「BOOKSCAN」のインタビューに応じた著名人に「出版広報センター」からお手紙が届く 111
ストーリー by hylom
謎のお手紙 部門より
謎のお手紙 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
ここ最近、書籍や雑誌の電子化を代行する、いわゆる「自炊代行業者」の是非についてが話題になっている。このような代行業者の1つ「ブックスキャン」のWebサイトでは、電子化について肯定的な著名人へのインタビューが掲載されているのだが、インタビューを受けた1人である三重大学の奥村晴彦教授のところに、「出版広報センター」なるところから自炊代行業者の事業は著作権法上違法の可能性の高い事業である、奥村氏がブックスキャン事業の賛同者もしくは支援的な立場に見える、という「忠告」的な文章が届いたそうだ(奥村氏のTweet)。同様の文章は同じくインタビューを受けている西田宗千佳氏にも届いている模様(Tweet1、2、3、4、5、6、7、8)。
ブックスキャンWebサイトの奥村氏へのインタビュー記事や西田氏へのインタビュー記事もご参照あれ。
出版広報センターとかなにか (スコア:5, 参考になる)
出版広報センター [shuppankoho.jp]
完全に同定はしないが、たぶんここなんだろうな。
いいたいことはわかった。
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Re:出版広報センターとかなにか (スコア:2)
既に、電子書籍に関しては、
著作隣接権ではなく「電子出版権」を作家との契約のもと出版社に与えることで話が進んでるのに、
あくまで自動的に付与される著作隣接権にこだわる組織のようですね。
まさか去年から更新してないんじゃあるまいね。
Re: (スコア:0)
暫定で開設したきりだったりして。 >サイト
団体としては書協 [jbpa.or.jp]の新着情報にプレスリリースやらリンクやらがあるので、
確かに存在しているものでしょうね。
# 実際にここが出した文書なのかどうかは情報不足なので何とも言えんですが。
Re:出版広報センターとかなにか (スコア:1)
今から100万年後には、我々が今使っている情報媒体は風化しなくなっており、
石版ぐらいしか情報として維持できているものがなかった。
そんな話を思い出しました。
Re:出版広報センターとかなにか (スコア:2)
5年から10年ぐらいで電荷が抜けて読み取り不能になるって話は聞いたことがあります。
記録が「自然蒸発」するとか言ってたかな。大容量で低価格のMLCタイプで記録を10年保持するのは
かなり厳しいような気がします。書き換え可能回数もメーカー保障値で同一箇所に5000回程度。
(とはいえ、以前は保証回数が数百回だったのに比べれば随分伸びたと思う)
さらに言うと、電源を入れて通電したところで、
メモリセルの書き換えを行わないと電荷の再チャージはしてくれません。
書き換えれば残りの寿命を削るのに、書き換えないと記録が蒸発してしまうのでタチが悪い。
SSDとかそのテのデバイスはウェアレベリングって手法でデータの書き換えを分散して行うことで、
できるだけ寿命を延ばしています。
> フラッシュメモリは通電しないと内容が揮発しますし
これは間違いでしょうね。
通電しようがしまいが、再度データを書き込まないと蒸発は防げません。
DRAMのリフレッシュと考え方は同じで、ただ記憶を保持できる期間がやたら長いだけ。
結局のところ、どちらのメモリも記憶方法は似たようなものなので。
このテのメディアにも「虫干し」 [kotobank.jp]が必要なのかもしれない。
大量の記録を管理するのって結構大変ですよね。
メディアの世代交代に合わせてバックアップ体制も変更が必要だし。
GIGAZINEのレポートによると、寿命の来たフラッシュメモリはこうなるそうです。 [gigazine.net]
裁判で決着付けろよ (スコア:4, すばらしい洞察)
