最近になってMinipro TL866という安価なROMライタが出回っています。
このROMライタはUV-EPROMはもちろん、ここ最近の3.3V16bitタイプのEEPROMまで幅広く対応しています。流石に製品に利用できるような書き込み安定性を望む向きの品物とは言えませんが、素人の電子工作には重宝しそうです。私も購入してみました。 このROMライタ付属(別売り)のアダプタについて調べてみました。 今回紹介するのはTSOP48/SOP44と書かれたアダプタです。 2階建て構造で使用し、中間コネクタを介してTSOP32/40/48ソケット、SOP44ソケットを繋げて使います。ソケットのないTSOP32/40/48基板とSOP56基板もこのアダプタに使います。 TSOP48ソケット/基板、SOP44ソケットは各社16bitタイプEEPROMに対応し、SOP56基板はAMD AM29BL802CB,AM29BL16CB専用と思われます。 説明の都合上、中間コネクタの左側を "aコネクタ"、右側を "bコネクタ"とし、コネクタの左から1,2,...,23,24と番号を振ります。 まずはアダプタの回路図です。 このアダプタはATTINY14A(ただしマーキングが削られています)と74HC373が2つ載っています。 ATTINY14Aは(おそらく)認証用に、74HC373はアドレス(A0~A15)のラッチに使われているようです。 中間コネクタとこの上に載るTSOP48ソケット/基板とのピンアサインは1:1に対応しています。 全ての組み合わせにおける中間コネクタと端子の結合を表にしてみました。
なお "機能"の部分は設定するICの品種によって異なります。ここでは代表的なものを示しました。括弧で括ったものは特に品種による違いが大きな部分です。 TL866自体はVPP,VCC,GNDを含めてかなりフレキシブルに割り当てできるようなハードウェア構成になっています。つまり"機能"は固定ではありませんので、自作のアダプタを作る時にはまずVCC電圧や容量などから既定の品種から流用すべきものを選定し、そのピン配置を確認の上相当ピンに配線する必要があります。
by tri-chrome
| 2016-04-01 20:30
| TL866
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