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▲新宿アルタ前で賑やかに「即位20年奉祝反対」と情宣
新宿での街頭宣伝の後、午後一時半から反天皇制運動連絡会が主催して、千駄ヶ谷区民会館で「民主党政権下の象徴天皇制~『リベラリズム』とナショナリズム~」と題した集会が行われた。いつものように40台もの天皇制右翼の宣伝カーがすさまじい騒音と罵声を浴びせかける中で、百十人の参加で会場は一杯となった。主催者を代表して新孝一さんが中国の習近平国家副主席と天皇会談をめぐって巻き起こった「政治利用」だという批判を取り上げ、「公的行為」というごまかしで「皇室外交」という違憲の政治行動を積み重ねてきた歴代政権を批判した。
パネル討論の発題者は太田昌国さん(民族問題研究)、浜邦彦さん(早稲田大学教員)、天野恵一さん(反天連)の三人の論客。
太田さんは「政権交代」情勢について触れながら、民主党については幻想を持ちえないものの、沖縄の米軍基地問題などで「何かが変わるかもしれない」という予感を持つのは当然であり、自分としては死刑制度、拉致問題が鳩山政権の下でどのような進展を見せうるのかについて関心があると語った。この政権の登場をチャンスと捉え、機会を生かして活用すべきという民衆運動が出てくることに一定の理解を示した太田さんは、しかし和田春樹氏や大沼保昭氏などが「韓国併合」百年の2010年にあたり「日朝国交正常化」「独島(竹島)問題の解決」と合わせて、天皇・皇后が韓国を訪問し李王朝の墓に詣でることを提案していることを紹介し、それが「謝罪」にあたるとはどのような歴史認識に基づくものなのかと、厳しく批判した。あえて天皇を持ち出すことで国家間の懸案を「解決」しようという思考法への異議である。
浜さんは、「自己責任」「自己実現」というネオリベラリズムに支配された大学の中で、若者の意識状況が極端に内向きになり、自分自身のことにしか関心がなく、社会と関わることに恐怖心を抱いている、と評価した。「新自由主義では経済がボーダーレスになるとともに国家の障壁は高くなっている。米国の入国管理に日本もならい、必要な移民だけ受け入れるというのだ。その中で国家の役割は福祉から監視に移行した。格付け・ランキング社会化し、就活では自己分析させる。その中では他人からの批判は受け付けず、乱暴な二分法しかできなくなっている。コミュニケーションのあり方も変化し、自分がどういうコミュニケーションを行っているかのスタイルばかりが意識され、コミュニケーションの内容は関係ない」。
このように語った浜さんは「『公共性』そのものが私企業化されているが、今こそ『みんなのもの』(コモンズ)としての『共』が問われている。『プレカリアートのつながり』が始まり、反貧困ネットも広がりを見せている。社会のほころびの中から異質なものがつながり、『コモンズ』の次元に至る可能性が見える」と語った。
天野恵一さんは、中国の習副主席の天皇との会見に対し羽毛田宮内庁長官が異例の不快感を記者会見で述べたことに小沢・民主党幹事長が激しく反発して政治問題化していることを取り上げ、「『朝日新聞』12月20日付に掲載された石川健治東大教授の発言は『象徴作用自体には実態体はない。だが、実体を連想させて人を動かす力がある』というものだ。しかし実体なき力とは何なのか。天皇が国民国家の象徴であるかぎり、政治的でないわけはない。それは一個の身体が国家の象徴であることの根本的矛盾であり、天皇の存在意義は政治的に利用されるためにこそある」と訴えた。
さらに戦後日本の「国体」としての日米安保という歴史的構造が、対中関係の比重の増大によって「対米自立」的傾向へと向かうベクトルが働き、一義的にはいかなくなっていることをも指摘した。
討論の中では、太田さんから天皇訪韓について大沼氏や和田氏が語っている内容で民主党が進んでいくならば、われわれの側の問題提起が右翼の「訪韓反対論」との関係でどのようなものになるべきかの検討が求められている、と注意を喚起した。また浜さんは若者たちが在特会的なものに動員される危険性について、「その場の空気を読んで周りに合わせる」という生き延び方との関係で指摘した。
民主党主導政権の中での「象徴天皇制」の今後について、民主党が追求する東アジア外交や、外国籍住民の地方参政権法案と、それに対する極右排外主義の危機感を含めてさらに論議を深める必要がある。
(K)
■反貧困でつながろう■http://
▲2009年1月4日の「派遣村デモ」
12/26-28 年末くらしの電話相談会
開催日時:2009年12月26日(土)-28日(月)10:00-16:00
電話番号:0120-414-052(よい正月)
お問合せ:首都圏生活保護支援法律家ネットワーク
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12/26-29 不安定な生活を強いられている仲間を支える年末相談行動
電話受付期間:2009年12月26日-12月29日 10:00-21:00
