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2008.10.02

10月2日午後2時までに提出された疑問と回答

 以下、本日10月2日午後2時までに提出された疑問と回答をまとめました。



今後の運用についての注意
 この記事掲載以降、中国が公開した画像に関する疑問と回答は、この記事のコメント欄に移動してください。
 1日単位で議論をまとめやすくするためです。以後、このルールで、議論を運営したいと思います。

 
 昨日の状況を見て、「疑問と回答」と「意見、感想」を本格的に分離することにしました。
 この件に関する意見、感想などは、しばらくの間前の記事のコメント欄に書き込んで下さい。コメント数が200ぐらいまで増えたなら、新しい場所を用意しようかと思います。

 以下、私なりのまとめ方をしているので、表現等おかしいところ、あるいは真意が十分に伝わる文章になっていない、という点がありましたら、指摘をお願いします。疑問のほうは、あまりに短く、意を尽くしていないものもあるので、その場合は私のほうでかなり内容を補っています。

 画像を捏造と感じる方は、どんどん疑問点を出して下さい。

 一応の回答が付いているものに関しても、さらなる回答を歓迎します。

 最終的にはFAQ(よくある質問と答え)を作成することができれば、と思います。


注意
 10月2日現在、回答待ちの疑問は以下の2つです。

●デブリ状物体の移動についてその3
Q:ハッチ内で運動していたデブリがいきなり飛行士の服から出現している。説明がつきません。視界外を巧みに迂回したのですか?(北上さん)

●デブリ状物体の見え方について
Q:気泡とされてるものに関して、このような見え方をするホコリには到底見えない。気泡のように見える現象があれば教えていただきたい。

 しかし、「●デブリ状物体の移動についてその3」は、質問自体が、画像のどの時刻を示しているかが明確になっていません。また「●デブリ状物体の見え方について」は、あまりに漠然としている上に「自分にはそうは見えない」という印象論になってしまっています。ともにこのままでは「答えようのない質問」です。

 これらについて質問者の方は、次のまとめをアップするまでに、質問の内容を補足し、明確にする内容のコメントを投稿して下さい。
 補足がない場合には、次回のまとめからこれらの2つの質問を削除します。







神舟7号における、船外活動の画像に関するFAQ(たたき台)(2008年10月2日木曜日版)

注記:論点整理のために、疑問提出者と回答者のハンドル名を入れてあります。また、まだ回答が出ていない疑問については、「★回答待ち★」と、書き込んであります。

 今回から、質問を章別にまとめてみました。別にまとめていた「通りすがり」さんからの質問は、内容別に分散しています。

 
第1章:動画像に写ったデブリ状物体について

●デブリ状物体の移動についてその1
Q:動画像に写っているデブリのようなものは、通常見られる宇宙遊泳中の宇宙飛行士の動きからは考えられないほど高速に移動している。これは何か。(えーとですねさん)

A:デブリの動きが速いことを不自然に思う人が多いようですね。
 「宇宙では重いものが軽々と動かせる」と考えがちですが、慣性は地上と同じなので、外力が加わった場合、重いものはゆっくり、軽いものは速く動く傾向にあります。
 船外活動を見慣れていない人にとって意外なのは、紙切れや綿屑のようなものが指で弾いただけで弾丸のようにすっ飛んでいく光景です。船外にこぼれたメモ用紙が餃子に見えたのもそのためでしょう。空気抵抗がないことと無重力の二つが関わった現象です。

 じゃあその速度はどうやって作られたかといえば、いくらでも考えられます。
 真空中の空気分子は、条件にもよりますが、音速近くになるのが普通です。秒速300mくらいですね。この流れを受けた場合、紙切れも相当な速度になりうるのです。
 宇宙服の皺やケーブル類がぴんと貼る時にも、相当な速度が生じます。身の回りで、たるんだ紐を引いていってぴんと張る瞬間、「ぶん!」と鳴ることがあるでしょう。その瞬間は、小さな範囲に非常な高速が生じています。そうした動きが軽いデブリを押すと、デブリはすっ飛んでいきます。
 鞭の先端が音速を突破して、空中で大きなクラック音を立てる現象をご存知でしょうか。

私自身が実演した動画があります
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm3062088

 私の腕の振りは遅いのに、鞭の先端は超音速になっています。「どう考えてもあんな速度ができるわけがない」とおっしゃる人は、無い知恵を絞ったにすぎません。
 神舟七号のデブリが実際にどんなプロセスで速度を得たかは、動画からは特定できません。しかし少なくとも二つのありふれた理由が考えられる。それなのにあえてトリックという特殊解を持ち出すのは不合理です。「オッカムの剃刀」というやつですね。

 なお、宇宙で小さなゴミが漂い出すミスは、ロシアでもアメリカでも普通にあります。秋山豊寛さんがソユーズに乗ったときも、ガラスの破片が船内に漂って問題になりました。どんなに頑張って掃除しても、1G下では見つけ出せないゴミが紛れ込むものです。(野尻抱介さん)

●デブリ状物体の移動についてその2
Q:動画像に写っているデブリのようなものは加速しているように見える。宇宙空間での等速直線運動には見えない。(IHIさん)

A:物体は加速してないです。視点の移動速度が大きくなっているだけ。
 接近する物体は視点の移動速度が大きくなりますし、広角レンズだとそれがさらに強調されます。踏切の前で通過する電車を観察してみてください。
 船外にあるカメラはかなり広角で、35ミリカメラ換算で24ミリくらいありそうな感じです。それを標準レンズの感覚で見て混乱している人が多いように思います。地球の輪郭の曲率も、そのために大きく見えています。(野尻抱介さん)

●デブリ状物体の移動についてその3
Q:ハッチ内で運動していたデブリがいきなり飛行士の服から出現している。説明がつきません。視界外を巧みに迂回したのですか?(北上さん)

A:★回答待ち★

●デブリ状物体の移動についてその4
Q:気泡の外観をした複数のデブリは何ですべて地球側に向かって飛んでいったのか。気泡が上に浮かんでいったからではないか(あさん)

Aその1:たしかに映像内ではっきりと確認できる複数のデブリは、すべて画面の下から上に飛んでいっています。
 しかし、もしもこの画面の舞台が水中であれば、そしてこのデブリが気泡であれば、気泡の描く軌跡は、すべてまっすぐに水面に向かって鉛直の軌跡を描いているはずです。従ってどの気泡も平行な軌跡を描くはずです。もしも気泡発生時に横方向の力が気泡にかかっていたとしても、気泡はカーブを描いて最後には水面に対して鉛直な軌跡を描くはずです。
 にもかかわらず、映像のデブリは、それぞれ異なる角度で画面の下から上に向かって直線の軌道を描いて移動していきます。これは、水中の気泡であった場合には説明のできない現象です。(三原さん)

Aその2:友人の画像解析の専門家に解析を依頼してみました。その結果は以下の通りです。

「 画像を見てみると、かなり沢山の物体がハッチから放射状に出ています。ニコ動の画像で簡単に確実に確認できるものだけでも10以上あります。これを泡とするにはあまりにも不自然です。

 個々の物体の軌道を見てみても、ハッチから放射状に、しかもブロックの中の圧縮ひずみを考慮するとほぼ等速運動をしています。ここで「ほぼ」といっているのは、物体の最大輝度を追っていて、重心を追っているわけではないためです。

 ついでに言うと、幾つかは遠ざかっているものもあって、それは見かけ上の速度が遅くなっていっています。
(例えば例の「餃子」の00:18:36から始まる部分等)

 特にニコニコ動画の中の1:06:08に写った物体はかなり細長いです。ここまで細長い泡というのは存在が難しいと思います。移動もほぼ等速運動です。1:58:04から見え始める物体はおそらくハッチの向こうからこちら側に向かってきている物体です。

 というわけで、デブリ状の物体の軌跡は、すべて地球方向に飛んでいったのではなく、むしろ放射状に広がっているとのことです。これは泡説を否定するものでしょう。(松浦晋也)

Qその2:しかし、プールか何かにはいることがあれば、試してみてもらえれば分かると思いますが、水中では気泡そのものが踊りながら、それぞれ少し違う軌道を取ります。コップに水を満たしてストローで息を吹き込んでもわかりますね。ですかから、複数のデブリが平行に動いていない状況は、水中の泡でもあり得ると思いますが。(えーとですねさん)

A:コップに水を満たしてストローで息を吹き込むという状況は、泡の動きを見る尺度が小さすぎると思います。いわゆる「泡疑惑」の3つの移動体は移動距離が十分大きなスケールでの話で、明らかに違う方向を向いてるということです。(マンドリルさん)

●ハッチから飛び出した紙片の動きについて
Q:ハッチを開けたときに紙片のようなものが飛び出すが、船内と船外にいくらかの圧力差があってもハッチは開くものなのか?または飛び出した理由は気圧差以外の何か?

Qその2:ハッチの縁付近で引っかかって向きが変わってるように見えます。なぜ右上にすっ飛んで行ってるんでしょうか?
この時外側のハッチは開いたままなので内側のハッチが開くはずもありません。どこから飛んでいく方向を変えるような空気が来たのでしょうか。(えーとですねさん)

Aその1:ひょっとして昔のSF映画とかにあったような、内外二重式のエアロックを想定しておられるのでしょうか。神舟7号は、そのような構造になっていません。
 神舟7号の場合、軌道モジュール全体を減圧してからハッチを開けています。ですから内側のハッチとかは無いでね。強いて言えば軌道モジュールとの間のハッチが内側のハッチになるかもしれません。 

ウェブの報道によると
http://www.china-news.co.jp/culture/2008/09/cul08092802.htm

>船内の気圧が2キロパスカルに下がると、飛行士が船外にでる条件が満たされる。

とあります。

 報道によると、今回の船外活動では、船内に気圧が残った状態でハッチを開けたそうです。
http://www.excite.co.jp/News/china/20080930/Searchina_20080930049.html

 神舟7号が船外活動を実施したのは27日。景海鵬飛行士は帰還船に残り、タク船長と劉飛行士は軌道船に移った。船外に出たのはタク船長ひとりだが、劉飛行士も宇宙服に身を包み、船内からタク船長を補助した。両氏によると、軌道船内部は狭く、ハッチの取っ手にはひとりしか力を入れることができなかった。かなりの力が必要なことは想定内だったが、地上のプールでの訓練とは異なり、船内に残っていた空気の圧力の問題などがあり、予想外に大きな力を必要とした。

 記事によると軌道船をエアロックとして使用。船内と船外に気圧による圧力差があっても、ハッチを開くことは可能だそうです。
 今回はハッチには一人で開けることができるが、かなりの力を要する程度の圧力がかかっている状態だったとのことです。

 2キロパスカル=50分の1気圧。ハッチを仮に50cm角の大きさとすると、そこには50キログラム重の力がかかっています。開けるには相当の力が必要です。実際にハッチを開けるにはかなり苦労している様子が動画像からもうかがえます。
 船内もしくはエアロックの容積が解りませんが、船外活動服を着た2人を収容可能なのですから、それなりに広いですよね。そこにつまった2キロパスカルの空気が、ハッチ開放とともに排出されれば、無重力となっている室内に浮遊していた軽い紙片などが吹き飛ばされるには十分でしょう。(ROCKY 江藤さん。三原さん、dodoさん、松浦晋也)

Aその2:画像解析の専門家の見立ては以下の通りです。

 通称「餃子」は、二つ折りにした紙のようですね。これが等速に見えないのはハッチの入り口に一回ぶつかって向きがかわっているせいのように見えます。大きさを比べると、最初のコマと次のコマでは大きさが明らかに小さくなっています。その次からの画像では3コマにわたって拡大していっています。

 概算ではほぼ等速運動です。ただ、角速度がちょっとへんなかんじなので、途中でもう一回何かにぶつかった可能性もあります。


(松浦晋也)


●デブリ状物体の見え方について
Q:気泡とされてるものに関して、このような見え方をするホコリには到底見えない。気泡のように見える現象があれば教えていただきたい。

A:★回答待ち★


第2章:カラビナの動きについて


●カラビナの動きについてその1
Q:「カラビナは水中で沈むはずだ」というが、水中撮影用に沈まないカラビナを作ることもできるはずだ。(えーとですねさん、まったくさん)

A:カラビナの材質については画像だけでは分かりません。密度を水に合わせたカラビナを作ることは可能ですが、その動きまでを無重力空間と合わせるとなると、カラビナをつないだ命綱の浮力も合わせる必要があります。さらに、そこまでしても動きに対する水の抵抗は避けることができません。

 そのことを理解した上で、宇宙飛行士の体の動きに注意して画像を見て下さい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291
 1分47秒付近から1分ほど、宇宙飛行士の腕と体が、命綱の付近ではげしく動いています。水中ならばこれに伴って水流が起こり、ワイヤを1)宇宙飛行士の体が動いたのと同じ方向に、2)宇宙飛行士の体の動きにわずかに遅れて、動かすはずです。しかよくみると命綱はそのような動きをしていません。宇宙飛行士の体に取り付けられた部分に押されての動きしかしていません。

