宇宙魔王の秘密基地

▼けいおん！　第13話

■ミ・Ｏの場合


何故、澪は寒い冬の海へ一人で行ったのか？
ご存知の通り、そんなのは投身自殺の他にありません。
多分、きっとここは夏の合宿で行った思い出の浜辺なのでしょう。
人間思いつめてもやはり生にしがみ付きたいものなんだと私はそう思っております。
この場所を選んだのもきっと無意識の内とはいえ生への執着心が残されていたからでしょうか？
そもそも、澪が何故そこまで追い詰められたのか？
それは序盤のパソコンを操作しているシーンに答えがあります。
皆さんは学校裏サイトなるものをご存知でしょうか？
そう、近年ではいじめの原因にもなっているあの学校裏サイトです。
こういったネットいじめは、数多くの言葉の暴力によって起こされております。
対面でのいじめと違い陰でコソコソとし、そして匿名であるがために、どんどんエスカレートしてしまい凶暴になる傾向があると言われております。
最初はただの冗談のつもりだったのに気付いたら周りが盛り上がっていた･････しかも、その盛り上げていた連中が被害者とは無関係の人間だった。
実際にこういった事が起こっているのがネットいじめなのです。
多分、澪ちゃんもたまたま見た学校裏サイトで自分に対する書き込みでも見たのでしょう。
『私よりＣＤ売れすぎ』とか『私より人気投票の順位が高い理由がわけわかんない』とか、自分なりに軽く書いたつもりですがこんな内容だったのかと予想できます。
そういえば、通っている学校って女子高でしたよね･･･････女のイジメは精神的に追い詰めるからな（汗）

■律っちゃん隊員の場合


ここ最近、上の空な律っちゃん隊員。
その原因がどうやら謎の手紙にあるようです。

謎の手紙→見知らぬ人物からの手紙→ストーカー被害

だって見知らぬ人物からの手紙ですよ？
しかも、名前が書いてないとかモロじゃないですか！
それに郵便受けを警戒して見ているあたりから、どうやらストーカー被害は以前から行われていたもようです。
その為か、外出する時もなるべく一人で出歩かないよう友人や弟と一緒にいたりする所から被害はかなり深刻なものだと見受けられます。
もしかしたら、髪に使っていたあのクリーム（？）は･････････

■むぎゅの場合


唐突にアルバイトを始めた紬さん。
ちょっと待ってください。
確か彼女の実家はいくつもの会社を経営するぐらいのお金持ちだったはずでは？
その彼女が何故アルバイトをするのか･･･････いや、アルバイトをしなければいけない理由とは！？

お金がない→稼がなければならない

要するに破産ですよ。
きっと父親が横領やその他の違法行為をやっていたのでしょう。
それが世間に公になり会社は倒産、父親は逮捕、そして全ての財産を失った。
そのショックで母親は倒れてしまい、今では一人娘の紬が稼いでくるしかない経済状態なのだと予想できます。
それ以前に普通の女子高生がアルバイトだけで生活していくための稼ぎが期待出来るのでしょうか？
しかも、一人ではなく倒れた母親がいる状態で。
きっと、アルバイトで稼いだお金だけではなく、危ない業者････いわゆる闇金から借金をして生活をしているはずです。
ロッカー室での彼女の涙は、そういった悲惨な現実に対する苦しみの涙だと私は思っております。

■あずにゃん2号の場合



『私････私････お父さんが･････お父さんを････』


『分かった。あずにゃん落ち着いて、すぐに行くからね』

常日頃から父は母に対して暴力を振るっていた。
買置きのお酒がない、態度が気にくわない･････
そんな些細な理由で父は母に暴力を繰り返しおこなっていた･････毎日･････毎日････
その日の朝、父はいつも以上に激怒していた。
理由はよくわからない、何せいつもの事だったから。
私は父に暴力をうけている母の姿をこれ以上見ていられなかったから、学校へ逃げるように登校した。
だから、私は学校が好きだ。
友達や先輩達と楽しくしていれば家の事を忘れられるからだ。
だけど、私がこうして楽しんでいる間、母は家でどうしているのだろう。
父にまた暴力を振るわれているのだろうか？
生活費を稼ぐ為にパートに行っているのだろうか？
そんな事を考えると、こうして学校へ逃げて楽しんでいる自分が凄く卑怯者に思えてきた。
昔は仲の良い家族だったはずなのに･･････どうしてこうなってしまったのだろう。
父は会社をリストラされたあの日から変わってしまった。
新しい仕事も探さずに、家で酒浸りを繰り返す毎日。
理不尽な事があれば母に八つ当たり･･････私の大好きだった父はあの日を境にいなくなってしまった。
今日は休日。
母はパートに出かけて父と二人きりだった。
父はいつものように酒浸りで酔っていた。
特にやる事もなかった私はリビングにあるソファーで寝ていた。
そんな状態の私に父がいきなり馬乗りになるように乗ってきた。
最初は何かの冗談かと思っていたけど、荒々しく乱暴なその行為に私は恐怖を覚え必死に抵抗した。
私が必死に抵抗すればするほど父は嬉しがり、押さえつけ酒臭いその顔を近づけてくる。
私はその時の父の顔を忘れる事がないだろう･････････
ああ、これは父の姿をした別人なんだ。
そう思った瞬間、私はいつの間にか手にしていた鈍器で、その父の姿をしたモノを必死に殴っていた。
何度も･････何度も･････
何回殴ったのかはわからない。
疲れて殴る事を止めたときには、既にその父の姿をしたモノは動いていなかった。
ああ････そうだったんだ。
もっと早くこうしていればよかったんだ。
そうすれば苦しむ母の姿を見ることもなく、私がこんなに怖い思いをせずに済んだのに。
だって、父はあの日に　死　ん　じ　ゃ　っ　て　い　た　ん　だ　か　ら　･･････
でも、どうして私は泣いているのだろう･････分からない･････怖い････誰か助けて･････唯先輩･････助けて･････

■かわ唯（？）の場合


「そういえば、最近憂ちゃんの姿を見かけないな」
「そうですね、確か唯ちゃんの風邪が治った時ぐらいからでしたっけ？」
「何があったか知らないけど、憂あの日からふさぎ込んじゃって･････」
「そか････大変だとは思うけど、一応姉なんだからしっかりしろよな！」

『うん、おｎ･･･憂の面倒は私がしっかりするから、そう永遠に････』

「え、唯今何か言ったか？」
「ううん、何も言ってないよ」






･･･あれ？確か俺ってけいおん！の感想を書いてたよな？（ぁ