受付電話番号: 080-3499-3996 080-3499-3996
お問合せ:フリーター全般労働組合([email protected])
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12/27 四谷自由と生存の年末野菜市(東京)
日時:2009年12月27日(日)10:00-16:30
場所:自由と生存の家(地下鉄四谷3丁目駅3分)
お問合せ:自由と生存の野菜市実行委員会(090-8562-7953)
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12/27-1/3 第16次新宿越年越冬(東京)
日時:2009年12月27日~2010年1月3日の連日・午前11時集合
場所:新宿中央公園「水の広場」
お問合せ:新宿連絡会(mail:[email protected])
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12/27 ワンストップかながわ相談会(神奈川)
日時:2009年12月27日(日)10:00-16:00
場所:沢渡中央公園(横浜駅西口)
お問合せ:反貧困ネットワーク神奈川(080-3488-7522)
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12/27-1/4 扇町越冬越年闘争(大阪)
取り組み12月27日(日)~
集中期 12月29日(火)~1月4日(月)
大阪市北区・扇町公園
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12/27 年末相談テント村(山口)
日時:2009年12月27日(日)11:00-15:00
場所:防府市佐波公民館
お問合せ:年末相談テント村実行委員会(083-932-0465)
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12/28-1/4 東京都の年末年始の生活総合相談
フリーダイヤル 0120-874-505(9:00~22:00)
窓口が開設されます
28日まで ハローワーク、区役所・市役所、福祉事務所など
29日、30日 ハローワーク池袋・大森・足立・八王子・新宿(西口、歌舞伎町)
31日から1月3日 ハローワーク新宿(歌舞伎町)
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12/28-1/4 山谷/隅田川/上野(東京東部)野宿労働者越年・越冬闘争(東京)
12月28日(月)越年闘争突入:正午
山谷労働者福祉会館(台東区日本堤)-->その後城北労働・福祉センター前へ
12/28バザー、12/29-1/4 第36次寿越冬闘争(神奈川)
横浜市寿町(JR京浜東北線根岸線石川町駅北口徒歩5分)寿児童公園敷地内
お問合せ:寿越冬闘争実行委員会( 045-641-5599 045-641-5599)
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12/28-1/4 第35回名古屋越冬活動(愛知)
場所:名古屋市中村区・西柳公園(おけら公園)
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12/28-1/5 神戸・越年越冬活動(兵庫)
日時:2009年12月28日(月)-2010年1月5日(月) 10:00-15:30
場所:東遊園地南端(神戸市役所南)
お問合せ:越年越冬実行委員会( 090-6735-8138 090-6735-8138)
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12/29-30 ハローワークにおける年末緊急職業相談
相談窓口開設日・時間:2009年12月29日・30日 10:00-17:00
全国の年末緊急職業相談窓口一覧
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12/29-31 年末年始行動ボランティア募集(東京)
日時・場所:2009年12月29日-31日 連日9:00にハローワーク新宿前集合(歌舞伎町・職安通り)
お問合せ:年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会( 080-3432-9023 080-3432-9023)
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12/29-1/3 ふるさとの会越年冬祭り(隅田川での炊き出し等)
日時:2009年12月29日~2010年1月3日 8:30~17:00
お問合せ:ボランティアサークルふるさとの会/NPO法人ふるさとの会( 03-3801-0377 03-3801-0377)