 空気中で吊りをしているならば、この動きが可能ですが、そうなると命綱の形状やたるみを説明できません。また命綱の部分が、編み込みのワイヤーを入れて剛性を高めてこのような映像を作ることも可能ですが、それは「●カラビナの動きについてその2」で示した理由により否定されます。従って、この映像におけるカラビナと命綱の動きは、水中撮影を行った場合よりも、本当に無重力の宇宙空間で撮影したと考えるほうがすっきりと矛盾なく理解できます。(松浦晋也)

Qその2:しかし、もともとの宇宙飛行士の動きがゆっくりしているので、水流が存在してもごく弱いものであり、カラビナを動かすほどではないのでしょうか。(えーとですねさん)

A:ビデオの2分23秒付近を見て下さい
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291
 宇宙飛行士の体全体が、画面上から右下へ大きく、かなりの速度で動いています。体全体が大きな面をとして動いているので、水中ならば大きな水流が発生しますし、また宇宙飛行士の体が動いた後にも水の乱れが残ります。その流れは命綱の位置、特に宇宙飛行士との身体との距離、および命綱自身の振動に影響を及ぼすはずです。
 実際には命綱は体の動きに押された分だけ動いているだけであり、体との距離はほとんど変えていません。また命綱は特に振動もしていません。
 水中ならば、大きな水流が発生する状況でも、命綱の動きに影響が出ていないということから、水中撮影ではないと結論されます。(松浦晋也)

●カラビナの動きについてその2
Q:カラビナの命綱の部分が、編み込みのワイヤー製の可能性が高いのではないか。簡単にいうと、カラビナが針金みたいなもので吊られている状態。カラビナが浮かんでいると断定するのは早計であり、むしろ水中疑惑濃厚だ(北上さん)。

A:きちんと画像を見て下さい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291
(2分34秒あたりが分かりやすいです)

 明らかに綱の部分がたわみ、宇宙飛行士の動きに合わせて揺れています。このことから、剛性の高い、カラビナの動きを拘束するほどの編み込みワイヤではないことが分かります。にも関わらず、その前後のシーケンスでカラビナは浮いています(2分10秒あたりが分かりやすい)。このことから、剛性の高い編み込みワイヤーで、カラビナを浮かせているという説は否定されます。(松浦晋也)

Qその2:しかし、その直前に宇宙飛行士はカラビナに触れています。触れたからカラビナも動いたのでしょう。(北上さん)

A:2分34秒付近の画像で重要なのは、カラビナが動いたことではありません。命綱が大きくたわんだということです。つまり命綱は剛体に近い物性を持っていない、ただの綱であることがわかるのです。
 その上で、2分10秒あたりを見ると、カラビナが浮いているのがわかります。
 連続した画像の異なる時刻に注目すると、1)カラビナが浮いている(2分10秒)、2)命綱がたわんでいる、という2つの事実を抽出できます。この2つを合わせて、剛性の高い編み込みワイヤーで、カラビナを浮かせているという説は否定されるわけです。(松浦晋也)

第3章:宇宙飛行士の姿勢と旗の動きについて


●宇宙飛行士の姿勢について
Q:国旗を振りまわしている割に、身体の姿勢が安定している。これはなぜか。(kanaeさん)

A:よく画像を見て下さい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291
冒頭20秒付近

 左手で旗を振りまわしている間、宇宙飛行士は右手で取っ手をつかんで体を固定しています。さらに、旗の振り方もよく見ると、腕全体で振りまわしているのではなく、肘から先、さらには手首のスナップで旗を振っているのがわかります。なるべく動く質量を減らして、姿勢がゆれないようにしているのでしょう。
 姿勢がゆれないような旗の振り方をしていることは、体の周囲を高密度流体の水で支えているのではなく、真空かつ無重力状態の宇宙空間に浮かんでいることの傍証といえるでしょう。(松浦晋也)


●宇宙飛行士の目的と姿勢について
Q:そもそも彼らは何をしてるのか?命綱を繋いだあとむやみに足を宇宙に放り出すような体勢とっているが何か理由があるのか。

A:今回の船外活動の目的は、中国製宇宙服を実際に宇宙空間で使用してみるというところにありました。打ち上げ前に神舟7号の壁面に取り付けてあった、サンプルを手でつまんで回収し、船内に持ち帰るという、もっとも簡単な船外活動の手順を実際に行ってみたわけです。
 足を放りだした姿勢は、無重力状態では、あれが人間にとってもっとも楽な姿勢なのです。
(松浦晋也)


●宇宙飛行士が持つ旗の動きについて
 宇宙飛行士の持つ旗の動きは、水中での倍速撮影で実現できるように見える。(えーとですねさん)

A:画像に写った旗の動きをよく見て下さい。

 冒頭7秒付近
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291

 旗を振ったその瞬間にぴんと旗が張り、振り終えたその瞬間にくるりと旗が反対側に回り込んでいるのを見て取ることができます。もしも水の中で旗を振っているならば、水が旗の動きに対する抵抗になりますから、くるりと旗が一気に反対側に回り込むことはありません。しかもその時の旗の面の運動方向を見ると、面が完全に運動方向とほぼ一致しています。つまり水が存在するならば、非常に大きな抵抗を受けるような形状で、旗はくるりと回り込んでいます。
 宇宙飛行士の身体と比べると、旗の面積は30cm×40cm程度でしょうか。このサイズの平面が、比重1の水の中を動くと相当の抵抗が発生します。この動きを水中で再現するとなると高速度撮影によるスローモーションではなく、微速度撮影が必要になります。
 もしも水中における微速度撮影を、宇宙飛行士の演技込みで行っているとすると、宇宙飛行士が水中で、旗の動きの高速度撮影に合わせて、思い切りゆっくり、かつスムーズに動かなくてはなりません。宇宙服を着て、なおかつ水中でゆっくりかつスムーズに行動することはまず不可能です。
 従って、この映像は水中撮影ではないと判断できます。旗の動きは、捏造の根拠とはなりません。(松浦晋也)


第4章:ロケットの打ち上げと、カプセル内の構造について


●打ち上げ時のロケットの振動について
Q:あまりにも振動がなさすぎるように見える。
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm4751461
この動画では3分28秒辺りに個体ロケットブースターの燃焼最終段階及び分離と船内の映像が管制の画面に同時に映っています。
飛行士は微動だにしていない。
 http://jp.youtube.com/watch?v=iwfsFtpACFw&feature=related
 スペースシャトルの固体ロケットブースター分離(5分35秒辺り)では分離直前も振動しているし、分離の際の振動はかなり大きい。
 これは、訓練風景などを実際の打ち上げと偽って流した結果ではないだろうか。(borujoaさん)

A:打ち上げに使用した長征2Fロケットのようなすべて液体燃料を使うロケットの振動は、固体ロケットを使用するスペースシャトルに比べてずっと小さい。
 全段液体のソユーズロケットの打ち上げ風景と比較してみると分かる。
http://jp.youtube.com/watch?v=VxSngCl4xjM&feature=related
(2分32秒から)

http://jp.youtube.com/watch?v=VwHOE8hlGV0&feature=related
(6分41秒から)
(すぽんたさん、psymoonさん)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4751461
打ち上げ後コクピットの映像が現れるのは、根元にある補助ロケットブースタが燃焼を終えた後)。初期加速(=全力運転)はほぼ終了としていると考えてよい。従って、「少なくとも上のビデオに関して言えば」打ち上げ時の最大振動を映したものでは無い。
 一方スペースシャトルのビデオのほうは点火直後から映しているので打ち上げにおける最大振動を見られるといって良い。(kanaeさん)

 参考のための本家ソユースの打ち上げのビデオ
http://jp.youtube.com/watch?v=sJobS0uQwMo
http://jp.youtube.com/watch?v=ya91BbkNZ3I
http://jp.youtube.com/watch?v=tJtY6BEkDyk
http://jp.youtube.com/watch?v=nxk07od9hnA&feature=related
やはり振動はないように見える。
 ただし吊り下げられたマスコットとか固定されていない物体の挙動を良く見ると、それなりに揺れてはいることが分かり、実はまったく振動がないわけではないようです。
テレビカメラががっちりと取り付けられているし、宇宙飛行士の身体も座席にしっかりと固定されているのでしょうね。(ROCKY 江藤 さん)

●打ち上げ映像の事前流出について
Q:打ち上げ映像が、打ち上げの2日前に放送された件はどのように説明できるのか?(andouさん)

A:打ち上げ前に漏れたのは、『事前に準備されていた、軌道上の船内の様子のレポート記事』だった。映像ではない。大イベントの前に予定原稿を用意することは、マスメディア全般で広く行われている普通のことである。(schdengenさん、sigさん)

●打ち上げ時の乗組員の姿勢について
Q:搭乗員の姿勢に違和感を覚える。Gで腰に負担がかかったりしないのだろうか?
 http://jp.youtube.com/watch?v=iwfsFtpACFw&feature=related
 スペースシャトルと比較してみると、船内の様子も似ても似つかない。(mionさん)

A:あれがソユース・タイプの標準的な搭乗姿勢なのです。
断面図
http://suzymchale.com/kosmonavtka/images/soyuz-sa.jpg
http://i88.photobucket.com/albums/k166/suzymchale/mars-center/soyuz-inside-side.jpg
座席
http://www.astronautix.com/craft/sokolkv2.htm
シャトルとは設計思想が違います。(ROCKY 江藤さん)


第5章:中国の体制について


●中国の情報公開に対する姿勢について
Q:中国の情報公開に関しては、月探査機「嫦娥一号」においてアメリカの専門家も疑問を投げかけているではないか。(豊月さん)

A:科学者の間であの映像を捏造と断定したりしている人はいない。いずれ「かぐや」をはじめ、アメリカのルナ・リコナイサンス・オービター(LRO:2009年打ち上げ予定)の撮影画像などが公開されればすぐわかってしまうような嘘をついてもしょうがない。嘘をついてもアポロ疑惑より賞味期限が短い。この情報化時代、事実はそう簡単に隠蔽できるものではない。
 嫦娥画像の「疑惑」については、アメリカの惑星協会(The Planetary Society)関係者が詳細に検証している。こちらの記事も参照の事。
  http://www.planetary.org/blog/article/00001248/
(寺薗淳也さん)

●中国が過去に起こした情報偽造の事例について
Q:ばれるようなことはしないはずといいますが、今まで中国(いや他の国も)がやってきた事はいったい何なのでしょうか。
中国は、様々な偽造ができる強権を振るいうる国家体制ですし、過去には実際にそれをやってます。今回も偽造をしないとは思えません。(えーとですねさん)

A:過去に偽造をやっていたから、今回もやっているに違いないというのは決めつけに過ぎません。神舟7号の宇宙遊泳については、あくまで神舟7号に関するデータから判断しなくてはなりません。
 先入観は人の目を曇らせます。事実を知るためには先入観を廃した観察眼が必要です。過去にこうだから今度もこうに違いないという決めつけの目で見ることは、判断を狂わせ、回り回って結局は自分が損をします。(松浦晋也)

●中国の体制と、過去の事故隠蔽について
Q:中国はご存知社会主義国家です。厳しいノルマの生産計画があります。宇宙計画にもノルマがあるそうで、2017年までに月への有人飛行の取り組みを始め、いずれ月面に人を送り込む計画だそうです。
仮定の話ですが、もし、今年中に、EVAを成功させるノルマがあった場合、中国技術者にとって、捏造してでも成功と発表する必要性に迫られるのではないでしょうか。失敗した場合、国家の威信を著しく損なったとして、厳罰に処される可能性もありそうです。
一応、少し前に宇宙船のロケット発射実験を失敗して、中国の村が500人規模で死亡して壊滅しています。その問題点が解決できていない、というのも推測としては整合性が高いですね。(北上さん)

A:中国は政治的には社会主義国家ですが、経済的には実質的に資本主義体制を採用しています。全国家的な生産ノルマによる計画経済体制は、トウ小平による改革開放政策以降、漸次消滅しました。
 中国の宇宙計画には長期計画が存在します。ただし、過去の経緯を見ると、彼らは技術開発の進展の度合を見計らってかなり柔軟に計画を変更しています。また、そのスケジュールもかなりの余裕を持って組んでいます。有人飛行が2〜3年に1回のペースであるというのも、余裕あるスケジュールの一例です。
 状況証拠ではありますが、今回の神舟7号が、北京オリンピックに合わせて打ち上げられなかったというのは、中国宇宙開発の現場が、政治の都合から来るスケジュール的なノルマにしばられていない一つの証拠となるでしょう。政治的には、北京オリンピックの開会式に軌道上の宇宙飛行士からのメッセージ画像が入れば。それは強烈な政治的アピールとなります。中国首脳部が国威発揚を狙うならば、これ以上のイベントはないといえるほどです。しかも打ち上げをたった1ヶ月半、前倒しするだけで実現できたのです。
 しかし彼らはそれをしませんでした。そのことの意味を考えてみて下さい。

 確かに中国の宇宙開発は過去に大惨事を起こしています。1996年2月14日、「インテルサット708」を搭載した長征3Bロケットが打ち上げ直後に近傍の村に墜落し、多数の死者を出しました。中国政府はこれを隠蔽したが、打ち上げに立ち会っていた衛星製造元の米スペースシステムズ/ロラール社の技術者によって事実が世界に知れ渡りました。
 しかし、その後中国の宇宙開発上層部では、苛烈な責任追及が行われ、主要メンバーが一新しました。それ以降、長征ロケットは12年間、2008年10月2日現在、66機もの連続打ち上げ成功を続けています。これは世界的に見てもすばらしい実績です。ちなみにスペースシャトルはチャレンジャー事故からコロンビア事故まで86連続成功でした。
 事故隠蔽は恥ずべきことですが、彼らが組織の自浄能力を持つことを過小評価するべきではないでしょう。自浄能力があれば、組織は生まれ変わりうるのです。(松浦晋也)


第6章:軌道上からの中継画像の品質について


●軌道上からの中継映像の品質についてその1
Q:他の船外活動の動画と比べてみたところ、画像や音声が異常に鮮明であること。磁場の影響なのか軌道の影響なのか、技術的な問題なのか?