違法の可能性が高いなら裁判で決着付けりゃ良かったのに和解しちゃったのは出版業界にも後ろ暗いところがあるからだろ。
そうじゃないのならこんな言葉尻をつかまえて個別に通達するようなみみっちいマネせずに広報すればいい話なんだから。
裁判ではっきりさせなかったところを出版業界側が勝手に作った協議会で線引きしようとしてるのはアンフェアにもほどがある。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130326_593242.html [impress.co.jp]
勝手にルールを作るのが許されるなら司法の役割が疑問。
だいたい和解といいながらも、手を引かなきゃ潰すといわんばかりの恫喝めいた条件じゃないか。
業界同士の力関係で争ったら新興であるブックスキャン業界が出版業界より弱いのは当然で、だからこそ司法で最後まで争うべきだった。
牽制なのか親切心なのか (スコア:2)
誤認されるかもしれないですよとお知らせしてくれたと考えるべきか
俺たちはどんなサイトのどんな記事でも目を光らせてるぞと考えるべきか。
流れ的には後者なんだろうけど、こういったもので目についた企業や個人には片っ端から何らかの親切なお手紙を送ってるんだろうな。
Re: (スコア:0)
物事を悪意的に捉えるのは良くありません
もしかして : うんこくいたい
だってただの親切であって
お前の性癖に目を光らせているぞ、という訳ではないのです
駄目だろうな (スコア:2)
今更、代行業に対しどうこう言うつもりはないけど、遠からず権利者側から問題視され
サービス廃止に追い込まれるでしょうね。
本質的に今まで問題になってきた代行業と大差ないんだから。
如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
Re:駄目だろうな (スコア:1)
とはいえ、
http://yro.srad.jp/story/13/03/26/0658258/ [srad.jp]
みたいな話もあるわけで、
代行業者が現行の『私的複製』から逸脱しているのも事実ですが、
スキャン後の本を破棄している(と主張している)以上、
本質的に本の売上には影響していないはずなのも事実ですし。
著作権者が納得できる落としどころに落ち着くかもしれません。
希望的観測で言えば、
最近ようやくまともに使えるようになってきた『まっとうな電子書籍サービス』
が広まることで、先細って消えていくんじゃないかなぁ、とか。
Re:駄目だろうな (スコア:2)
その「動き」は知ってますが、今のところ「話だけ」なんですよね。
制度化し合法的なサービスとして始めようと思ったら著作権法の改定は必須で
それが何年先の話なんでしょうねってことなんですよ。
(TPP関連で改定されるとの話もありますが、そのタイミングに合わせられるか…)
で、売り上げ云々に関しては、何かしらの手法でネット等への無制限な流出を
防がないと駄目でしょうね。
如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
相手を見て送っている? (スコア:2, 興味深い)
BOOKSCANのサイトを見たら膨大な数のインタビューが載っていて驚いた。
出版広報センターは見田宗介や上野千鶴子にも同じような警告を送ったんだろうか。
人が1枚1枚置いていけば合法なのか (スコア:2)
私的複製の部分を見ると、そのように読める。昔の袋貼りみたいな内職が可能かも。
袋貼り:http://yokohama-nakaku.com/nai/113_1.html
Re:人が1枚1枚置いていけば合法なのか (スコア:2)
Re:人が1枚1枚置いていけば合法なのか (スコア:2)
その割にコンビニのコピー機は野放しなんだよね。
Re:人が1枚1枚置いていけば合法なのか (スコア:2)
「公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器」ってコピー機は違うのか?