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12/31 愛知派遣村相談会
日時:2009年12月31日(木)10:00-15:00
場所:一宮スポーツ文化センター (愛知県一宮市真清田1)
お問合せ:愛知派遣村( 090-1727-1920 090-1727-1920)
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1/6-1/11 尼崎越冬活動(兵庫)
日程:2010年1月6日(水)-1月11日(月・休)10:00-15:00
場所:橘公園
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■反貧困資料室■http://
「アパートで暮らそう!路上からできる生活保護申請ガイド」
定価1000円/B5版/140ページ
編集・発行ホームレス総合相談ネットワーク
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12月23日、「『生活保護申請を記録して逮捕って何だよ?!』─生存権を求めたA君は無罪だ─」集会が大久保地域センターで行われた。主催は、フリーター全般労働組合など実行委。
8月、大阪府柏原市の福祉事務所に生活保護申請に赴いた「ユニオンぼちぼち」の組合員A君が、保護申請の様子をビデオカメラに収めたことに対して職員は被害届けを出した。10月末に大阪府警は、A君を「職務強要」容疑で不当逮捕した。大阪地検は11月16日に起訴攻撃を強行してきた。
この弾圧は、行政の「水際作戦」と称する生保申請者への追い払いの横行を促進するものだ。ビデオ記録は、不誠実な対応を繰り返す福祉事務所に対して適切な市民監視の一環である。この弾圧を許してしまうことは、保護を求める行為を萎縮させ、行政機関の活動はますます不可視化してしまう。A君の奪還・無罪を勝ち取るために支援・連帯していこう。
不当弾圧を許すな
集会は、橋口昌治さん(関西非正規等労働組合「ユニオンぼちぼち」委員長)の報告から始まった。
【支援要請/転送転載歓迎】
A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
2009.11.28
「生活保護の申請をさせて下さい!」と泣く泣くカメラを手にしたA君を逮捕・起訴するなんてあんまりじゃないか!
A君の救援活動と無罪を勝ち取るための法廷闘争へのカンパをどうか宜しくお願いします!
【カンパ先】
郵便振替 00900ー8ー263985
加入者名 ユニオンぼちぼち(通信欄に「A君」と記して下さい。)
この件に関する問い合わせやメッセージは
hogohiwoageroアットyahoo.co.jp
(アットを@に置き換えてお送り下さい)までメールをお願いします。
10月27日朝、組合員であるA君は、いきなりやってきた大阪府警によって家宅捜索をされ、職務強要罪(※)で令状逮捕されました。
29日に送検、勾留延長もされ11月16日に起訴されてしまいました。
A君は福祉事務所から生活保護を受給していました。結果的に受給は出来ていたものの申請にあたっては大変な困難が伴った末の保護決定でした。
今年2月、ユニオンぼちぼちは世界的な金融危機以降悪化する雇用情勢の変化に伴い、生活保護の取得の仕方を学ぶための学習会を開催しました。
全国各地のユニオンの共通の課題として浮上してきた問題だと思いますが、労働にまつわる相談の解決の前にまずは生活の安定が必要であり、そのための生活保護申請のノウハウを組合員間で学習しようという試みです。
勤務先で散々社長に罵られた挙句に不当解雇に合い、組合に相談にやってきたことがA君と組合との出会いでした。
A君は労働法などを一生懸命勉強し、自分が争議の中心になって会社との交渉を行ってきました。
しかし生活面は安定したものと言える状態にはなく、生活保護を申請することになりました。
ユニオンぼちぼちは、生活保護の申請時における「水際作戦」といわれる福祉事務所の対応が問題だと考えてきました。
水際作戦とは、福祉事務所へ相談に訪れた人々に対し、申請用紙を渡すまえに職員が理由をつけて追い返すことにより、保護の件数を予め抑制しようという手法です。なんとか申請をして保護を受給できたとしても福祉事務所からの執拗な「指導」により保護打ち切りに合い、保護基準以下の生活を再び強いられていく人が少なくありません。
北九州市においては生活保護を打ち切られた男性が「おにぎりが食べたい」と書き置きを残して餓死するなど、全国で痛ましい事件が続発しています。日弁連によると、本来なら生活保護制度を利用できる経済状態にある人々に対しての実際の支給率はわずか9~19・7%ということです。
その大きな要因として、福祉事務所による申請への違法な拒否行為が挙げられています。
A君の保護申請は、こうした状況の中で行われたものでした。