A:いつの時代の船外活動の動画と比較しましたか?

 打ち上げ時の画像にブロックノイズが入っている事から、今回の画像伝送にデジタル技術が使われたことが分かります。デジタル動画像の技術は、過去20年ほどの間に急速に進歩しました。コーデック(画像をデジタル信号化したり、その逆を行う手順)についてもMPEG1からMPEG2へ、さらにMPEG4へと、より少ない通信帯域で、より鮮明な画像を送信できるように進歩してきています。MPEGの進歩は、必ずしも鮮明な画像を一直線に目指しているわけではなく、MPEG4は、「MPEG2よりも狭い帯域で動画像を送信する」ことを目的に開発されました。しかし結果としてMPEG4はより美しい画像を送信することができる規格となり、最近では高精細動画像でも使われています。
 今回の画像が鮮明なのは、近年のデジタル動画像技術を中国がフルに生かしているためと考えて間違いないでしょう。
 同時に、今回の打ち上げに対して、彼らが大出力大容量の通信回線を用意した可能性もあります。
 デジタル技術の進歩と、大容量回線の準備とで、今回の画像の鮮明さは説明が付きます。(松浦晋也)

●軌道上からの中継映像の品質についてその2
Q:背景の地球(雲)の動きがカクカクなのに対し遊泳している宇宙飛行士は滑らかに動いているように見える。何故か?

Aその1:それはデジタル画像伝送のコーデックの影響である可能性が高いです。
 デジタル画像は、前のフレームとの差分を取って情報を圧縮します。つまり、画像中の大きく変化している部分には、より大きな情報量を割り当て、一方ほとんど変化していない部分の情報を可能な限り圧縮して、伝送に必要な通信帯域を減らします。
 ですから、画面の中でも、大きく動いている宇宙飛行士は大きな情報量でなめらかな動きが伝送されます。一方、地球のような少しずつしか変化していない部分の情報は極端に間引きされ、圧縮されます。
 その結果、地球がカクカクと動いているように見えたのではないかと思います。(松浦晋也)

Aその2:コーデックについてですがh.264かより圧縮効果の高いAVS、もしくはそれと同等のものが使われているのでは無いかと考えられます。
 映像送信の時点で、すでに背後の地球の映像がフレーム落ちしたかのような状態になっていたと考える方が自然です。(mさん)

●軌道上からの中継映像の品質についてその3
Q:地球の動きは2fpsくらいですが、飛行士の動きは30fps以上(fps;Frame Per Second 1秒間に何枚の画像を写しているかの枚数)と非常に差があります。これはどう説明しますか?合成映像の証拠ではないですか?
 デジタル伝送だとしても、動きの少ない飛行士のフレームは滑らかです。なぜ地球はカクカクなのに宇宙飛行士はなめらかに写っているのでしょうか(北上さん)

Aその1:動き検出を利用した動画圧縮では極端に動きが少ないと動いてないと判定されたり、件の動画の地球のようにコントラストが弱い濃淡で構成されるものは動いていることが評価しづらいのでこれまた情報量が減らされてしまいます。
 一方、宇宙服は動いていることが多いですし、宇宙服とその周囲との輪郭検出が容易なので情報を多く割り当てる対象になります。基本的に。絶対的にはあまり動いていなくても相対的に一番動いているところに情報が割り振られます。全く動かない宇宙船や背景の真っ黒な宇宙、非常にゆっくりとしか動かない地球には割り振られません。(Jさん)

Aその2:地球のように低コントラストで動きの少ない部分にbitrateが割り当てられない場合、どのような動きに見えるかというと、まさに北上さんのおっしゃるように2fps程度の画になる可能性が高いです。
 動画の転送には前の画面との差分の伝送だけを伝送していくと、どんどん誤差が蓄積してしまうため、元の画の全体を時々を送る必要があります。通常はこの間隔を0.5秒くらいにすることが多いのです。よって、コントラストに乏しく、変化の小さい地球の部分については全体の画像を送るタイミングでしか画像が更新されません。従って、2fps程度になってしまうのはありえます。これは捏造の根拠にはなりえないと私は思っています。(tamaさん)

Aその3:画像圧縮コーデックは、人間の視覚の知覚特性に合わせて設計されています。簡単にいうと「人間が認識しやすい変化には大きな情報量を割り当てて、認識しにくい情報をばっさりと削る」ということをします。このようにして自然に見えてなおかつ情報量の少ない動画像データを生成するわけです。
 宇宙飛行士は、近くにあるので、割と大きなコントラストで画像に写っています。このような物体が移動する場合はたとえゆっくりとした移動であっても、人間が認識しやすいので大きな情報量を割り当てます。従って動画像において、宇宙飛行士はなめらかな動きで写っているのは当然なのです。一方地球は変化がゆっくりで、しかもコントラストが小さいです。このため情報が大きく間引きされて写っているのです。
 なお動画像のコーデックでは、1枚1枚の画像(フレームといいます)間でも圧縮を行います。「前のフレームと比べて変化がなかった部分は情報を削って単に“前と同じ”という記号に置き換える」というように。どの程度前と変化したら、記号置き換えをやめるかは、パラメータで設定可能です。多少の変化を無視すると設定すれば、動画像の一部分に全く動かない、静止画像のように見える部位が出現します。
 ですから、地球の部分だけフレームレートが落ちているように見えるのは、別に不思議でも偽造の証拠でもなく、大きく情報圧縮をかけた動画像にはありがちなことです。(松浦晋也)

●軌道上からの中継映像の品質についてその4
Q:では、出たり入ったりする飛行士、太陽光?に照らされた極めて明るい宇宙服の部分、動画の後半で取り外されたパーツは滑らかに動いています。これは説明可能ですか。(北上さん)

A:これまでに説明した通り、動画像のコーデックでは限られた帯域内において、1)コントラストが大きな部位、2)時間的に変化が大きい部位、に優先的に情報を割り当てます。
 画像を見ると宇宙飛行士は常に動いているので2)に相当します。極めて明るい部分も確かにコントラストは小さいのですが、各ピクセルで見ると時間的に大きく変化しているわけです。
 動画の後半で取り外されたパーツも、画像を見ると宇宙飛行士の手と共に大きく移動しており、2)に相当します。従ってなめらかに動いて当然なのです。(松浦晋也)
 

第7章:補足説明


●そもそも、捏造に必要な設備はどれほどか
A:ここに神舟7号の乗員候補が水中でExtra-Vehicular Activity(中国語では出船活動)の訓練を行っている映像があります。
http://jp.youtube.com/watch?v=6-Gcs1VWVpA&feature=related
実際のEVAの映像とはずいぶんと違いますね。
周りのサポート要員のことは抜かしても、宇宙服からは泡が絶えず立ち上っているし、水は不鮮明だし。宇宙服も当然ながら水中訓練用と本物の宇宙用途ではデザインが違って来ます。
一部の人が疑っているように、仮に神舟7号のEVA映像が水中で撮影されたのだとしたら、中国は撮影用にここに映っているのとは別の施設とまったく別のデザインの水中用模擬宇宙服を造り上げたと言うことになるのでしょうね。(ROCKY 江藤さん)

●そもそも、今中国が映像を偽造する必要性はあるのか
A:以前の米ソのように熾烈な競争相手もいない中で、じっくり取り組んでいますから、ここで後で困るようなことをする、理由がない。
 この事は直接捏造疑惑を否定するものではないが、ねつ造じゃないか、と思うほどのインパクトを受けた人は、中国やロシアの宇宙開発について、資料を当たってみてはどうだろうか。(Car3Uさん)


 以上です。


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Comments

 おおかたの回答は終わったようですね。松浦さん、お疲れ様でした。
 今回の議論には直接関係ないのですが、せっかくアクセスが集中しているようなので、この写真を披露します。
 秋田大の「ロケットガール養成講座」に参加した女子高生のノートの1ページめです。本人の許可を得てUPしました。
 http://njb.virtualave.net/web/rl2008/rgnote.jpg
 これはロケットに搭載する模擬衛星を、マイクロコントローラで制御するのに最低限必要な部品のメモです。次のページには二進数を説明したメモがありました。部品をブラックボックスにせず、原理まで理解して作ろうとしているのがわかります。

 女子高生にこれを教えたのは大学生たちです。大学生たちは「これだけはわかっていてほしい」と思って教えたにちがいありません。内容がぎりぎりまで絞り込まれていることから、その判断がうかがえます。
 これが宇宙開発を支える力です。日本であれアメリカであれ中国であれ北朝鮮であれ、エンジニアへの道はこうやって始まる。そして宇宙開発には最優秀のエンジニアが集まります。
 神舟七号の動画に無知な罵声をあびせた人たちは、このノートに記されたことが理解できるでしょうか。できなければ、いま胸中にある概念が「恥」というものですから、憶えておくといいでしょう。

よっこいしょっと。

youtubeのPart1はずっと軌道船の中でごそごそしていて、外部カメラから見えるハッチも閉じてる。
Part2の最初に結構勢いつけて開けて、外部カメラに切り替わった瞬間紙切れが吹っ飛んで行ってる。
開く瞬間の外部からの映像も欲しかったですが。
ニコニコに上がってた3分ほどの動画のシーン順序が全く違っていたということですね。
個人的には、餃子(笑)の問題は解決しました。

あとは泡(?)が具体的に何かだなー。これは映像からだけでは無理でしょうか?

>>「●デブリ状物体の見え方について」は、あまりに漠然としている上に「自分にはそうは見えない」という印象論になってしまっています。ともにこのままでは「答えようのない質問」です。
具体的に「何」なのかが知りたいんですよ。「ホコリ」と言われてもねぇ。

>>●カラビナの動きについてその1
>>宇宙飛行士の体全体が、画面上から右下へ大きく、かなりの速度で動いています。体全体が大きな面をとして動いているので、
自分には、大した速度には見えないんですよ。身体だって平板じゃないんですし。
ま、これも「印象」ですかね?

>>●中国が過去に起こした情報偽造の事例について
>>過去に偽造をやっていたから、今回もやっているに違いないというのは決めつけに過ぎません。
というより、「ばれたらやばいんだからやるはずがない」論へのアンチテーゼ(っていいましたっけ?)として言ってるんですよ。
そんな格好いい話はフィクションの中だけです。

>えーとですねさん
(バレたら危ないからやるはずがない論について)
>そんな格好いい話はフィクションの中だけです。

フィクションとしてのかっこよさを言うのであれば、先進諸国が黙殺した真実を、ネットのアマチュアが発見するという筋書きのほうが、おいしいですね。

「すぐバレるようなことを、うっかりやってしまう」くらいは、あるかもしれませんが、やった上でアメリカやソ連を含む専門家が見のがすor黙殺する(がニコニコの素人だけが真実に気づく)というのは、ちょっとありそうにないです。

無論、それ自体は傍証でしかないので疑う心を捨てないのはいいんですが、蓋然性が極めて小さいのは認識されたほうが。

やっと帰ってきたと思えば、自分に都合のいい部分だけを抜き出してQAにしているな。突っ込みガンガンいくよー

>「●デブリ状物体の移動についてその3」は、質問自体が、画像のどの時刻を示しているかが明確になっていません。また「●デブリ状物体の見え方について」は、あまりに漠然としている上に「自分にはそうは見えない」という印象論になってしまっています。

ちょっと待て。「飛行士の服から出現している」と書いている時点でどのデブリが特定できるだろ。問題になっている動画はたかだか3分ちょっとの時間だぞ。その返答はひどすぎる。なんだよ「答えようのない質問」って。返答をあからさまに避けているように見えてしまうぞ。
念のため、きちんと時間を指定しておくか。
>>http://www.nicovideo.jp/watch/sm4765291
1:05 右の飛行士のヘルメット下部から出ているデブリ(泡)だ。
宇宙船内で加速されたデブリが、視界を巧みに避けて宇宙服からいきなり出てくるのですか?宇宙服のなかで、紐の先にデブリをつけて振り回しているのですか?