「暫定措置」として現在どういう運用がされているかが重要なところなんだが。
しっかりそのへん勉強してから出直しておいで。検索すればすぐ分かるだろう。
電子書籍をJASRACのように管理する方法が確立されたら結構影響が出る話だと思うよ。
印象操作なのか (スコア:1)
基本的に著作権というのは作家のものなので、例え利益に影響が出ようが出版社が口出しできる分野でないのに。
で、自炊代行が違法かどうかは、作家の意見次第というのが正しいはずなので、第三者が違法扱いしても意味がない。
ここで勝手に違法とか合法とか騒いでいる人もいるみたいだけど、それも無意味。
・著作権違反は親告罪なので「作家が訴えた」時にのみ始めて犯罪として成立する。
・作家が訴えてない段階(暗黙の許可)では警察や出版社も含めて第三者が何か言うことはできない。
・損害賠償は実際に発生した被害に対してのみ請求できる。
じゃあ肝心の作家はというと
・私の本は絶対自炊されたくない。紙で読んで欲しい
・どうでも良いけど、お世話になっている出版社や本屋の利益になる方が良い気がする
・本当は自炊代行しても構わないけど、出版社の顔色伺わなくちゃいけない弱い立場なので公には言えない
・勝手に自炊しても良い。自炊代行だって歓迎。
・俺も自炊代行使ってるけど何か?
くらい意見バラバラで統一が取れてるわけではない。
なので、自炊代行されたくない作家はすぐに訴えるなり、そこまでしたくないなら
内容証明で「私の本の自炊代行はいかなる者に対しても許可を出さない」というのを送るべき。
逆に自炊代行されてもかまわない作家は放置しとけば問題ない(暗黙の許可になる)。
#今回の件は恋愛に親がでてきて「俺の娘はこんな男のことを好きになるはずがない。
#こいつは強姦魔の可能性が高いので、こいつの友達にはなるな」と勝手に触れまわってるレベルに見える
出版社の社名を使わないのは賢い (スコア:1)
レコード会社が社名を使わず、ジャスラックを弾避けに使うのに似ている
たまにレコ協も使う
バカはそれに噛み付く
西田宗千佳氏 (スコア:0)
>同様の文章は同じくインタビューを受けている西田宗近氏にも届いている模様
西田宗千佳氏、ですね。
Re:西田宗千佳氏 (スコア:1)
とある編集長に「一号に4種類の名前を使うから原稿料の計算しにくい」と言われたことがあります。
………名前を間違えて掲載したあげく、それはヒドイです。
Re: (スコア:0, フレームのもと)
確認漏れでした。ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。
Re: (スコア:0)
修正が終わったらマイナスモデで沈めるのはスラド的に正しい行為だぜ。
なぜか指摘の方がゼロのままなのは意味わからんが。
メールでなく手紙 (スコア:0)
この辺が注目すべき点でしょうか
このつぶやきもjpgでなくpdfでアップしたら文句言われる?
ホワイトリスト方式でやったらどうだろう (スコア:0)
許可取った著作権者や、特定の作品のみを扱うようにして、代わりに書籍を宣伝する感じだったら、許してくれる人多いんじゃないかな。
断った人リストも作って、狭量の狭い人を晒してくれれば、読者は判断して購入する書籍を選択できる。
プライドや思想で反対する人は少数でしょうから、結局はどれだけメリットを出せるかでしょうね。
まぁ合法である自炊ですら、わざわざ背表紙に禁止するメッセージ入れる様な連中が居るので、権力関係上難しいのでしょうが。
Re:ホワイトリスト方式でやったらどうだろう (スコア:1)
そういう手もあるかなぁ……と思ってみたけど、
Jコミの広告無し版ってことになるのかな、その業者。
経営成り立たなそうですね……。
不快に思うのはなぜか (スコア:3, すばらしい洞察)
「自分の判断でBOOKSCANのインタビューに答えた」
という状況に対して、
「おまえは知らないかもしれないから、BOOKSCANについて忠告してやろう」
と言われたら、バカにされたと思ってもしょうがない。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:2)
参考までに聞いてみたいのですが、
というのは、具体的にどういう事象を指していますか?
BOOKSCANをはじめとして、自炊代行業者は、依頼者所蔵の書籍の断裁・電子化を代行しているに過ぎません。
紙の本が一冊この世から消え、電子化データが一つ出来上がる、それだけのことです。
まさか、自炊業者や依頼者がスキャンしたデータをネットに流してるとかのことじゃないですよね?