本来、困った人のために相談にのり、サポートするのが仕事であるはずの福祉事務所の対応はとても冷たいものでした。
そのことにA君は不安を募らせていきました。そして残念ながら、当初の保護申請は却下されてしまいました。困ったA君は再度申請を行おうとしましたが、福祉事務所は素直に取り合ってはくれません。
やむにやまれず自分の部屋からビデオカメラを持ってきて、福祉事務所の職員に訴えました。
「生活保護の申請をさせて下さい!」
2ヵ月半後、この時の行為が職務強要罪の容疑にあたるとされ、A君は逮捕されました。
しかし組合員が一緒に福祉事務所に話に行くと保護が支給されることが決まり、逮捕までの2ヵ月半の間A君は無事に保護生活を送っていました。逮捕の2日後、ユニオンぼちぼちの大阪事務所が家宅捜索されました。念のため付け加えておきますと、生活保護を受給する資格がないのに恐喝して違法に受給をしたという容疑ではありません。その証拠に現在も保護は廃止(取り消し)ではなく、逮捕・勾留による停止という状態になっています。
職員の冷酷な対応を受け、やむにやまれずカメラを回しながら訴えたことが容疑とされているのです。
その後、その映像が公開さたことはありません。
勉強熱心なA君は逮捕前、生活保護を抜け出すために国の新しく始めた職業訓練制度を使い訓練学校に通い始めていました。
入学のための選考試験は簡単なものではなく、時には落ち込むこともありました。
しかし何度かの不合格を乗り越え、ようやく入学することが叶ったとき、私たちは手を取り合って喜んだものです。
資格取得を目指して学校に通うことはA君にとって生きる張り合いになっていました。
身近で様子を見聞きしてきた私たちは、その生活がとても大切なものであるということを感じていました。
しかし、ようやく安定して学校生活に通えるようになった矢先に、突然逮捕されてしまったのです。
A君は無実です。逮捕・起訴・勾留によって学校生活もメチャクチャにされてしまいました。
このままではA君は出席不足による退学処分になってしまいます。
私たちはA君の即時釈放を求めています。
そして裁判では必ずA君の無罪を勝ち取らなければなりません。また、この事件で有罪の判例を出させてしまったら、労働運動や社会運動においてビデオカメラを使うこと自体が抑制される恐れがあり、到底容認できるものではありません。
心を寄せてくださる皆様には、未曾有の失業の嵐のなか大変心苦しい限りではございますが、この闘いへのカンパを寄せて頂くようお願い致します。
※職務強要罪とは、公務員に対して、「ある処分をさせる目的」、「ある処分をさせない目的」や「公務員の職を辞させる目的」のいずれかをもって、暴行または脅迫を加えるというもので、「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」という重い罪です。
私たちはA君の言動が犯罪にあたるという見解を容認できません。
『Anti20 第7号』
Anti20 第7号 〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!え~かげんにせーよ共同行動
http://www.ten-no.net/anti20s/
【7号/目次】
[1959→1989→2009][対談]桜井大造(野戦之月海筆子)・池内文平(独火星)「一九八九年、キミは逝き、ぼくらは行く──テントの想像力をめぐって」
[1959→1989→2009]太田武二(命どう宝ネットワーク)「在日沖縄人運動の20年」
伊藤晃(日本近現代史)「『天皇の行為』の拡大を正当化する論理──園部逸夫『皇室法概論』」
天野恵一(反天皇制運動連絡会)「あれを書いた、当時の青年作家──『パレード』投石から五十年」
高橋寿臣(反天皇制運動連絡会)「11・12全国集会・銀座デモ 全国の仲間と共に、意気軒昂と闘い抜く!」
中川信明(靖国・天皇制問題情報センター)「突出する東京都の祝賀事業 共同行動でまたまたまた抗議文を提出しました」
よびかけ団体から(京都『天皇制を問う』講座実行委員会)
コラム「鳥の目・虫の目」(鳥もの蝶)
共同行動から(中村ななこ)
主に首都圏で活動している様々なグループ・個人が集まり、「式典」当日に向けて横断的に、多彩な行動を積み重ねていくことをめざしています。
共同行動のニュースとして『Anti20』を創刊しました。ぜひとも定期購読をお願いします。
私たちは、このニュースを、たんなる集会の宣伝や、共同行動のアピールの手段にとどめず、読み応えのある、それ自体が相対的に自律した反「奉祝」のメディアとしていきたいと思っています。
12月まで毎月月末刊行、A4判16ページ、8号分2000円(送料とも)。一部200円でばら売りもしますが、確実に入手するため、ぜひぜひ、定期購読を申し込んで下さい。0号からお送りします。
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▲11.12デモ
<共同行動から>
「奉祝式典」は終わった。でも「次」がある?
