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2007-07-05 Thu 00:24
★★★★★ マイ殿堂入り 何度も読み返したい本
本日、親会社の帆風の社長の還暦祝パーティーがありました。
多数の社員が出席して賑やかに執り行われました。
つくづく、社長は本当に尊敬に値する大人物だと思います。
還暦は元々、
陰陽五行と十二支の干支の組み合わせである
十干十二支(丙午ひのえうま生まれとかのあれです)が
60年で一巡するところから、
生まれた年の『暦に還る』というところから還暦と呼ばれています。
二度目の誕生で「赤ちゃん」に還るという意味で赤いちゃんちゃんこ
が送られたりする習慣もあるようです。
(世界的に有名な指揮者の小澤征爾が還暦のお祝いで
赤いちゃんちゃんこを着ていたニュースを観た記憶があります。)
論語では同じ60歳でもこのように書かれています。
子の曰く、
吾れ十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(した)がう。
七十にして心の欲する所に従って、矩をこえず。
40歳を『不惑』と言うのは一般的ですが
60歳を『耳順』とはあまり聞きません。『還暦』の方がポピュラーですね。
ただ、論語には深い意味合いがあります。
40歳にして既に惑わない境地に立ち、
50歳にして天命を知り、己のこの人生での役割を心得た者だからこそ
60歳にして『耳順』つまり、人の意見を素直に聞き入れる事ができる。
という事のようです。
既に確固たる心の基盤・己の使命を持った者こそが、
他者の意見を素直に聞き入れることができる。
人の一生は孔子の説くところもまた、常に『修行』のようです。
子の曰く、朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり
こんな事を思い詰めて
命懸けで人の生きる『道』を問い続けた孔子という人物の言葉には
言い知れぬ重みがあります。
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