こちらは著作物の送信可能化権侵害ですから、(警察が本気出せば)現行法で十分取り締まれますし、自炊代行業者がいるからどうこうという問題ではありません。
電子書籍が売れないのが、本当に自炊代行業者のせいなのかどうか、今一度よく考えてみたほうが良いのでは?
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
あなたが引用している文章の前の段落には
って書いてあるから、権利処理をきちんと行った上で書籍の電子化を行う業者が存在できないほど自炊相場が安くなりすぎてしまったって事では。
たとえばJCOPY [jcopy.or.jp]に正式に複製を依頼すると1ページ80円料金を取られる。(JCOPYは諸外国の同種の機関と連携をとっているので、これは国際相場に較べて高いわけではない)流石にこれは無いとして、JCOPYの枠組みに乗らず、別途権利者と契約を結ぶにしても、当然コストがかかる。権利者がたとえ無料で複製を許可しても、権利者が無償で許可したと言う事を管理するコストがかかる。単著だったらこれでも済むが、共著だったりすると全員の許諾をとらなければならないし、雑誌などの場合はさらに権利が複雑になる。表紙のデザイナやイラストレータ、カメラマンなどにも権利は発生するので全ての許諾をとる必要がある。さらに古い本の場合、下手をすると権利者がいまどこにいるのか探すところから始めなければならなくなってしまう。
ちょっと想像しただけでもかなりコストがかかることが分かると思うけど、では現在はどうなっているかというと、自炊代行業者はそれらの権利許諾を丸ごと無視することであの価格を実現している。そしてその価格が相場になってしまっている。これは問題だよね。
これから合法的な事業を始めようとすると、合法に権利処理をしつつ、権利処理を丸ごと無視した業者に対抗できるように、消費者が許容出来るだけの価格差に抑えてやらないと事業として成功しない。これ、常識的に考えて無理。こんな商売に参入する企業はまず現れないよ。勝てっこない。
自炊代行…と言うより、データスキャニングによる簡易電子書籍で事業化を考えている所はかなりあったらしい。具体的に報道されて表に出ているものだと、以前愛読書カードを送ると、手数料100円で電子版が手に入るサービス [impress.co.jp]というのをある業者が提案してた。これは当然合法サービスで、発表されるときには既にいくつかの出版社が導入に前向きに動いていたらしい。しかし、これが発表された時のWebの反応では「これを使うならBookScanでやった方がマシ」という声が多く出た。出版社としてはこの時点で非合法なサービスと戦う事を強いられているわけで、これでもう結局勝ち目が無いとやめてしまった。今でも一応システムは生きているが、当初の目論見には到底及ばない感じになってしまっている。
電子書籍データを販売するのと同量の紙の書籍を購入すると言うサービスを考えたところがあった。(会社ごと無くなってしまって今はWebサイトもない)中小の出版社にとっては電子書籍販売は、販売量に較べて事務コストが問題になる。そこで紙を購入するという事になると、出版社は新たな電子書籍化に対するコスト負担が無く出来ると言うものだった。(正確には出版社は複製権に関する契約を新たに盛り込む程度の対応は必要だったので全く負担無しと言うわけではなかったようだけど)電子書籍を売るために紙の本を購入するというのは非常に馬鹿馬鹿しい事ではあったんだけど、出版社的にはこれも現実的なソリューションだった。実現に向けて動いていたらしいがこれも、現実的にはBookScanなどに勝てないと言う事で、結局頓挫した。
この他に、はじめから権利許諾を得た書籍に限定してサービスを開始していた場合、無能な反発を招かずに権利許諾は上手く言っていた可能性は十分にあるよ。少なくとも、このインタビューに応えている人々の書籍については、許諾を得る処理はできたわけだから。また、合法な事であれば、政治力のある大手企業が参画する事も出来たはず。その場合ならば例えば文化庁に働きかけて、供託制度をもっと使い易いものにするだとかそう言うアプローチも可能だったかもしれない。
自炊代行業者の本来は必要な権利コストを支払わない事で実現してしている価格が、合法的な市場の芽を摘んでしまってる面は確実にあると思うよ。あくまでも可能性の話とすればそれまでだけれど、純粋な電子書籍販売ではなく、紙と一緒に売ろうと言う動きには必ずこの手の話が聞こえてくるんで、影響は大きかったと思うな。