>神舟七号のデブリが実際にどんなプロセスで速度を得たかは、動画からは特定できません。しかし少なくとも二つのありふれた理由が考えられる。それなのにあえてトリックという特殊解を持ち出すのは不合理です。「オッカムの剃刀」というやつですね。

特殊解でもなんでもないし、捏造だと仮定した場合、不合理でもない。あなたにとって、不都合な回答は特殊解扱いにすれば問題外に出来て便利なんでしょうね。オッカムも草葉の陰で泣いています。

>デブリ状の物体の軌跡は、すべて地球方向に飛んでいったのではなく、むしろ放射状に広がっているとのことです。これは泡説を否定するものでしょう。(松浦晋也)

相変わらず早計だな。この映像は広角レンズを使用しているのだろ?ならば、地球?方向に真っ直ぐ飛んでいかなくてもありえる話だ。
例えると、ボールに書いてある直線を観察した場合、真正面から見た場合は直線だが、角度をつけて観察すれば直線にならないだろ。

>2分34秒付近の画像で重要なのは、カラビナが動いたことではありません。命綱が大きくたわんだということです。つまり命綱は剛体に近い物性を持っていない、ただの綱であることがわかるのです。

だれがカラビナが動いたことを問題にした!w
いいか、その前まで、カラビナの向き(綱の付いている方向)は、画面右向きだった。触ったために向きが画面奥に変わった。綱も「逆Cの字」の状態から、螺旋状に変わった。それを大きくたわんだとしか解釈できないとは。いいか、針金をCの字に曲げて、その一端を固定し、もう一端を120度くらい捻ってみろ。動画の現象に似ているだろうが。

to 北上さん
宜しい、ではこの動画が捏造されたものだったと仮定しましょう。ではとりあえず、
1:水中ではあり得ない旗の挙動
2:仮に水中ではなく捏造したとすればその手法
についてどう説明されますか?

アポロ陰謀論でも9.11テロ陰謀論でも、陰謀論者は常に「公式説明では説明のつかない点を見付けた」とは言うんですが、逆に自説を矛盾なく説明できる方にお目にかかったことがないんですよ。

科学では常に新規性を主張する……つまり定説と異なる新たな説を唱える側に説明責任があるとしています。この場合、公式に認められている「定説」に相当するものは「中国が船外活動に成功し、その映像を公開した」であり、それに対し新規性の主張が「あの映像は捏造されたもので、実際には船外活動など行なっていない」であるわけですが、これについて「定説はおかしい」とまでは聞こえてくるものの、誰一人として「新規の説について説明し切る」人がいないのはどういうわけですかね。

>中国の宇宙計画には長期計画が存在します。ただし、過去の経緯を見ると、彼らは技術開発の進展の度合を見計らってかなり柔軟に計画を変更しています。

とりあえずソースをくれ。話はそれからだ。

>有人飛行が2〜3年に1回のペースであるというのも、余裕あるスケジュールの一例です。

スケジュールに余裕があっても、開発や製作がさらに遅れていれば意味無いですよねー

>今回の神舟7号が、北京オリンピックに合わせて(以下略

オリンピックって8月でしたよね。でも、神舟の打ち上げ実績に夏場って無いんですよね・・・その意味を考えてくださいw

1分5秒あたりの泡とされるものですが、ニコ動の画像では小さすぎる上に、コメントなどがオーバーラップして、これ以上は何かはわかりません。おそらく、元のTV画像でも難しいでしょう。
どの場所からその物体が出てきたのかもわかりません。宇宙服に感度を合わせているためか全体に白っぽいため、宇宙服の中から出てきているとも、私は判断できませんでした。その物体も小さい上に白っぽいため、宇宙飛行士の下あたりから流れてきているのかも知れません。いずれにしても、この映像からはこれ以上は何も言えないでしょう。

>水中ではあり得ない旗の挙動

旗に関しては、素材や構造でかなり自由に挙動を制御できるので、考察に値しない。私は考察していない。

>科学では常に新規性を主張する(以下略

現状では、松浦晋也が事実と断定したが、完全に事実であると証明が完了されたわけではない。今はその作業中である。
ちなみに、映像技術の発達しすぎた現在、動画だけで真偽を正すのは正直かなり難易度の厳しいもので、私は最初から「捏造であると断定」はしていない。これには気を使っていた。私の目的は、「事実と断定できない」という灰色的なものだ。
ちなみに、アポロ陰謀論は、日本の「かぐや」がアポロの脱出噴射跡の撮影に成功している。

>宇宙飛行士の下あたりから流れてきているのかも知れません。いずれにしても、この映像からはこれ以上は何も言えないでしょう。

宇宙船内部から出ていないと判断できれば十分です。

>寺薗淳也さん
ニコニコ動画のコメントですが、非表示に出来ます。
動画の下のコントローラ部分、音量スライダの右の「COMMENT」アイコンをクリックしてみてください。

で、問題の動画の1:05辺りを見てみたのですが。
泡と呼ばれてるモノの動きを見ると、「大きくなりながら」「加速しながら」「上方へ直線的に」移動しているように見えます。
これって、以下のような物と仮定すれば、大体説明付かないですかね?
・宇宙服の表面に付着していた(例:隙間に挟まってた)ゴミが
・体を動かしてるうちに表面から離れて等速直線運動
・移動方向が画面の真上方向だけでなく、手前向きのベクトルを持っている

これだと、「泡」が画面に現れる位置が宇宙船内でなくても、特に矛盾にはなりません。
上記が正解かどうかは分かりませんが、必ずしも水中の泡でしか説明が付かないものではないと思います。

>・宇宙服の表面に付着していた(例:隙間に挟まってた)ゴミが
>・体を動かしてるうちに表面から離れて等速直線運動
>・移動方向が画面の真上方向だけでなく、手前向きのベクトルを持っている

その時、飛行士はゆっくりとした動きしかしておりません。高速の説明が出来ていませんよ。

ある人が、きわめてゆっくりとした動きで、ギターの弦を弾きました(仮に6弦としておきます)。
その弦には、蟻んこがくっついていましたが、弦を弾かれた拍子にどこかに飛んでいきました。
さて、蟻んこが飛んでいった速度は?

>北上さん
> その時、飛行士はゆっくりとした動きしかしておりません。高速の説明が出来ていませんよ。

野尻抱介さんの鞭の説明を読んでおられませんか?

もしくは、宇宙服のパーツの隙間にゴミが挟まっていて、飛行士の動きによってゴミがさらに締め付けられて弾け飛んだ、という解釈も出来ます。
この場合、飛行士の動きはゴミが得た速度よりずっと遅くても問題ないです。(弾性エネルギーから運動エネルギーを得るので)
身近な例では、小さくて丸いものを親指と人差し指でつまんで力を込めると、指の動きよりはるかに速いスピードで弾け飛びますよね。

もちろんこれも正解かどうかは分かりませんが、この解釈でも矛盾は無いと思います。

では、その宇宙服の弦に相当するものを指してくれ。これも、ずっと視界外にあるのですか?

>素材や構造でかなり自由に挙動を制御できる

……は?
済みませんわたくし不勉強なものでして、寡聞にしてそのような-----「高密度な流体である水の抵抗をものともしない質量を持ち、かつ布の如く柔軟な」素材も思い付きませんし、またそのような大質量の旗を水の抵抗さえ撥ね除けて手首のスナップだけで振れる強靭な肉体についてもちょっとお目にかかったことがないんですが。
北上さんはその辺りなにかご存じなんでしょうか、それとも「知らないけどきっとそう」ですか?
「考察に値しない」のはむしろ「水中で振ってもあのようになる旗」の方なんじゃないかと思うんですが。

>完全に事実であると証明が完了されたわけではない

完全に事実であることの証明ってどうやるんでしょう。また誰が認めるんでしょうか。

>特殊解でもなんでもないし、捏造だと仮定した場合、不合理でもない

あたりでも見えますが、どうもオッカムの剃刀の意味を大分誤解しておられるようで。
公式の見解は「中国が船外活動に成功した」であり、それで何の問題もなく説明がつく事柄に対してわざわざ「実はあの画像は捏造で、何らかの方法により地上で撮影されたものをそれらしく見せているだけなのではないか」という説を持ち出して見せる必要はない……そういう「迂遠で可能性の低い説を削ぎ落とす」のがオッカムの剃刀の役割です。

次は「詭弁のガイドライン」でもご紹介しましょうか?

>もしくは、宇宙服のパーツの隙間にゴミが挟まっていて、飛行士の動きによってゴミがさらに締め付けられて弾け飛んだ、という解釈も出来ます。
この場合、飛行士の動きはゴミが得た速度よりずっと遅くても問題ないです。(弾性エネルギーから運動エネルギーを得るので)
>身近な例では、小さくて丸いものを親指と人差し指でつまんで力を込めると、指の動きよりはるかに速いスピードで弾け飛びますよね。

すまんな、また読んでなかった。
で。ヘルメットの表面をなぞりながら移動できる弾性の高い物質を教えてくれ。弾性が高いなら反射するよね。

なんだか相変わらず規格、コンテナ(システム)、コーデックの混用が認められますが、面倒なので指摘はよしておきます。

MPEG4が符号効率などで優位に立てるのは低ビットレートの場合であって、高ビットレートではMPEG2の方が効率がいいということをご存じないのか考慮されていないようですし、高解像度にもなればMPEG4ではエンコード/デコードによる遅延もMPEG2より大きくなりますよね。
それに帯域を確保するコストと圧縮に掛かるコスト、どっちの方が大きいんでしょうね。宇宙での消費電力の違いは馬鹿にならないですので、圧縮率が高いからというだけで、H.264/MPEG-4 AVCが採用されるとは限らないでしょう。


というか、対応する機器が全然普及などしてなかろうがMPEG-2 TSにH.264/MPEG-4 AVCを(VC-1も)多重化できてしまう訳で、もうMPEG2とMPEG4の違いって、大きいところでモノメディア向けかマルチメディア向けのコンテナ(システム)としての違いぐらいしかなかったりするのかも知れませんが、これ以上話を進めても蛇足の蛇足もいいとこですので止めておきます。


あぁ、そういえばH.264/MPEG-4 AVCであれば、別に「定期的に」誤差を修正する必要もないので、ブロックごとに適宜更新されているはずですよねー。


> しかし結果としてMPEG4はより美しい画像を送信することができる規格となり、

MPEG2とMPEG4でどちらが美しい画像を送信できるかは比べられませんけどねー。多重化してビットレートを上げ続けてどこまでもー。

結局、『MPEG4』の方が優れていると思い込みたいような感じがしてたまらないんですが――

>済みませんわたくし不勉強なものでして、

本当に不勉強だな。動画の0:58付近を100万回見て来い。

>完全に事実であることの証明ってどうやるんでしょう。また誰が認めるんでしょうか。

それを松浦晋也に言って来い。彼は動画を事実だと証明できるそうだぞ。

>どうもオッカムの剃刀の意味を大分誤解しておられるようで。

お前が誤解している。どこのゆとり文系だ。
「まったく同じ予言をおこなう2つの理論が手元にあったときには、単純なほうの理論が、よりよい理論である。」
「公式の見解は「中国が船外活動に成功した」であり、それで何の問題もなく説明がつく事柄」が間違っている。問題があるからこうして疑問点を提起している。

お前には「小学校入学の手引き」がお似合いだ。


夜も遅いし寝るぞー

それにしても、丸二日もこの無価値な問題に貴重なプライベート時間を費やしてしまった・・・orv

明日からあんまり相手が出来なくなるかもしれないが、なるべく頑張るから許してくれ。

北上の言ってることは
他人に理解できないほど支離滅裂なのが楽しいねw

北上の言ってることは
他人に理解できないほど支離滅裂なのが楽しいねw

直接の内容には関係ありませんが、「友人の画像解析の専門家」とか書くと「バイクに詳しい先輩」「CIAの友人」「知り合いの知り合いのアルカイダ」と同じで余計に情報信頼性に欠けそうな感じがします。

>本当に不勉強だな。動画の0:58付近を100万回見て来い。

(笑)
「水中であの動画のように振る舞う物質なんてないよ」→「動画を100万回見ろ」
まったく答になってませんな。偉そうにゆとりだの小学校入学だの言う前に読解力をもうちょっと発揮してください。
それともアレですか、「水中であの動画のように振る舞う物質なんてないよ」→「現に映ってるだろ」ってことですか?そうすると「これは水中で撮影された動画だ、何故ならこれは水中で撮影されたからだ」ということになってしまいますが。

さしあたって公式見解には問題があるとしているのは(少なくともこの場所では)あなただけになってしまったようですが。
「それで何の問題もなく説明がつく事柄」が間違っている、というあなたの見解こそ間違っているという可能性には思い至りませんか。
先にも述べましたが、疑問を呈するだけなら誰でもできますし、答えを貰って「理解できない」とわめくのも簡単です。だからこそ説明責任として「矛盾なく説明できる(すくなくともそう思える)説を打ち出す」が求められるわけですが、あなたの言動はなに一つそれを満たしていない。

そもそも
>私は最初から「捏造であると断定」はしていない
100%の断定はどちらにせよ不可能ですからこの言動には何の意味もない。そうでなくて、「捏造だと思ってる」んですか、それとも「捏造ではないと思ってる」んですか?そして、そう考える根拠は何ですか?
言い替えれば、「どこを論破されたら相手の言い分を真実と認める気になりますか?」ってことです。最初からずっとそれを問われているんですよ。所謂「反証可能性」、論理が論理たるに重要な要素ですね。
捏造否定派は、さしあたってあの「泡/デブリ」が気泡であると認められれば水中での撮影と認めるに吝かではないと思うんですが(まあ私以外の人がどう考えるかまでは断言できませんがね)。
無限後退する議論なんぞに興味はない。自らの立ち位置を誰に対しても明確にし、足場が崩されれば素直に自説を撤回する。その覚悟がない人間に議論の資格などないわけで。

北上さんへ
多数の人間であれ個人であれバカにするのはよくないと思います。あと、あなたは自分の疑問点を提示して、それに答えて「もらっている」だけではないですか?
疑わしいと思っているだけなので自分でねつ造の証拠を出す必要はないとかいう逃げはできればやめてほしいです。

このままいくと事実であるなしというよりもねつ造がないことを証明しなきゃならないように思いますが。

http://jp.youtube.com/watch?v=fvz0GZPNIF0
5分50秒あたり
右の飛行士のバイザー辺りから泡(ここではデブリと呼んだ方がいいのか)の様な物が
ヘルメットに沿い、画面上方に向かって加速しつつ流れていったのは何なのでしょうか?