中村ななこ
さぁ、私たちの行動も、いよいよ大詰め。自民党および超党派の国会議員は「在位20年」当日の11月12日を「祝日」とする法案を10月末に出す予定で調整をしたようだが、結局民主党との最終調整がつかずに提出断念。やったねぇ~! 当日が祝日にならないというのは、「国民こぞって」祝おうとするもくろみが崩れたということだ。まぁ、私たちの運動の成果とはちょっと言いにくいが、それでもめでたいことではある。それでも一抹の不安。休みになることを前提に、当日の行動を組んでいたわけだし、勤め人は休みを取らねばならず、行動に参加する人もグッと減るんじゃないかと思われ……。お天気も悪そうだし……。加えて12日にはオバマ米大統領の来日が決定し、東京の中心部は厳戒態勢になることも予想された。結局、オバマの来日は一日ずれたが、警備はかなりのものだった。
同時に、閣僚委員会では政府の側から来年度予算に普天間基地「移設」関連経費を盛り込み、辺野古の環境アセスメントの作業を続けることも提起された。「五月までに確定」という案が社民党の反対によって確認されなかったものの、「辺野古移設」関連予算やアセスの継続が政府によって提示されたことは、今日の力関係の反映でもあり、したがって「普天間閉鎖・辺野古断念」を実現するためには、「本土」での沖縄と連帯した闘いがいっそう重要になっていることをあらためて確認するものである。いまや「普天間・辺野古問題」は情勢に焦点であり、自公政権を打倒した労働者・市民の闘いがいっそうの飛躍を勝ち取れるか否かの試金石となっている。
閣僚委員会が開かれたこの日の午後六時半から「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない緊急集会」が平和フォーラムと辺野古への基地建設を許さない実行委員会の呼びかけで開催された。
東京・永田町の星陵会館で開かれた集会に先だって、辺野古実は首相官邸前での行動を行い、168人が結集した。集会では沖縄からヘリ基地反対協共同代表の安次富浩さんが発言し、「今日の委員会の結論では納得できない。アメリカの顔色をうかがうような姿勢ではだめだ。もう辺野古には作れないことを示すべきだ」と檄を飛ばした。許すな!憲法改悪・市民連絡会」の高田健さんは、「マスコミなどで使われる『外交の継続』という言葉はまやかしだ。密約に示される日米外交のあり方を継続していいわけがない。政権が替わったのだから従来の外交が変わるのは当たり前だ」と訴えた。
▲辺野古実の行動
星陵会館での集会は、予備の椅子を出しても足りず、ついにロビーのTVで集会を見ることになった人も出る盛況で、六百五十人の超満員となった。平和フォーラム副代表の藤岡一昭さんが主催者あいさつ。藤岡さんは「沖縄の闘いが日本がどう変わるかを問うている」と語り、この間の「米軍再編」をめぐる経過を報告し、「今日の閣僚委員会は対米交渉のスタートだ」と強調した。
続いて民主党の平岡秀夫衆院議員、社民党の重野安正幹事長・衆院議員があいさつに立ち、「県内移設」を絶対にさせないとの決意を語った。山内徳信参院議員(社民党)、渕上貞雄参院議員(社民党)、又市征治参院議員(社民党)、吉泉秀男衆院議員(社民党)、服部良一衆院議員(社民党)、中島隆利衆院議員(社民党)、近藤正道参院議員(社民党)瑞慶覧長敏衆院議員(民主党)が一言ずつあいさつした。
次に沖縄からかけつけた二人が登壇した。安次富浩さんは「最初は連立政権の沖縄政策に期待したが、岡田外相の姿勢の変化や防衛省の代弁をするだけの北澤防衛相の発言にはらわたが煮えくりかえる思いだった。なぜ堂々と米軍再編見直しの対米交渉ができないのか。新政権は前政権のツケを踏襲する必要はない」と語った。さらに「今日の委員会の決定は一歩前進・一歩後退だ」と辺野古新基地予算計上やアセス継続の政府方針を批判した。
沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんは「新政権の成立とともに米国から激しい圧力がかけられた。米軍再編見直し、日米地位協定見直し、思いやり予算見直しが『反米三点セット』だというのだ。この闘いは民主主義を獲得し、属国的地位からの回復をはかる闘いだ。この間沖縄の基地問題は全国知事会、全国町村長会でも取りあげられ、伊波・宜野湾市長は、辺野古がどうあろうと普天間の部隊はグアムに行くことになっている、という米側の資料をもとに国会議員に働きかけている。1月24日投票の名護市長選で基地反対派が勝てば、自民党沖縄県連も基地容認の態度を変えることになるだろう」と述べた。
最後に、神奈川平和運動センターの加藤泉さん、全港湾の伊藤委員長、辺野古実から「うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会」の古荘斗糸子さんが連帯のアピールを行った。古荘さんは「安保ウィルス」に汚染されたマスコミを糾弾し、「不平等な日米関係なんかこわれた方がいい」と訴えた。
最後に平和フォーラム事務局長の藤本泰成さんが1月30日の「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない全国集会」(午後2時、日比谷野外音楽堂)への一万人結集で成功させよう、と呼びかけた。一月二十四日の名護市長選での稲嶺候補の勝利、1・30集会の成功をバネに「普天間基地閉鎖・新基地断念」を勝ち取るために全力を上げよう!(K)
この日、日本でも各地で世界同時アクションの一環としてさまざまな行動が行われた。東京ではメイク・ザ・ルール・キャンペーンが主催して「温暖化をとめるCOP15の成功を Make the RULE グローバル・アクションが行われた。代々木公園けやき並木通りには、この日、人力「エコタクシー」を先頭に三多摩各地をまわってキャンペーンした「三多摩アクション」の仲間など三百人が集まった。パレードは白クマ君を先頭に、ハチ公前広場を通って渋谷を半周した。「クライメート・ジャスティス・ネットワーク」に参加するATTACジャパンの仲間は、「社会を変えて温暖化を止めよう」の横断幕を掲げて参加し、「気候変動:北の先進国には歴史的責任がある」というクライメート・ジャスティス・ナウの声明を掲載したチラシを配布した。
COP15に参加した小沢環境相など日本政府代表は、米国・中国などの削減責任が明記されないかぎり1990年比25%減という鳩山首相の中期目標にとらわれない、という「条件付き」の立場に後退している。こうした日本の態度については潘基文国連事務総長も批判している。
「北」の資本主義諸国が「南」の途上国に負っている「環境債務」をはっきりさせることが必要である。この訴えは、環境を破壊し、貧困と暴力・戦争を作り出すグローバル資本主義の「システム・チェンジ」を意味するのである。(K)
NHK 土 PM9:00~10:00
全6回 11月14日~12月19日
HPアドレス http://www.nhk.or.jp/dodra/gaiji/
「人権侵害捜査」のオンパレード
このドラマは、日本で開催される国際テロ会議を前にして、日本にテロリストが潜入しているというCIAからの極秘情報のもと、日本の公安警察が暗躍するというものである。視聴者にテロの恐怖をあおりながら、盗撮、盗聴、スパイ、事件作り、違法逮捕などのあらゆる人権侵害を繰り返す(ただしメール盗聴はまだ出て来ない)。警備局長(石橋凌)は、官房長官(余貴美子)にさえも、今後、テロ情報を得られなくなるという理由で出所は言えないと話す。もしこの情報が公安の捏造だとしても国民には確認する術がないということだ。
つまり、公安が得意とするストーリー捏造を行えば国でさえも動かせるということである。このドラマは公安の中でも特に外事部を描いたものである。外事警察と一般の公安とは違い、外事警察は「エリート」とされ、一般の公安との確執もあるという。