今蔵書電子化事業連絡協議会ってのが合法化の仕組みを整えよう [srad.jp]としている。とりあえず合法化するためには権利処理のコストを載せた適正な価格を設定しなければならないんだが、まずベースとして非合法な商売に対抗する価格で無ければならないと言う足枷がついてしまってるのはかなり頭の痛い問題だと思う。
簡単に試算すると書籍一冊権利処理コストだけで200円ほどかかるらしい。そこから権利者に10%支払われるとして、1000円の本を電子化するのに300円の権利処理コストがかかる事になる。(既にこの時点で、事務手数料の方が権利者の取り分よりも高いと言う状態になる)さらに自炊代行業者の取り分100円を加えると一冊400円という価格になる。これに乗ってくる業者はどれだけいることやら。(ここら辺は技術的にどれけ圧縮出来るかの検討は進んでいるらしいけれど)だからといって合法的な仕組みを完成させたからといって、非合法な業者は一斉摘発すると言う事にした場合、このインタビューに応えているような人達がどういう反応をするのかとか考えると本当に頭の痛い話なんじゃないかな。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:2)
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:2, 参考になる)
「知的財産権というものがどういうものか」
著作権法の理念は第一条にあるとおり
です。文化の発展に寄与することを目的とします。文化の発展というのは、著作者・権利者の権利を保護することだけでなく著作物の利用を促進することも含まれます。
その上で、権利を保護することによる効果と、著作物の利用を促進することによる効果を天秤にかけ、より社会にとって利益となるような制度とするのが著作権法の目的であり、そこで規定された権利・財産権が知的財産権(のうち著作権)ですね。
つまり、「知的財産権というものはどういうものか」という原点に立ち返ってみるならば、権利を厳密に保護することで得られる利益(文化の発展)が自炊代行という仕組みを取り締まることで失われる利益(文化の発展)より明確に大きいことがはっきりしているならば、取り締まられるべきでしょうか。
そこで元コメントで指摘されているのは
つまり、自炊代行業者が出てきたために実際に失われた利益を明確にせよというわけですね。手持ちの書籍を電子化することで書籍の所有者は実際に著作物の利用をしやすくなった、という明確な「文化の発展に寄与する効果」があるわけですから、それと引き替えになった(失われた)「権利者のダメージ」がはっきりしないことには議論がはじまりません。
というわけで、どういうものか考えてみたのですが、いかがでしょうか。
いいこと教えてやるよw (スコア:0, おもしろおかしい)
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
近代法は知らんが
> 1億人に利益があっても、1人の財産を侵害してはならぬのは近代法では常識。
であるなら検索エンジンもプロバイダキャッシュも研究目的も故障時のバックアップも複製権を侵害してはならぬはずですが、
わざわざ法律を改正してまで許可したのはなぜ?
a.現行法は近代法以前の古代法にもとづいている
b.近代法は時代にあっておらず現行法が適切
c.近代法でそんなことは言ってない
Re: (スコア:0)
知的財産権はいくらでも保証されて購入した本という財産はガンガン侵害されるってのはおかしくないか。
Re: (スコア:0)
そんな妄想を並べる前に電子書籍出版と出版流通の現状を調べてこい。
Re: (スコア:0)
はて。「知的財産法」という法律はないのですが、どの法律を勉強せよとおっしゃりますかね。
今回争点となっているのは知的財産関連法のうち著作権についてなので、著作権法を引いたにすぎませんが。
知的財産基本法(平成14年12月4日法律第122号)のことを言っているのであれば、
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
詭弁で逃げないで質問に答えましょうよ。
『自炊代行業者によって出版業界が大ダメージを受けた』
と断言するからには、信頼できるデータがあるんでしょう?