これも挟まってたゴミという事になるんでしょうか

本題からずれるけど
あのレベルの捏造ができるなら中国の映像技術はハリウッドを越えてる気がするんです
1枚絵の静止画ならともかく動画ですもの。

中国の宇宙開発技術がすごいのか映像加工技術がすごいのか
どっちにしても、すごいぜ中国ってことですね。

>orangefieldさん

「ヘルメットに沿い」というのは、「泡(デブリ)」が画面上で動く方向が、左斜め上方向から徐々に真上に近い方向に変化しているように見える、ということでしょうか?

言われてみればそういうようにも見えるので、動画をダウンロードしてコマ送りして数コマをキャプチャし、ペイントツールで位置をプロットしてみました。
結果、ほとんど直線上に並びました。
http://www.uploda.org/uporg1703157.png.html

この「泡(デブリ)」は回転しながら飛んできているようで、シルエットの形状も光の当たり具合も常に変化しています。そのため、軌跡を正確に追うのは非常に難しいです。
個人的には、ヘルメットに沿って動いてるように見えるのは錯覚だと思います。

自分はまだまだひよっこの工学部生で流体中や無重力下の物理などは全くというほど分かりません

ただ、一般的に、仮に泡だったとしたら、物理がどうのこうのは置いておいて
映像的にNGだから撮り直ししませんか?
中継だから撮り直しできない?じゃあじゃあ、リハーサル位はやりますよね。そのリハーサルでも泡の出現はあったはずです。なぜ泡が発生し、映ってしまう状態でGOサインを出して世界に放映しちゃったんでしょうか?
こんな所でくすぶってる人達やお茶の間のおばさんが騒ぐぐらいの分かりやすさなのに。
国の威信と最高の技術力を誇示する重要なシーンなのに。そしてどの国の機関も公式に泡だと言及していない。

そうやって物事を細切れにねちっこく見て疑ってばかりより、冷静に全体的に見た方が
賢い人間の生き方だと思いますよー

自分はCGが趣味なのでちょっと絵を作ってみました。
http://www2.uploda.org/uporg1703342.jpg.html

地球の丸みなんかはけっこうこんな感じだと思うのです。
「地球の見かけの大きさがヘン」という主張は退けられると思います。

http://images.qianlong.com/mmsource%5Cimagesgather%5C2008%5C9%5C27%5Cpic152008092718374029629.jpg
http://www.dfdaily.com/node2/node20/node2563/images/00077457.jpg


北上さんへ

当初以下のような書き込みをされてますね。

>デブリ断定とか、旗の素材も不明のまま、随所に決めつけの論法を行っている松浦晋也が言える台詞ではありませんね。頭冷やそうか。

で、あなたは先程この様に書き込みをされている。

>旗に関しては、素材や構造でかなり自由に挙動を制御できるので、考察に値しない。私は考察していない。

素材不明や決め付け論法を批判しておきながら、北上さん自身がそれをやってます。
専門家さえ知らない事を、考察に値しないと決めつけるのは、アンフェアです。

>むしろ水中疑惑濃厚。
>私の目的は、「事実と断定できない」という灰色的なものだ。

初めて聞いた目的ですが、最初の水中疑惑濃厚からは大分トーンダウンですね。
兎に角、ここを見ている大部分の人は、水中疑惑を論破できれば目的を達成できます。
それを阻んでいるのは、あなたがご存知の「流体中で旗を自由に制御できる素材と制御方法」です。
話の流れ上、あなたに説明責任が生じてしまいました。
素人にも理解できるように解説をお願いします。

>>デブリ状の物体の軌跡は、・・・むしろ放射状に広がっているとのことです。これは泡説を否定するものでしょう。(松浦晋也)

>・・・この映像は広角レンズを使用しているのだろ?ならば、地球?方向に真っ直ぐ飛んでいかなくてもありえる話だ。
>例えると、ボールに書いてある直線を観察した場合、真正面から見た場合は直線だが、角度をつけて観察すれば直線にならないだろ。

 ボールに書いた直線を斜めからみても放射状の軌跡にはなりませんし、もし広角レンズの歪曲収差を問題にしているのならボールのような球体を被写体にする時点でそもそも不適当です。
 一般的に使用されているレトロフォーカスタイプの広角レンズの歪曲収差は樽型です。泡の軌跡のような縦方向の平行線を写したら、樽のように上下がすぼまって見えます。デブリはそのように動いていますか?
 一般的でない広角レンズ・・・ビオゴンやホロゴンのような対称型がありますが、こちらは歪曲収差はほとんどなく、平行線は平行に映ります(放射状にはなりません)。もっとも、このタイプは研磨が難しい上に周辺減光も激しく、デジタルでは画素の構造上更に周辺減光がひどくなるので一般的には選択されません。
 さいごに。
>>中国の宇宙計画には・・・
>とりあえずソースをくれ。話はそれからだ。
中国の宇宙計画に長期戦略があるのは新聞眺めててもわかります。柔軟に変更されているか疑問でしたら、ネットや図書館で資料を漁ってから時系列に並べてみればよいことです。判断材料たる知識の引き出しは、自分で満たすものでしょう。労力はかかるかもしれませんが、知的好奇心とはそういうものです。野尻さんが提示されたノートの意味を汲み取ってください。

penさん:
> あのレベルの捏造ができるなら中国の映像技術はハリウッドを越えてる気がするんです

解像度が低いので断定はしにくいですが、そんなことはないんじゃないかと思います。
そもそも映像のクオリティのかなりの部分は、手間をかければかけるだけ上げられるものです。映画制作では限られた予算(人員、期間)で量を確保しつつどこまで質を上げられるかという話になります。仮にこれが捏造だとしても「国家の威信をかけた、予算がじゃぶじゃぶついたであろう」制作だとしたら、同じ土俵で比較はできません。

ただ、今回出ているのはこの3分程度の映像だけなんですよね? この尺なら、力業で余分な泡くらい消せると思いますよ。地球の動きがカクカクしているというのも、この解像度では圧縮のアーティファクトか素材のフレームレートが違うのか区別できませんが、素材を2フレーム/sまで落とさないとならないならモーフィングで補間するなどいくらでもごまかす方法はあります。これが120分の映画の一部というなら、予算不足で手が回らなかったんだろうなとも解釈できますが、3分の映像の中で泡だのフレームレートの差だのを残しているとしたら、結構なやっつけ仕事だと思います。

おはようございますー 簡単にレスするぜー

>「水中であの動画のように振る舞う物質なんてないよ」→「動画を100万回見ろ」
>まったく答になってませんな。偉そうにゆとりだの小学校入学だの言う前に読解力をもうちょっと発揮してください。

やれやれ・・・ほんとうにゆとり文系に見えてくるぞ。せっかく自分で回答を導く機会を与えたのに(眠くて説明が面倒だったのもあるが)1から10まで説明させるのか。
さっきの時間のところ、見ただろ。「高密度な流体である水の抵抗をものともしない質量を持ち、かつ布の如く柔軟な」ではない。この物質は、可塑性を持っているとわかるか?「重く柔軟な」ではないぞ。このあたりの記述で芹沢がいかに思い込みの激しい人物かわかると思う。旗だから布?いやもうね、小学校レベルといわざるを得ない。
答えは全部書かないと理解できない人のために親切にするか。
この挙動を示すことのできる物質として理想に近いのは、「プラスチックシート」だ。ペラペラの下敷きみたいな感じを想像しておいてくれ。
で、私がこの問題に触れてこなかったのは、「水中でも宇宙空間でもこの挙動を示す旗は可能」だから。たぶん、宇宙空間で地上で一般的な旗を振るとクシャクシャにしかならず、全くたなびかないから、少し硬い旗を持ち込むことは十分にありえる話だ。アポロの時は金属製の旗を持っていったんだっけ。

>>「●デブリ状物体の見え方について」は、あまりに漠然としている上に「自分にはそうは見えない」という印象論になってしまっています。ともにこのままでは「答えようのない質問」です。

具体的に何かが分かってないのに、デブリと決め付けるのはなんでですか?

画像解析家(笑)がどうかは知りませんけど、画像解析家に解析してもらう前に、あの動画から泡ではないと断言してるのはなぜですが?
等速直線運動に「見えただけ」でデブリだと決め付けてるのは、あなたが馬鹿にしてる人のレベルと一緒の馬鹿ということですよ。私は、泡が宇宙服のメットに沿って加速するように見えましたから。

あと、中国だから捏造だと叩かれる→なので真実だと思ってるなら大間違いですよ?

>疑問を呈するだけなら誰でもできますし、答えを貰って「理解できない」とわめくのも簡単です。だからこそ説明責任として「矛盾なく説明できる(すくなくともそう思える)説を打ち出す」が求められるわけですが、あなたの言動はなに一つそれを満たしていない。

何回も言わせるな。ログを1000万回見直して来い。
それとも、これも全部説明しないと理解できないですか?

>その覚悟がない人間に議論の資格などないわけで。

お前に人間の資格があるのか疑問が出てきました。

>多数の人間であれ個人であれバカにするのはよくないと思います。

ああ・・・全くだ。それを9月29日以前の松浦晋也に言ってきて欲しいです。

>100%の断定はどちらにせよ不可能ですからこの言動には何の意味もない。

それを、9月29日以前の(略

>素材不明や決め付け論法を批判しておきながら、北上さん自身がそれをやってます。
>専門家さえ知らない事を、考察に値しないと決めつけるのは、アンフェアです。

考察に値しないことを決め付けるのが問題なのか?
旗の問題点を解決・断定する(決め付ける)のが極めて困難だから、回避しているのに、回避したことを決め付けるのが問題といわれても、言葉遊びにしか見えませんが。

>映像的にNGだから撮り直ししませんか?
>中継だから撮り直しできない?じゃあじゃあ、リハーサル位はやりますよね。そのリハーサルでも泡の出現はあったはずです。なぜ泡が発生し、映ってしまう状態でGOサインを出して世界に放映しちゃったんでしょうか?

それがチャイナクォリティ。
先行者懐かしいな。

>賢い人間の生き方だと思いますよー

お前が賢くないのはよくわかった。

>大分トーンダウン

そう見えるのならそれでいいよ。自分では変わっていないつもり。

>さっきの時間のところ、見ただろ。「高密度な流体である水の抵抗をものともしない質量を持ち、かつ布の如く柔軟な」ではない。この物質は、可塑性を持っているとわかるか?「重く柔軟な」ではないぞ。このあたりの記述で芹沢がいかに思い込みの激しい人物かわかると思う。旗だから布?いやもうね、小学校レベルといわざるを得ない。
答えは全部書かないと理解できない人のために親切にするか。
この挙動を示すことのできる物質として理想に近いのは、「プラスチックシート」だ。ペラペラの下敷きみたいな感じを想像しておいてくれ。

ならば「水中であの動画のように振る舞う物質」を具体的に示すか、そのようなモノに必要な物質の特性がなんなのか欲しいモノですね。
少なくともシート状の物質ですと布のような柔軟性は構造上再現できません。

>それがチャイナクォリティ。
>先行者懐かしいな。

結局比較にならない対象を持ってきて決めつけてる
としか、思えないコメントですね。
先行者と今回の船外活動の関連性は?
そもそも先行者がどこがどう開発してたか知ってるのですか?