12月4日、京都朝鮮第一初級学校(日本の学校制度で言えば小学校に当たる)に、レイシスト集団「在特会」ら11人が、朝鮮学校が隣接する勧進橋児童公園を「不法占拠」しているなどと言いがかりをつけて門前で騒ぎ、挙句に公園内のサッカーゴールを引き倒して、放送用のスピーカーのコードを切断して校門前に投げ捨てるという器物破損の破壊行為を働いた。
▲朝鮮学校側撮影の映像
この勧進橋児童公園は、朝鮮学校が地域住民の承諾のもとに50年以上に渡って使用されてきたものであり、レイシストのこの犯罪は、長年に渡って築かれてきた地域住民と朝鮮学校の共存・信頼関係を一方的に破壊するものである。
また、子どもたちの通う学校の前で騒ぎを起こすレイシスト集団に対して、駆けつけた警察は「まあ、まあ」となだめる(フリ)をするだけで、例によってレイシストのやりたい放題を放置している。最近では「市民の通報があるから」と集会中にも介入してスピーカー使用に文句をつけてくるおなじ警察がこの態度である。もはや警察は、レイシストの一方の共犯者だ!このレイシストの共犯者=京都府警に抗議の声を集中させよう!
・京都府警察に対するご意見・ご要望
http://www.pref.kyoto.jp/fukei/site/koho_k/iken_yobo/index.html
・京都府警察本部 広報応接課 広聴係
電話075-451-9111(代表)
東で西で凶行を繰り返すレイシストに対して、私たちも早急に地域を超えた連帯と対抗行動をさらに強め、あるいは大きく作り出すことが求められている。なお、このレイシストの凶行に対して、12月22日に京都市内で「朝鮮学校への攻撃を許さない!12・22緊急集会」が開催される(下記に呼びかけ掲載)。
No Pasaran! - ヤツラを通すな!
(F)
:::::::::::::
(転載)朝鮮学校父母の訴え
皆様
私は朝鮮第一初級学校に二人の子どもを通わせている保護者の金と申します。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが先日4日に名前を言うのも忌まわしいようなレイ シスト(人種差別)団体が京都朝鮮第一初級学校のすぐ前で騒乱を起こしました。
今まで生きてきてこんな腹立たしく悔しい思いをしたことがありません。学校の前で子ど もたちに聞こえるようにスパイの子どもたち!朝鮮学校を日本からたたきだせ!などと人 として信じられない暴言を拡声器の爆音をもって騒ぎ立てました。子どもたちはおびえて 、中には涙を流すこどもたちもいたそうです。
私が悔しい、腹立たしいと思ったのは、何もその団体に感じたことではありません。朝鮮 語のことわざに糞を避けるのは怖いからで無く汚いからだという言葉があります。私が本 当に許せないのはこのような事態が許されているこの社会の規律と良識に感じています。
腐敗しきった金融業界のトップが財務長官という国家権力にまで登りつめるアメリカ。「サブプライムローン」という強奪的金融を世界中にばら撒いて、べらぼうな成功報酬を得る金融業界のトップやそこから利益を得る政治家たち。銀行救済の名目でつぎ込まれた7千億ドルもの国費の行方もだれも分からない。強欲資本主義の実例がつぎからつぎにスクリーンに映し出される。
一方で、急激な利息の高騰でローン返済ができなくなり、マイホームから追い出される庶民たちも登場する。高利貸しによる差し押さえの手先として強制執行に当たるのは地元の保安官たちだ。完全に泥棒どものガードマンに成り下がっている。
こんなデタラメな時代は、レーガンに象徴される新自由主義がもたらした。レーガンは景気浮揚政策として金持ち減税や企業優遇政策をとる一方、当時最強といわれた航空管制官労組のストライキに対して大量解雇という弾圧を行った。たたかう労働組合に対する弾圧は、アメリカだけでなく、日本の国労潰しやイギリスの炭労弾圧など、どこでも新自由主義攻撃の号令となった。