皆がみれるよう、天井近くについたテレビ。
それを車椅子に乗った方々が
見るともなく見ていた。
その中に義母もいた。
首を傾け、テレビの方向を……
動いてる画像をただ追ってるような……
お料理が上手で いつも優しそうに微笑んでいた 私が知っている義母の姿ではなかった
東京、長崎で距離もあり
遠いこと
忙しい事を言い訳に
なかなか帰省をしてこなかったから
心が傷んだ
それでも主人が何度か声をかけると
急に我に返ったように
「あ~。来とったんね」
と、優しそうに笑った。
義母は穏やかな認知症だったように思う。
介護してくれていた主人の弟さんとお嫁さんに 細かい詳細は聞いたことがないから いつか聞いてみよう。
でも。 あの10人前後の車椅子に乗っていた人たちは 皆同じだった。
悪い言い方をすれば 魂が抜けたような感じ……
周りでは施設でお世話をするヘルパーさんや
看護師さん達が、忙しなくずっと動いていた。
奇声を上げてる人や
動き回る人を追いかけていたり……
一人一人に構ってあげることなど
実質無理なんだろう
しかも認知症の薬はとても難しい
大人しい認知症ならまだいいが
罵声、徘徊……手の付けられない方もいるだろう
最終的には安定剤のようなものが増え
大人しくされてしまう
私の勝手なイメージ……
誰が悪いわけでなく 仕方ない……
そんな風なイメージだ。
私の母が今後、どういう道を辿るのかはわからない。 でも、家族で協力して 今まで通り 普通に生活出来るようにしていきたい。
母が認知症になる前も何もしなかったわけではなかったが、先延ばしにしていた「親孝行」
ここで気付かされ 両親にがっつり親孝行しますかぁ!!!
みたいな気持ちでやるつもりだ。
そんな日々のいろいろを
今後も描き続けようと思う
↓愛猫vivi