 北上さんは議論を放棄したようですね。

2008.10.02 at 09:39 PMの書き込みで、
「特殊解でもなんでもないし、捏造だと仮定した場合、不合理でもない。あなたにとって、不都合な回答は特殊解扱いにすれば問題外に出来て便利なんでしょうね。」

という書き込みをしています。

 ここでは「神舟7号の船外活動の映像が真実か捏造か」を議論しています。ですから「捏造である」ということは、証拠に基づいて導き出す結論でなくてはなりません。

 しかし北上さんは、「捏造だと仮定した場合」と、結論であるべきものを前提としてしまっています。これは議論を拒否する態度以外の何物でもありません。

 2008.10.02 at 11:00 PMの「旗に関しては、素材や構造でかなり自由に挙動を制御できるので、考察に値しない。私は考察していない。」も問題発言です。

 捏造と主張するのであれば、画像内の旗の動きを「このようにすれば、宇宙空間でなくとも旗の動きを説明できる」ときちんと提示し、議論の俎上に載せなくてはなりません。それは「考察に値しない」どころか、捏造であることを証明するための必須のプロセスです。北上さんは、この必須のプロセスを「私は考察していない」と放棄してしまいました。

 これらは、建設的な議論する態度ではありません。

 また、議論開始以降、北上さんの書き込み頻度が上がっています。ひとつひとつの書き込みをよく考え抜いた上で書き込んでいるとは思えない、むしろ反射神経的に書き込んでいるように見えます。

 さらには、書き込みにおける言葉遣いが、あまりに荒くなっています。まるで、コミュニケーションを拒否するかのように。

 ここは議論の場として設定しています。北上さんが言いたい放題をする場ではありません。

 北上さんには、しばらく頭を冷やし、じっくり考えるだけの時間が必要だと判断します。


 この場を管理する者として、当コメント以降の北上さんの書き込みを禁止します。
 書き込みがあった場合には、見つけ次第削除します。

 以下の条件が満たされた場合、書き込み禁止を解除します。

まず、
1)2008.10.02 at 09:39 PMの「特殊解でもなんでもないし、捏造だと仮定した場合、不合理でもない。あなたにとって、不都合な回答は特殊解扱いにすれば問題外に出来て便利なんでしょうね。」というコメントを撤回する旨、表明すること。

2)その書き込みが、通常の言葉遣いでなされていること。

 上記条件に合致する書き込みがあった場合のみ、削除はせず、その後の北上さんの書き込み継続を許します。

 その上で、北上さんには、「画像内の旗の動きを『このようにすれば、宇宙空間でなくとも旗の動きを説明できる』」という説明をお願いしておきましょう。

 すべてはそれからです。

 意見が違うとしても、同じ議論の俎上に乗り、コミュニケーションを図っていくならば、有益な結果が得られます。しかし、相手を罵倒するかのような言葉遣いで、議論を否定する言葉を発し続けるならば、それはすでに議論ではなく、不毛な水掛け論でしかありません。


 

申し訳ありませんが、野尻さんの最初のコメントには、どうしても
ひっかかりを感じてしまいます。

技術者、特に、最優秀のエンジニアの集まりであるロケット技術者
には敬意を表しますが、国家威信のかかった宇宙開発の広報には国
家意思が介在しています。

既に、何度も書かれていますが、中国には、そういった場合に、国
家の面子を守る為に、疑われても仕方のない捏造を行った疑惑がこ
れ以外にも何件もあり、直近では、北京五輪での、口パクやCGで
の正に捏造があったばかりですし、神舟自体についても、降下カプ
セルの大気摩擦の後が不自然という指摘が以前にはあったと思います。

その中で、神舟7号の宇宙遊泳の映像に、デブリか、水泡が判らな
いものが写った事に疑念を感じたとしても、それ自体は許されるべ
きものだろうし、疑問を抱かれて当然であると思われるのです。
特に、無重量状態にある物体の挙動が一般人の常識を超えるもので
あれば、疑問を抱くなというのが無理と言えるでしょう。
その疑問に対し、合理的な説明なく、罵倒したり、上から目線でも
のを言う事が、適切であるとは全く思われません。

付け加えると、子供は興味のある問題については、大学生用の本で
あっても、理解しようと努力します。それ自体は大事な事ですが、
子供が、それを理解した事を褒める事と、その様な関心を持たない
他人に対してそれを強制する事は全く異なりますし、理解していな
い事をもって、他人に対して、「恥」を知れという事は私の様な文
系の人間には、とても理解しがたい事です。

理系の方にお伺いしたいのですが、興味関心のない事柄を理解して
いない事は理系的には、すべからく「恥」なのでしょうか?
無知な人間は、「専門家」の方には、口答えするなという事なので
しょうか?

んー、やっぱ具体的になんなのかは、映像からでは難しいか。
残念。

北上さんにはぜひ、ここで「アク禁くらった、もうやめる」と引き下がって欲しくないので、私からもオッカムの剃刀について補足をば(もし、ご存知の上でわざと違うように誘導されているとしたら釈迦に説法ですが…)

もし今回の映像が何の前提も無くネットにぽんと出されて、それに対して「これは船外活動の実写映像である」「いや合成である」という議論をしているなら、ある意味立証責任は双方にあります。実写派は実写である根拠を、合成派は合成である根拠を持ち寄って議論するわけです。その場では「デブリの動きが速いのにはこのように初速が与えられた可能性がある」というのと「デブリの動きが速いのは映像作成段階のミス」というのはそれぞれの立場で単純な説明で、オッカムの剃刀は適用できないでしょう。

ところが現在の議論はそうではないんです。

中国が「これは実写映像である」と言って出しているものに対し、「その主張は妥当である(A)」という説と、「いや、それはおかしい。捏造だ(B)」という説とで議論しているわけです。この場合、(A)と(B)は対等ではないんですね。(A)の立場を否定するには、「実写ではあり得ない(説明がつかない)事象」を挙げる必要があります。一方、(B)の立場を否定するのに「それが捏造ではない証拠」を挙げる必要はありません。「実写ではない証拠」が無い限り(A)の主張は揺るがないからです。例えば「確かに泡にも見えなくはないけれど、泡だと断定はできない」というのなら、(A)の立場は揺るぎません。

何も議論しなければ(A)のところを、(B)の主張者は議論によって自分の方へと引っ張っていかなければなりません。(A)に有利なようにも(B)に有利なようにも解釈が成り立ち、今回の材料(映像)からでは判断がつかない、という際に(A)の仮説をとる、というのがオッカムの剃刀(の一応用)です。

ash1sakiさん

横レス失礼します。

>興味関心のない事柄を理解して
いない事は理系的には、すべからく「恥」なのでしょうか?

私は文系ですが「すべからく」を誤用されていると思われることは指摘いたします。
他の皆さんは無知であることを理由に責めたりしてないと思いますよ。
無知であるがゆえにわからないことは当然あるわけです。
ですが、その疑問に対して丁寧に答えた上でまだその無知なる人が
「俺にわかるように説明しろ」
「俺には理解できないからありえない」
などと主張すればそれは無知を盾にした傲慢だと思います。
あなたの言葉を改変するならば

無知を自覚せず専門家をバカにするものは
すべからく「恥」を自覚すべし、
ということではないでしょうか。

ash1sakiさま
文理双方に関わる者として、私の見解を示します。

(課題1)"理解していない事をもって、他人に対して、「恥」を知れという事"ということを、人は理解できるか。

私は、この課題設定が間違っていると思います。私もまた、理解が不完全なこと自体を恥とは思いません。
しかし、理解が不完全であるにもかかわらず、さも理解したかのような決めつけを行うことは大きな恥だと思っています。それは、仮説を仮説のままにしていて、検証を行わない状態に陥っているからです。仮説が事実であると混同することは大きな恥です。


(課題2)松浦さんが合理的な説明なく、罵倒したり、上から目線でものを言う事が適切であるかどうか

この設問については、私の考えを前エントリーの2008.10.01 at 09:39 PMに記載しています。要約すると、ロジックの検証が完了するまでの間、浮ついた人々の心を制するためには、専門家が自ら激文を示すのは効果的であると考えています。
これは仮定にすぎませんが、疑惑の指摘がゆるやかに行われていれば、各専門家も当初から冷静な言説をもって、検証に臨んだことでしょう。
恐れ入りますが、もしこの件にご指摘がある場合は、先のコメントをご覧の上、お願いします。

>無知な人間は、「専門家」の方には、口答えするなという事なのでしょうか?
ちょっと違います。より正確には、
「無知を自覚するなら、自分の意見よりも専門家の見識の方が正しいだろうことを前提に議論すべき」ですかね。
疑問を口にすることは必要ですし、説明が理解できなかった場合に「ここが理解できない」と更なる説明を求めるのも大事なことでしょう。が「専門家が間違っていて自分の意見が正しい」という可能性は限りなく低いといえます。正しい見解を持っている(可能性が高い)からこその専門家です。
そりゃまあ、今回の件で言えば宇宙開発に強いノンフィクションライターとSF作家のコメントがあるとは言え、物理学の専門家や水中撮影の専門家、あるいは宇宙飛行士がコメントしているわけではありません。でも、少なくともそこを専門に研究している人たちであり、ぽっと出の素人よりは遥かに詳しいだろうと目されます。
(ところで北上さんは一体何のご専門なんでしょうかね)

無知を自覚し、知ろうとする(せめて、知ることができないと諦める)のが理性的な反応。自らの無知/無理解を認めず、「自分は真実を知っている」と思い込むのが「恥ずべき行為」です。
野尻氏の言葉を噛み砕くなら「全力で理解しようという姿勢を示した女子高生と、無知を棚に上げて野卑なコメントを垂れ流した自らを比較した時の胸中が"恥"の概念である」といったところでしょうかね。

pk1様

> 理系的には、すべからく「恥」なのでしょうか?
上記において、私は「すべからく」を「当然」の意味で使っておりま
すが、誤用でしょうか?

申し訳ありませんが、私の議論は、このコメント欄の一番上にある
野尻さんのコメントについて述べていますが、
野尻さんのコメントは

>神舟七号の動画に無知な罵声をあびせた人たちは、このノートに
>記されたことが理解できるでしょうか。できなければ、いま胸中
>にある概念が「恥」というものですから、憶えておくといいでしょう。

となっており、貴方のおっしゃる、無知を自覚せずに専門家をバカに
するものだけではなく、専門家の説明に疑問を感じた人全般に対し述
べられた様に解釈できます。個人的には、より広く、画像に疑問を感
じた人全般を対象に、専門家の言う説明を理解できないものは「恥」
を知れと発言をされている様に解釈されましたので、その点にひっか
かりを感じたと指摘したものです。

Chaborin様

>ロジックの検証が完了するまでの間、浮ついた人々の心を制するため
>には、専門家が自ら激文を示すのは効果的であると考えています。

残念ながら、上記には、全く同意できません。

松浦さんが、最初に罵声を発したのであり、それが、画像に疑問を感
じた人全般に対するものと解釈されたので、罵声に対する罵声が発せ
られたと解すべきです。なお、松浦さんの罵声はNicovideoの画像に
つけられたコメントに対するものと思いますが、宇宙開発に興味を持
たない世間一般が、中国がまたも捏造したという指摘に対して表した
匿名の感想としては普通の反応であると感じますし、特に、専門家が
罵声で反応すべきものでは全くないと思います。

もし、松浦氏が当該エントリーで、抑制された言葉遣いをされていれ
ば、より冷静な議論が行われ、より生産的な発言が交わされたと思わ
れ残念でなりません。

芹沢様

議論の対象になっているのは、画像の真偽です。
この分野の専門家は、映像やCG製作の専門家なのでは
ないでしょうか。
宇宙関係の専門家が主張可能な事は、この画像は「無重
量状況下で既知の知識と矛盾しない」という事までだと
思います。勿論、それは説得力のある論拠であると思い
ますが...。

なお、私個人は、今までの専門家や非専門家の皆さんの
説明で、この画像が、神舟7号が地球軌道上で撮影した
ものと納得しつつありますが、それでも、頭の片隅に中
国であれば事前にこの程度の画像であれば準備するので
はないかという疑いは残しております。

ash1saki様

疑いを持っておくのは必要な事だろうと思います。

重要な事は疑いを確信に導くプロセスがしっかりしてないと、単なる憶測でしかありません。

>wirewire氏
>MPEG4が符号効率などで優位に立てるのは低ビットレートの場合であって、高ビットレートではMPEG2の方が効率がいい

この辺は条件とか効率という言葉のニュアンスの問題で何とも言い切れないように思いますが。効率が単に画質を指すとすれば、ビットレートが高いときにMPEG4が劣るというのはメインプロファイルの話で、PHL(パナソニック)が頑張って作ったハイプロファイルではMPEG2を超えているはずです。ハリウッドのBDソフトが初期ではMPEG2で収録されていることが多かったのが、最近ではMPEG4 AVCが多数派になってきているのはその辺の事情を反映しているためでしょう。1920x1080で40Mbpsに近いぐらいになると画質の差がほとんどなくなり、その時点では演算量という面から見た「効率」はMPEG2の方が遙かに良いのは確かです。

>高解像度にもなればMPEG4ではエンコード/デコードによる遅延もMPEG2より大きくなりますよね。
>宇宙での消費電力の違いは馬鹿にならないですので、圧縮率が高いからというだけで、H.264/MPEG-4 AVCが採用されるとは限らないでしょう。

