもやわれたままで、最近は傷みも目立つようになってきたんですが、いよいよ廃船かしら‥‥。

都内各所で行われていたゴミの艀輸送も、もはや三崎町中継所発の神田川航路のみとなり、曳船・バージともに活躍の場がぐっと狭められてきたので、寂しいですが、こうした光景もうなずけるものがあります。

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木村造船所の建屋内では、都港湾局の監視船「みやこ」が上架中でした。平成27年12月、墨田川造船本社前で新造時に出会ったことが思い出されました。

中央にスリップウェイを備えた、特徴あるトランサムが目を引きます。舷側、喫水線下とも汚れが目立っていて、ガンネルにめぐらされていたフェンダー類も取り外されていたので、全体を再塗装するのでしょう。

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さて、恒例の墨田川造船本社前は‥‥。おお、「とねかぜ」に続いて、同型艇「せきかぜ」が進水、艤装に入っていました!

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完全に日陰に入ってしまいましたが、「せきかぜ」を側面から一枚。一つのタイプが続々と進水するさまを目にすると、いつもながらこう、ワクワクさせるものがありますよね!

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日の船の科学館』につづく)

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タグ : 春海運河東雲北運河巡視艇墨田川造船

11月24日のフネブネ…2

(『11月24日のフネブネ…1』のつづき)

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港内を横断し芝浦東運河から、芝浦運河地帯へ入ってみました。東京ウォータータクシーの根拠地である芝浦2丁目の桟橋では、乗り組みさんが艇に出入りして、出港準備中の様子。テラス上の桜が紅葉して、イエロー一色の船体とコントラストをなしきれい。

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京浜運河、湾岸署水上安全課の警備艇溜でのスナップ。点検なのか、女性職員が舵をとるインフレータブルが、「すいせん」に接舷して何やら作業中。皆さんリラックスしたいい雰囲気が伝わってきて、警備艇隊の日常を垣間見た気分になれたものでした。

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おなじみ海洋大品川キャンパスのポンド。4月に通りがかった際、実習艇「ひよどり」がうまく撮れなかったリベンジをしようと思ったのですが‥‥。う~ん、船尾が切れてしまいました。もっと近づかないと、全体像は難しいのですね。

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あら、角度がよかったのか、こちらはちゃんと全体が撮れた‥‥。平成2年進水の先代「ひよどり」。船体規模や甲板室の構成など、よく似ています。もう引退したのでしょうか?

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京浜運河北口といえば、ヌシと呼んでもいい過ぎでない「レディ・クリスタル」にご挨拶。敬意を表しあえて「老嬢」と呼ばせていただきますが、手入れが行き届いた変わらず美しい外観、スタッフの愛情が想われて惹かれるものが。桟橋上には多くの人影があって、出港が迫っているようでした。
撮影地点のMapion地図

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 芝浦運河京浜運河警備艇

11月24日のフネブネ…1

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11月24日は朝の気温7℃と、いきなり真冬が訪れたような寒さでしたが、風は極めて穏やかでよく晴れ渡り、日中は14℃前後と暖かでした。水路行には絶好の季節到来であります。

曙運河を南下していたところ、港湾局の監視艇「いそしぎ」が航跡に入ってきました。空も水面も青く澄んで美しく、冬の訪れを実感させるものが。豊かな陽光に、フネブネへカメラを向けるのも楽しくなってきます。

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曙運河を出て、墨田川造船辰巳はいかがと右手に目をやると‥‥おお、ドックの規模からするとちんまり小型に見えますが、赤い入渠艇がいますね。消防艇のようです。

トランサムには「ちどり 市川」、見えづらいですが舷側には「ICHIKAWA CITY FIRE BUREAU」と大書きされていて、東京のそれとは違った華やかさ(?)があります。

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浮きドックの窓から、文字通りかいま見るしかないのですが、船首にはぐっと盛り上がったようなラインのブルワークを備え、なかなか個性的な風貌ですね。

検索してみたところ、市川市消防局のツイッターアカウントがヒット。何と、11月21日付のツイートに、入渠中の姿をとらえた写真がアップされていました。中間検査による入渠だそうです。

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艤装桟橋には、すでに本社前で顔なじみになったモザンビーク向け巡視艇「Quionga(キオンガ)」がもやっていました。いよいよ引き渡し式典でも迫っているのでしょうか、陽光を浴びて輝く姿が誇らしげです。

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同じ場所から目線を転じれば、「あおがしま丸」を先頭に、辰巳埠頭にズラリと居並ぶ内航船たちの姿が。離島部への物流を担うフネブネ、なりは小さくとも頼もしい面々が、冬らしい抜けた青空の下憩うていました。
撮影地点のMapion地図

(令和6年11月24日撮影)

(『11月24日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 曙運河東京港消防艇巡視艇墨田川造船