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:3, すばらしい洞察)
おっと、書き損じた。
正しく引用します。
>こいつら自分がやらかした事の重大さを理解してない。これらが出てきたおかげで日本の電子書籍はかなりダメージを受けた。今は各種権利処理を無視したおかげで、その分進んだような気がしているかも知れないが、長期的に見た場合、このような商売が出てきた事による損失は計り知れない。
かなりダメージをうけた
という情報のソースを提示して下さい。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
本来個人ではそれほど活発ではなかったはずの『自炊』(私的複製の範囲での書籍の電子化)が、
法の隙間をつくような自炊代行業者のおかげで、本来の範囲を超えて一般化し、
それによって、電子書籍を買ってくれる筈だった客が『自炊?』に流れてしまった。
とか?
そういう想像はできるんだけど、信頼できるソースがあるなら見たい。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
>それによって、電子書籍を買ってくれる筈だった客が『自炊?』に流れてしまった。
こんなこと考える人もいるのかな。
実際自炊でも自炊代行でもやってみてわかったけど、普通に電子書籍を買うよりもコストも時間もかなりかかるよ。
電子書籍は業者乱立しているから価格競争が始まってるし、なんだかんだで自炊データは自由に好きな端末や環境で読めること以外にメリットは少ないです。
>そういう想像はできるんだけど、信頼できるソースがあるなら見たい。
これを一切提示せずにごねてるだけなのがある意味証拠になるんでしょうね。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
そうか、昔(90年代)だとDRMはかかってない平のtxtで買えてたけど今はそうじゃないすね。
その頃買った書籍データは今でも読めるという素晴らしさ、あの時もっと買っておいたら良かった。
SONYとか楽天もそうだけどサービス止められると端末に何かあると読めなくなっちゃう。
電子書籍の実質的な価格はあちこちでバラつきありますよ。
いつもよく利用しているeBookJapanとRenta!でたまに比較してお得な方で読んでます。
チケット制のところ(Renta!とか)なんか細かく見ると他所とはけっこう価格が違ってるし、ポイントサービス付与(eBookJapan)とかまとめ買いでディスカウントとか期間限定がほとんどだけど安売り(安貸し?)もよくあるし長編だと1巻だけ無料もやってるし。
気に入ったら続きを買えばいいってのはなかなかいいね。
キャンペーに絡めて期間限定で無料公開される書籍もあるし。
いつまでも読めるという素晴らしき自炊データですが。
こないだはそれを保存してたマイクロSDカードが読めなくなって、なんとかデータ復旧したんですがどうしても一部復旧できないファイルがあった・・・
複数メディアへのバックアップは基本なのについ忘れてしまう orz.
これからはクラウドにもあげておこう。(そっちはそっちでセキュリティに多少不安が)
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:2, すばらしい洞察)
>#そしてまたこのストーリーには違法だとは決まってないら合法だという強弁が連なるのだろうなあ。
>#あたらしいルールを作るにはまず適法化してからだろ。
んなこと言ってるうちに没落したのがここ20年の日本だと思いますが違いますかね。
ホンダを世界的企業に飛躍させたきっかけであるカブ [wikipedia.org](自転車用補助ガソリンエンジンユニット)開発・販売当時に法の整備を待っていたのでしょうか?当時のホンダにそんな政治力があってから開発に取り組んだのでしょうか?