宇宙技術に詳しいわけではないので質問なのですが、画像の遅延やエンコードシステムの消費電力は問題になるほどのものなのでしょうか?得られる映像の画質というのはかなり重要な項目だと思いますので、それを犠牲にしてまでわずかに遅延を短くしたり消費電力を減らすというのは考えにくいのですが。

>『MPEG4』の方が優れていると思い込みたいような感じがしてたまらないんですが――

画質のみに焦点を絞れば正しいと思います。実装コストはもちろん、遅延や消費電力も今回についてはさして問題になるとも思えないので、実質的にもMPEG4やそれに近いレベルの技術を使っていると考えて差し支えないかと。

ただ動画圧縮についての細かい話は、我々が動画共有サイトで見ている以上、flashのVP6などで再エンコードされていてほとんどナンセンスでしょう。

>pen氏
>あのレベルの捏造ができるなら中国の映像技術はハリウッドを越えてる気がするんです

動画共有サイトで見られる程度の低い画質で良いなら現在のCG技術ではハイエンドパソコンでリアルタイムレンダリングしても同程度のものができると思いますよ。nVidiaやATi(AMD)のデモ映像を見て貰えれば良いかと。もちろんこれは演算量の話だけで、いかにリアル(懐疑派からすればリアルではないわけですが)に作るかはまた別の話ではありますが、宇宙遊泳って動き自体は無重量+真空で計算する上ではむしろ簡単なんですよね。正直なところ、水中撮影だのなんだのよりオールCGだと言われた方が遙かに説得力を感じます。

謎のデブリですが「水滴」という可能性はどうでしょう。船内で宇宙服の隙間に潜り込んだ水滴が真空に出たときに気圧差で吸出されてしまったいう見方は不自然でしょうか。

FK様
>疑いを持っておくのは必要な事だろうと思います。
>重要な事は疑いを確信に導くプロセスがしっかりしてないと、単なる憶測でしかありません。


おっしゃる点は、文系であっても理系であっても、
は常識に類するものですが、専門家は、画像のついて提起された疑問、
全てを合理的に説明する必要はあろうと思います。

ついでに現時点での、私の疑問は
①神舟のパッチを開けるのに、何故、内外圧力差がなくなってからに
しなかったのか?
②ハッチ開放後も圧力差は、デブリが放出された時点まで残存するもの
なのか?
③神舟から放出されたデブリスの量と速度は、既知の常識の範囲であったか?
という三点です。なお、③については定性的な回答ではなく、定量的な
回答が欲しい所ですね。

ash1saki さん

>上記において、私は「すべからく」を「当然」の意味で使っておりますが、誤用でしょうか?

不毛ですが大辞林を引用します。

副]《動詞「す」に推量の助動詞「べし」の付いた「すべし」のク語法から。漢文訓読による語》多くは下に「べし」を伴って、ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す。当然。「学生は―学問を本分とすべきである」
◆近年、「すべて」の意で使う例が多くあるが、誤り。

当然の意味も含まれてはおりますが、主な意味は「あることをぜひともしなければならない」ということになると思われます。(「当然」はこの中に含まれます)またあなたの書き方では「すべからく」を「すべて」の誤用としても通じます。なので国語的に正しい形に直すならば「興味関心のない事柄を理解していない事は理系的には、すべからく「恥」と思うべきとおっしゃるのでしょうか?」ではないでしょうか。

>無知を自覚せずに専門家をバカにするものだけではなく、
>専門家の説明に疑問を感じた人全般に対し
>述べられた様に解釈できます。

解釈できないですね。
なぜならばあなたもお書きになれたように野尻さんは

>無知な罵声をあびせた人たち

と書いているわけです。
「疑問」と「罵声」はあなたの中で同一視されてるのでしょうか。

pk1様
何か上げ足を取られている気がするのですが、正式には「べし」を伴う
とは辞書に書かれている用法ですが、「べし」を省略する事も通常行わ
れていますし、貴方の最初の誤用指摘でも触れられておりません。後だし
ジャンケンは反則ですよ。(^^)
私のいわんとした点は、説明の通りです。

>「疑問」と「罵声」はあなたの中で同一視されてるのでしょうか。

文書の全体的な書き振りからして、対象は、捏造の疑問を持つ人全体
と解釈されたので、「ひっかかりを感じた」と指摘させて頂きました。

>ash1saki | 2008.10.03 at 10:33 AM さん
 元の文を再読していただきたいのですが、恥を知るべきなのは疑念を持った人ではなく、「無知な罵声をあびせた人たち」です。

「無知に気づかずに罵声をあびせる」
「調べずに罵声をあびせる」
「調べてもわからなかったが罵声はあびせる」
「事実を知っているが罵声を浴びせる」
 ――いずれも恥を知るべきでしょう。

 じゃあこういう人たちを「バカ」呼ばわりすることはどうなのかというと、たぶん松浦さんは、それが正論だなんて主張する気はないんです。効果的なアピールにあたっての手法、喧嘩の機微、駆け引きとみなすべきでしょう。
 それが証拠に、バカと一喝したは最初だけで、以後の対応はまるで違う。これこそが誠実さというものであって、延々と罵声を重ねた誰かさんと同列に扱うべきではありません。

ash1saki さん

>後だしジャンケンは反則ですよ。

後出しじゃんけんも何も
混同できる書き方をしたのはあなたですよね?
それともあなたは「当然の意味です」と
最初に書いておられたのでしょうか。
後で書きますがあなたが「文脈上読み取れるから」と
批判しているので、「文脈上誤読と読み取れる」ものを
指摘したまでです。

そして本題です。

>文書の全体的な書き振りからして、
>対象は、捏造の疑問を持つ人全体と解釈されたので、
>「ひっかかりを感じた」と指摘させて頂きました。

「文章」の全体的な書きぶりといっても、
捏造に疑問を持つ人への直接的な言及は以下の部分だけですね。
(どうでもいいですが「自分」が「解釈」したのだから
書き方としては「全体と解釈“した”(ないし“できた”)」のほうが
適切な表現ではないでしょうか。文系と自称されているので
老婆心ながら指摘いたします。)

>神舟七号の動画に無知な罵声をあびせた人たちは、
>このノートに記されたことが理解できるでしょうか。
>できなければ、いま胸中にある概念が「恥」というものですから、
>憶えておくといいでしょう。

ここでは対象を「無知な罵声をあびせた人」と限定しています。
「無知にもかかわらず疑問を呈した人たち」とは書かれておりません。
どこの部分を持って「疑問を呈した人たち」と解釈「された」のでしょうか。
全体的な文脈などとあいまいな印象論ではなくご指摘いただければと存じます。

なぜならあなたは

>他人に対してそれを強制する事は全く異なりますし、
>理解していない事をもって、他人に対して、
>「恥」を知れという事は私の様な文系の人間には、
>とても理解しがたい事です。

>無知な人間は、「専門家」の方には、
>口答えするなという事なのでしょうか?

「ひっかかりを感じた」どころの「指摘」ではないと思います。
あなたは「理解しがたい」とまでのべてますよね?
ここまで断定されるのですからそれなりの根拠があるはずです。
あなたは上記文章で「無知」には触れておられますが、
「罵声をあびせる人たち」については触れられておりません。
野尻さんが限定しているのですから、限定して考えるべきではないでしょうか。
限定的な解釈がおかしいというのならば、
その根拠を示さなければ、ただの中傷と見られる恐れがあることを
指摘させていただきます。

野尻様、

>効果的なアピールにあたっての手法、喧嘩の機微、駆け引きとみなすべきでしょう。

効果的なアピールであったどうかについては、全く同意しかねます。
Nicovideoのコメントが本当に喧嘩相手であったのか疑問を感じる所
です。また、最初からアピール効果を狙っていたのかどうかについ
ても、疑問があります。

松浦さんは、2008.09.30 at 11:05 AMのコメントで、

>この件については、かなり多くの人が「捏造かも…」と思っている
>ことが分かりました。
>そこで、私のほうから疑問になるべく答えていくことにします。私
>だけでは心許ないので、専門家の応援も頼んでみようと思います。

と書かれている訳ですから、方針を転換している事は明らかである
と私は解釈しておりました。

野尻さんが、その対象を「画像に罵声を浴びせた人」と書かれてい
ますが、私には「画像に疑問を感じた人」を対象にしているとしか
思われません。野尻さんのお説の通りであれば、松浦さん的には
「画像に疑問を感じた人」を洗脳したいと思ったので、あえて、刺
激的な表現を使った事になります。であれば罵声を聞かせたかった
対象は、「画像に疑問を感じた人」という事になります。

野尻さんの発言についても、私は同様のタクティックスを感じてし
まいますが、野尻さんがそういう意図ではなかった、とおっしゃる
のであれば、そうですかと言わざるを得ません。
私の方にも粘着がついてしまっている様ですので...。

どちらにせよ、松浦さんの罵声戦術が罵声反応を呼び起こした事は
冷静な議論を行っていく上では、余計なものであったと残念に思い
ます。

pk1様

最初は「べし」を伴うと知らなかったが、後で調べたら「べし」を
伴うと辞書に書いてあったので、追加した訳ですから、後だしジャンケン
と表現させて頂きました。

でも、良く辞書を読んで欲しいのですが、貴方の書き込みにも、
「多くは下に「べし」を伴って」と書いてあるのであって、常に
「べし」を伴う訳ではないのです。

また、私の書き振りが「当然」「全て」と両方に解釈できるのが
悪いとの指摘ですが、私の野尻さんへの解釈と絡めて主張される
のであれば、ますます、後だしと言わざるを得なくなります。

最初は、文系と書いた私に対する嫌がらせとして「誤用」を指摘
し、必ずしも誤用でないと反論されると、誤用と解釈する余地が
あると主張を変更するのは、個人的には誠実な議論を行う方では
ないのではと言う思いを強くします。

ちなみに野尻さんのコメントの対象についてですが、野尻さんか
ら頂いたコメントに対する回答の中で、「野尻さんがそういう意
図ではなかった、とおっしゃるのであれば、そうですかと言わざ
るを得ません。」と受け入れておりますので、ご確認下さい。

言った言わないの枝葉末節の議論よりもpk1様が、何がしかの理系
の専門家であるのであれば、私の神舟7号に関して述べた疑問に
お答え頂く方が建設的ではないかと思います。

ash1sakiさま

> 松浦さん的には「画像に疑問を感じた人」を洗脳したいと思ったので、あえて、刺激的な表現を使った事になります。であれば罵声を聞かせたかった対象は、「画像に疑問を感じた人」という事になります。

私は、その解釈で正しいと思います。加えて言えば、そのことは議論のファシリテーション手法として正当だと思います。なぜなら、元のnicovideoやアル速の記事自体が、恣意的な方向付けをしてあったからです。恣意的な方向付けとはすなわち言葉を換えれば洗脳であり、振り切った言論の針を即効的にニュートラルに戻すためにそのような手段を使うことについて、特段異論はありません。
また、当初より冷静な言説をもって事に臨んでいた場合についてよりよい結果となるかどうかは、ash1sakiさんの主張をもとにしてシミュレートしてみたいと思います。このことはとても興味深いです。

また、先のコメントで(課題2)に挙げたことについては、私はash1sakiさんが残念に思われている一定の副作用があることも前エントリにて指摘しており、私はそのことを踏まえても本手法が効果的であるという考えをしています。従って、それぞれの効果に関する主観的重み付けの問題だと考えていますので、ash1sakiさんとは合意できないかもしれないですね。

ash1sakiさん

>最初は、文系と書いた私に対する嫌がらせとして「誤用」を指摘

嫌がらせも何もそう読めたからそう読めたわけです。
すべての意味でもすべからくの意味でもどちらでもとれる。
そもそも本来の意味は「そうしたいという気持ちを強く表す」ことです。
当然というのはその中に内包される意味だということを
どうもご理解いただけないようですね。

頂いたレスを読み、
ダブルスタンダードを平気で用いる方というのはよくわかりました。

>「野尻さんがそういう意図ではなかった、
>とおっしゃるのであれば、そうですかと言わざるを得ません。」

そうですかといわざるを得ない「だけ」ですか?
あなたは理解しがたいだのと根拠なく野尻氏に対して
「罵声」を浴びせたわけです。
そのことに対する謝罪はないのでしょうか。

私があなたの書き方が不用意であると指摘し続けたのも
最初にあなたが「文系です」「書き方が悪い」「表現が問題だ」と
主張していたからです。その割にはご自身、
ずいぶん不用意な書き方や
誤用(すべからくはおいておいても「された」等)があるわけです。
自分には脇が甘く

>その疑問に対し、合理的な説明なく、罵倒したり、
>上から目線でものを言う事が、適切であるとは全く思われません。

確かにあなたはなぜ野尻氏が無知な人を罵倒したか
「合理的な説明なく」語られてましたね。
はっきり言えばあなたの野尻さんへの指摘はいちゃもんです。
根拠がないにもかかわらず、印象論を振りかざして
批判していればそうとられても致し方ないでしょう。
そうしておいて自分が同じように批判されたら
「意地悪な」等々をいうわけです。
それらは全てご自分に帰着されるのではないでしょうか。

>お答え頂く方が建設的ではないかと思います。

あなたが最初に書いた野尻さんへのコメントが建設的だとお思いでしょうか。
個人的にはああいう建設性の欠片もないようなコメントを
最初に書き込んだ方が、良くこんなことをいえるなと感心します。
もう一度言います。あなたはダブルスタンダードを平気で用いる方ですね。
私としてはそれだけが確認できればけっこうです。
私ははなっからあなたが「誠実な議論が出来る」方であると
認識しておりませんから。

pk1様
ご返事は拝見しました。
これ以上の意見交換は無意味であると思いますので、
ご意見への返答は控えさせて頂きます。

>最初に不特定多数に対し罵倒したのは誰でしたか?
この状況でニコ動画という事くらいわかりませんか?

>途中で投げ出して、自分の間違いを受け入れたと思われるのも癪だったので。
>それではみなさん頑張って議論してくださいねー

はいはい。まるでNIFとかのパソ通時代の捨て台詞ですねぇ。

>>Jさん
> この辺は条件とか効率という言葉のニュアンスの問題で何とも言い切れないように思いますが。

言葉が抜けてましたが、どちらかと言うとエンコードからデコードまでを含む伝送効率です。MPEG4の符号効率は高ビットレートでは薄くなります。

> 効率が単に画質を指すとすれば、ビットレートが高いときにMPEG4が劣るというのはメインプロファイルの話で、PHL(パナソニック)が頑張って作ったハイプロファイルではMPEG2を超えているはずです。

何が言いたいのか分かりませんが、MPEG2にもHP@HL(ハイプロファイル@ハイレベル)はあります。

> ハリウッドのBDソフトが初期ではMPEG2で収録されていることが多かったのが、最近ではMPEG4 AVCが多数派になってきているのはその辺の事情を反映しているためでしょう。

BDとかDVDとかのメディアでは、最大ビットレートが固定されます。同ビットレートで比較するのであれば圧縮率の高いコーデックで画質が良くなるからその通りでしょう。

> 1920x1080で40Mbpsに近いぐらいになると画質の差がほとんどなくなり、その時点では演算量という面から見た「効率」はMPEG2の方が遙かに良いのは確かです。

それに伴いMPEG2は遅延の点で有利(現状では)です。確か、MPEG2である地上波デジタルでは中継局が一段挟まる度に0.6秒程度遅れ、何段挟まるかは地域によって異なるものの、アナログ放送に比べてだいたい1秒~3秒遅れになるんだったかと。まだこの程度で済んでいる方と言うことです。

> 宇宙技術に詳しいわけではないので質問なのですが、画像の遅延やエンコードシステムの消費電力は問題になるほどのものなのでしょうか?得られる映像の画質というのはかなり重要な項目だと思いますので、それを犠牲にしてまでわずかに遅延を短くしたり消費電力を減らすというのは考えにくいのですが。

GHz帯で通信路を確保することと思いますが、近年では数十Mbps~数百Mbpsの通信路容量として利用できるまでとなっています。
もし、広帯域の通信路を使っていたのであれば、コストを払って高圧縮をしないでも済む訳です。実際どっちを重視したのかは分かりませんが。

> 画質のみに焦点を絞れば正しいと思います。

「同ビットレートで比較した場合」での話なら分かります、そうでないなら同意しません。

> 実装コストはもちろん、遅延や消費電力も今回についてはさして問題になるとも思えないので、実質的にもMPEG4やそれに近いレベルの技術を使っていると考えて差し支えないかと。

えぇえぇ、私が問題にしているのはどちらかというと検証抜きで断定している人で、正直どっちを/何を使っているよりは、どういう判断があったのかの方が興味があるところで。

> ただ動画圧縮についての細かい話は、我々が動画共有サイトで見ている以上、flashのVP6などで再エンコードされていてほとんどナンセンスでしょう。

月周回衛星「かぐや」のハイビジョンの映像のように出てくればいいんですけどね。
#カナダの放送局がストリーミングで流した映像の方がNHKが提供している物より解像度が高いのはどうよと思いますが。

 カチノチさんのコメントについて。

 北上さんが、こちらの要求に沿わないコメントを書き込んだので、事前に宣言した通り削除しました。カチノチさんの引用部分は、その残渣というべきものですが、このまま残します。

 ash1sakiさんとpk1さんの議論は、これで終わりということでよろしいですね。本筋からはずれつつあったので、注意使用と思っていたところでした。

 このコメント欄では、画像が示すものの議論に集中をお願いします。

 コーデックの記述については、私の知識不足もあり、満足な記述となっていないことは事実です。専門家の方の協力を得たいところです。
 ただ、デジタル技術に興味がない、基礎知識を持たない、一般の人にも分かるようにFAQを書いていくのはかなり難しいだろうと感じてもいます。
 

ash1saki さん

現時点での疑問のひとつについて、自分なりの解釈を。

>①神舟のパッチを開けるのに、何故、内外圧力差がなくなってからに
しなかったのか?

については、元記事に引用があったとおり

>>船内の気圧が2キロパスカルに下がると、飛行士が船外にでる条件が満たされる。

という設定がされていたようです。
これは"ハッチを開けるにあたっては、圧力差がなくなるまで待たなくてもいいよ"という条件と考えられてはどうでしょう?

宇宙服を着た飛行士が一人で開けるのは苦労するかもしれないが、それくらいの差圧なら危険度も低いと評価されたのではないでしょうか。
限られたタイミングで船外活動を開始するために幅のある条件設定をしたのではないでしょうか。

自分は素人ですが、この解釈は妥当だと思っています。いかがでしょう。

Non様
2キロパスカルは、標準大気圧の約2%になるようです。
0.02気圧ですね。これは高度26kmでの大気圧にほぼ
等しいようです。
船外活動が可能な要件が何で決まるのかわかりませんので、
適否は判断しかねるというのが感想です。
船内を完全な真空にする事による不都合があるのでしょうか?
デブリの発生が、気圧差によるものであると仮定すると、
好き好んでデブリが発生する圧力で船外活動を開始する点
がよく判りませんね。

ええ、画像屋です。

>ちょっと待て。「飛行士の服から出現している」と書いている時点でどのデブリが特定
>できるだろ。問題になっている動画はたかだか3分ちょっとの時間だぞ。
>その返答はひどすぎる。なんだよ「答えようのない質問」って。返答をあからさまに
>避けているように見えてしまうぞ。
>念のため、きちんと時間を指定しておくか。
2本のビデオ全体にはかなりの浮遊物体が写っています。説得するためにはどビデオの
何フレーム目とかと言う情報は必要不可欠かと思います。

yuhka
>直接の内容には関係ありませんが、「友人の画像解析の専門家」とか書くと
>「バイクに詳しい先輩」「CIAの友人」「知り合いの知り合いのアルカイダ」
>と同じで余計に情報信頼性に欠けそうな感じがします。
私も捏造にされちゃったのかな?ほんとうに本人です。画像解析を生業の一部として
います。ちなみに画像解析関連の著書の一部を大学の教科書、参考書に採用して
いただいています。専門書ですが、かれこれ1万部以上売れています。

>てs
>等速直線運動に「見えただけ」でデブリだと決め付けてるのは、あなたが馬鹿にし
>てる人のレベルと一緒の馬鹿ということですよ。私は、泡が宇宙服のメットに沿って
>加速するように見えましたから。
失礼ですが、加速しているように見えたのは「見えただけ」ですか?見えただけで
加速していると決め付けてしまうのはいかがなものでしょう?何かしらの手段で計測
されたんでしょうか?私のところでは最大輝度のピクセルをプロットしまして、軌道
の推定をしたところ、等速直線運動の可能性がかなり高いと出ています。

> えーとですね
>んー、やっぱ具体的になんなのかは、映像からでは難しいか。残念。
>エンコードシステムの消費電力は問題になるほどのものなのでしょうか?
今時のエンコードシステムは少なくとも日本製のものは気にするほどのパワー
食わないと思います。中国製も同様だと思います。
正直、あの映像から「何である」と決め付けられ証拠は発見できていません。
せめてNTSCがPAL、SECAM程度はないと、、それに他の物体との相互作用もないし
おまけに時間方向にまで圧縮かかっちゃってますし

>GNUE(鵺)
>謎のデブリですが「水滴」という可能性はどうでしょう。船内で宇宙服の隙間に潜り
>込んだ水滴が真空に出たときに気圧差で吸出されてしまったいう見方は不自然でしょう
>か。
たぶん、お久しぶりです。FSPACEの元シスオペです。
真空中ですので水滴だとするとかなり短い時間で蒸発するか凍結してしまいそうです。
そのあいだ、発生する水蒸気ではじけ回りそうな気もしますが、実際はどうなんだろう?
液体だとすると昇華に時間がかかる油類かもしれませんね。ただ、見えている物体の
かなりのものが細長い物体です。

>GNUE(鵺)氏
>謎のデブリですが「水滴」という可能性はどうでしょう。船内で宇宙服の隙間に潜り込んだ水滴が真空に出たときに気圧差で吸出されてしまったいう見方は不自然でしょうか。

真空中では「水」は激しく蒸発するため、ちょっとした量ではあっという間に霧散してしまいます。大量の水が宇宙服の隙間に潜り込むということは考えにくく、無理のある仮説でしょう。

>wirewire氏
>何が言いたいのか分かりませんが、MPEG2にもHP@HL(ハイプロファイル@ハイレベル)はあります。

具体的には、かつてBDやHD-DVDのソフトを売るときにハリウッドの偉い人たちがどのコーデックを選ぶかという時に最初はMPEG2に軍配を上げ、後にMPEG4 AVCに鞍替えしたという話に基づいています。これについてはプロファイルだけでなく、エンコードテクニックが既に枯れているMPEG2に対して発展途上のMPEG4という状況も絡んでいると思いますが。

>BDとかDVDとかのメディアでは、最大ビットレートが固定されます。同ビットレートで比較するのであれば圧縮率の高いコーデックで画質が良くなるからその通りでしょう。

同ビットレートかどうかだけではなく、圧縮効率がビットレート依存するという話ですから、BDとDVDでは状況が違います。DVDのビットレート程度ならSDでも不足気味ですからMPEG4が有利なのはほぼ確定でしょうが、BDではHDでもそれほど不足しない(面白い例としてBDでSDの特典映像だけMPEG2なっているソフトがある)わけで。

で、今回の場合、

>GHz帯で通信路を確保することと思いますが、近年では数十Mbps~数百Mbpsの通信路容量として利用できるまでとなっています。

これがまた微妙な数値ですね。カメラは複数台ありますし、もちろん映像だけで全部使い切るわけにはいかない(とは言っても他の情報は量がしれてる?)ので、圧縮率低くても楽勝、というわけにはいかなさそうです。

>「同ビットレートで比較した場合」での話なら分かります、そうでないなら同意しません。

もちろん同ビットレートの場合です。さすがに非可逆圧縮の質の議論でビットレート揃えないと何がしたいのかわかりません。

>月周回衛星「かぐや」のハイビジョンの映像のように出てくればいいんですけどね。

逆に言えば、既に述べたように現状ではソースの画質が悪すぎて判断できない点が多すぎます。個人的には全部CGと言われたら反論(同時に肯定も)できません。画質が悪くなくても映画アポロ13の試写でNASAのスタッフがCG部分を見抜けなかったりしたぐらいなので、リアル指向CGでは最も難易度の低い部類の宇宙の映像なんてCG使われると何でもできると言っても良いほどだと思います。

>#カナダの放送局がストリーミングで流した映像の方がNHKが提供している物より解像度が高いのはどうよと思いますが。

この件についてはNHKには言ってやりたいことが山のように・・・。そしてNHKの強欲を酌むことができなかったJAXAのお人好し加減にもちょっと・・・

ash1saki さん

>船内を完全な真空にする事による不都合があるのでしょうか?

リスクとして、
差圧が0になるまで待つ > 残差圧で船内のゴミなどが噴き出てしまう
という評価をしたのではないかと思います。

空気が抜ける速度は差圧によって増減するでしょうから、差圧が低くなるほど空気が抜けるのは遅くなります。

宇宙服の稼働時間や神舟の飛行時間を考えると、そんなに長くは待ちたくないと思うでしょう。

好き好んでデブリが発生する圧力で船外活動を開始したわけではなく
・飛行士が人力でハッチを開けることができて
・残った空気が抜けても飛行士や船体に危険を及ぼさない
という観点から判断したのではないでしょうか。

船内のゴミなどを丁寧に除去すれば、差圧による噴出物はそれほど発生しないと考えもするでしょう。
今回のデブリ(仮)の発生量が想定の範囲内だったかどうかは分かりませんが。

 10月3日分のたたき台をアップしました。この書き込みをもって、この記事のコメント欄を閉じます。

 画像に関する本筋の議論は、10月3日の記事のコメント欄で続けて下さい。
https://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/10/1037-d49b.html


 意見、感想などは、引き続き10月1日の記事のコメント欄で継続願います。
https://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/10/101-c816.html

 

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