ソニーや東芝等日本電機産業がが80-90年代にEMIやコロンビアなどの音楽ソフト企業を買収して、世界的な音楽配信企業となる芽を育てながら
「あたらしいルールを作るにはまず適法化」するために少数の著作権者に同意されたしょぼい新しいサービスを小出しに展開して、
しょぼい内容に客が寄り付かず数年で撤退、を繰り返すうちに
サービスを始めても「どうせ数年で使えなくなるんだろ」という残念な期待感をもたれてしまい
(サービス終了後に新サービスへ購入済みコンテンツが引き継げないのも祟った)、
結局はApple/Amazon/Googleにすべてを持っていかれているのも、
こいつらが訴訟上等でユーザオリエントなサービスを始めたからでしょう。
#「まずはヤッてみて、合意形成は裁判所で」なアメリカ社会と
#「まずは空気読んで合意を形成してから、ベッドイン」な日本社会という違いもあるだろうが。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
その部分だけ見ると件の奥村氏って人がまぁ駄目なんだろうなぁって印象を受けるけど、
一連の流れを掴めないから 誰が悪なのか分からないなぁ、ってのが正直な感想。
だれか7byteくらいでまとめてくれないか。
// 著書一覧見る限り全く以てオデの人生には関わりなさそうな人だ (:>^
Re: (スコア:0)
あなたの人生に奥村先生が関わりなさそうなのはともかく、
> その部分だけ見ると件の奥村氏って人がまぁ駄目なんだろうなぁって印象を受けるけど、
この「印象」はどこから?
#2359156のTwitter引用のことをおっしゃっているのなら、これは西田宗千佳氏の発言ですよ。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
> あなたの人生に奥村先生が関わりなさそうなのはともかく、
:
> これは西田宗千佳氏の発言ですよ。
TeXかLZH形式のアーカイブ使ったことがあれば奥村先生との接点はあるでしょうしね。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
ごめん奥村氏ってあの奥村氏だったのね。知ってる知ってる。
くだんのtweetとは別人だと今気づいた。平に土下座。マジすみません
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:1)
この文章、送られた「」の使い方が、忠告文の特徴と似てる気がしますが。。。送られた団体の方のコメントですか?
Re: (スコア:0)
そういうことかっ!
やっぱり頓珍漢というか、空気読めてないというか。
さらりと「こいつら」を件の著作者から、BOOKSCANにすり替えてる所で、論理を超える何か強い意志が感じられますね。
別に彼らが実際に代行してる訳では無いのにね。
よく見ると、「こいつら」を「出版広報センター」とか「出版業界」に言い替えても意味が通りそうな所がかなり秀逸です。
そんなに文章上手いなら、本書いて、バンバン訴えたら良いのに。
最高裁判決が出ればもう誰も文句言ったりしないし、わざわざ本を購入する人だって少なくなるだろうに。
Re: (スコア:0)
> 違法だとは決まってないら合法だという強弁が連なるのだろうなあ。
まずは推定無罪の原則を勉強してから出直してこい。話はそれからだ。
Re:事実なのだから仕方が無い。不快に思うのは罪の意識があるから? (スコア:5, 参考になる)
横から失礼するが、著作権、推定無罪の原則。どっちも大事な法律の要素じゃん。
どっちも同じくらい大事だと思います。
そもそも、著作権者が自分の著作物をどう扱おうと誰も文句は言えない。
著作権者でもない人間が被害を訴える事は出来なかったと思うんだけど、あなたの国ではどうなの?
著作権者が自炊代行による複製オッケーって言ってんだから、本人達の著作物は許諾有りって事で良いんでしょ。
そんな当たり前な事より、以下の文のソースはよっ!
> こいつら自分がやらかした事の重大さを理解してない。これらが出てきたおかげで日本の電子書籍はかなりダメージを受けた。今は各種権利処理を無視したおかげで、その分進んだような気がしているかも知れないが、長期的に見た場合、このような商売が出てきた事による損失は計り知れない。
なんだか子供の時、親に「勉強しなさい」って言われて、「うっせ、今やろうと思ってたのに、やる気なくなった」って言ってたのと同じな気がする?違うか。
Re: (スコア:0)
論法も何も、推定無罪は近代法の基本原則なんだが。
まあ、この話で推定無罪という用語もちょっと違う気がするが。
狭義では刑法が対象だし。
ただ、近代国家では司法による判決が確定するまでは違法/適法は決定されないというのはわかる?